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1.介護支援専門員試験_総評(R5年10月-第26回)

【総評】

極めて問題が難しくなっていた時期と比べると、今年の問題は遥かに素直である。
それでも介護支援分野は、易しい問題を正解できるだけでは合格点に達しない。
介護支援専門員のための試験である以上、介護支援分野の力を試されるのは宿命でもある。問題の難易度を見極めて、解きやすい問題に時間をかけることが大切だと思われる。 保健医療福祉サービスは、保健医療と福祉の2つの分野にわかれるが、もともとの問題数が違う(20:15)上に、福祉分野(特に福祉サービス)の問題の方が難易度が高い。
福祉系専門職は福祉分野で挽回しようと考えるのではなく、保健医療分野で差をつけられないようにしないといけない。さらに言うなら、保健医療分野の問題といえども介護支援専門員になるための素養を問うものである。出題する側は、介護支援専門員として備えておいて欲しい保健医療の知識を出題しているはずであり、自身の専門外だからといって得点できないことを言い訳にすべきではない。

(介護支援分野の総評)

去年よりは、解きやすい問題の数が減り、問題文そのものは難化したと感じる。
令和5年度の介護支援分野の合格点は17点だったので、★★★をすべて取り、残りの問題から2問以上正解すればよかったことになる。解きやすい問題は確実に取り、残りの問題の中から自分と相性の良い問題で1点でも多く取ることを心がける。

(保健医療サービスの知識等の総評)

毎年同じことを書いているが、具体的な介護保険サービスに関する問題は、問41~問45までの5問しかなく、残り20問は医学の基礎知識である。
これは医療系専門職にとって圧倒的に有利であり、福祉系専門職の受験生はここで差をつけられないようにすることが必要である。★★★の問題については、職種を問わず正解して欲しい。そして、★★の問題の中から1問でも多くGETする。

(福祉サービスの知識等の総評)

問題41~44は、できれば全問正解したい。また、問題58~60も同様に正解したい。
残りの8問はすべてサービスに関する問題であり、正答率は問題との相性によってかなり左右される(難問が多い)。令和5年度の保健医療福祉サービス分野の合格点は24点だったが、保健医療サービスの知識等で17~18点取れれば、福祉サービスの知識等では問題41~44までと問題58~60までの7問を正解できれば、合格点に達する。得点を取りやすい問題でしっかりとアドバンテージを得ることが合格への近道である。

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