問題21 居宅サービス計画の作成について正しいものはどれか。3つ選べ。
1 被保険者証に認定審査会意見の記載がある場合には、利用者にその趣旨を説明し理解を得た上で、その内容に沿って作成しなければならない。
2 地域密着型通所介護を位置付ける場合には、認知症の専門医の意見を求めなければならない。
3 厚生労働大臣が定める回数以上の訪問介護は、位置付けることができない。
4 短期入所生活介護を位置付ける場合には、原則として利用する日数が要介護認定の有効期間のおおむね半数を超えないようにしなければならない。
5 福祉用具貸与を位置付ける場合には、その利用の妥当性を検討し、必要な理由を記載しなければならない。
1は〇である。
2は×である。
選択肢は「地域密着型通所介護」であり、認知症対応型通所介護の話ではない。
3は×である。
R2問20肢4で出題されている。指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準13条24号参照。
4は〇である。
R4問53肢4、H30問18肢5、H24問19肢3で出題されている。
5は〇である。
H21問21肢4で出題されている。
正解1,4,5
ソーシャルワンカーからのワン🐾ポイントアドバイス
★★
肢2を読み間違えると混乱する。ちなみに、認知症対応型通所介護において認知症であることは、利用要件の一つなので、サービス開始に当たり、事業所は医師の意見書等により利用者が認知症であることを確認することになっている。
肢1は、過去10年分の出題の中に類問を見つけることができなかったが、認定審査会意見の記載がある場合に、それを尊重した対応を取ることは許されると判断すべきだろう。
問題 22 指定居宅介護支援事業者の記録について正しいものはどれか。3つ選べ。
1 居宅介護支援経過は、時系列で誰もが理解できるように記載する。
2 サービス担当者会議の記録は、支援が完結すればその時点で廃棄してもよい。
3 自ら提供した指定居宅介護支援とは明らかに関係がない苦情を受け付けた場合でも、すべて記録し保存しなければならない。
4 指定居宅介護支援の提供により発生した事故の状況及び事故に際して採った処置について、記録しなければならない。
5 不正の行為によって保険給付を受けた利用者については、市町村に遅滞なく通知するとともに、その記録を整備しなければならない。
1は〇である。
2は×である。
2年間は保存しなければならない。指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準29条2項2号ハ参照。
3は×である。
対応しなければならないのは、利用者およびその家族からの苦情であり、自ら提供した指定居宅介護支援とは明らかに関係がない苦情については、記録および保管すべき義務はないと考えるべきである。
4は〇である。
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準27条参照。
5は〇である。
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準16条参照。
正解1,4,5
ソーシャルワンカーからのワン🐾ポイントアドバイス
★★★
法令や規則の該当規定を知らなかったとしても、常識的判断で正解を導きたい問題である。多少判断に迷う肢があったとしても、2と3が誤りであることがわかれば、消去法で正解を導ける。
問題 23 指定介護予防支援について適切なものはどれか。3つ選べ。
1 地域支援事業及び介護給付と連続性及び一貫性を持った支援を行うように配慮する。
2 介護予防通所リハビリテーションを介護予防サービス計画に位置付ける場合には、当該サービスに係る主治の医師の指示は必要ない。
3 介護予防サービス計画の策定に当たっては、利用者の個別性を重視した効果的なものとする。
4 利用者による主体的な取組を支援し、常に利用者の生活機能の向上に対する意欲を高めるよう支援する。
5 介護福祉士を配置しなければならない。
1は〇である。
介護予防支援とは、要支援1・2の方に対するケアプランの作成やさービス調整である。そのため、地域支援事業はもとより、介護度が重くなった場合の介護給付も視野に入れて、連続性及び一貫性を持った支援を行うように配慮するのは当然である。
指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準31条6号。
2は×である。
前傾基準30条16号二。
3は〇である。
前傾基準31条7号。
4は〇である。
前傾基準31条2号。
5は×である。
介護予防支援は、地域包括支援センターの職員が行うのが一般的である。そこでは、介護福祉士の配置は必要ではない。
正解1,3,4
ソーシャルワンカーからのワン🐾ポイントアドバイス
★★★
基準についての具体的条項を知らなかったとしても、介護予防支援の意味がわかれば(これは受験生なら知っていないといけない)、それぞれの選択肢が適切か不適切化は判断できると思われる。
問題 24 Aさん(80歳、女性、要介護2、認知機能は低下していない)は、長男と二人暮らしで、通所介護を利用している。その通所介護事業所の職員から、入浴時にAさんの体に直径3cm くらいのあざが数か所あることを見つけ、Aさんが「長男に怒鳴られて、叩かれた」と話していたことについての相談があった。高齢者虐待防止法を踏まえた介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1 一時的なものと考え、しばらく様子を見ることにする。
2 速やかに市町村に通報する。
3 直ちにAさんが長期間養護を受けるために必要となる居室を確保するための措置を決める。
4 長男がいない場で、Aさんと今後の介護サービスや対応について話をする機会を設ける。
5 長男に対し、なぜ怒鳴ったり叩いたりしたのかを厳しく問いただす。
1は×である。
高齢者虐待防止法7条2項により通報する努力義務があること、Aに認知機能の低下がないことから、専門職である介護支援専門員の対応としては、あまりにも消極的すぎる。
2は〇である。
高齢者虐待防止法7条2項。
3は×である。
出題者は、選択肢のような措置を決めるのは市町村だから本肢を誤りと判断させったのかが不明である。
もし出題者の意図がそうでなかった場合だが、Aの「認知機能は低下していない」ので、まずAから事情を聞き、Aの意向を確認した方が良いと思われる。このように考えないと、通報を受けたのが市町村である場合に、当該高齢者の安全の確認その他当該通報又は届出に係る事実の確認のための措置を講ずるとともに、当該市町村と連携協力する者とその対応について協議を行い、養護者による高齢者虐待により生命又は身体に重大な危険が生じているおそれがあると認められる高齢者について同様な措置を講じるとしている(高齢者虐待防止法9条)こととの均衡も欠くように思われる。
4は〇である。
Aの「認知機能は低下していない」ので、このような機会を設けるのは適切である。
5は×である。
長男に対して、「厳しく問いただす」のは不適切である。法の正式名称が高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律であることを忘れてはいけない。
正解2,4
ソーシャルワンカーからのワン🐾ポイントアドバイス
★★
問われているのは、「高齢者虐待防止法を踏まえた介護支援専門員の対応」である。 介護支援分野の事例問題として、虐待が問われたのは初めてだと思われる(福祉サービス分野での出題は何度かある)。1と5が誤りで、2が正しいことは、多くの人が判断できたであろう。残る3と4のいずれが適切かは、知識と常識を総動員して判断する他ない。
問題 25 Aさん(85歳、女性)は、長女と二人暮らしである。Aさんは自宅で転倒して腰椎を圧迫骨折し、1か月入院した。退院後、筋力低下が著しく、要支援2の認定を受けた。介護支援専門員が訪問したところ、Aさんは以前のように自分で家事や入浴をしたいと希望しているが、長女は転倒を心配してデイサービスでの入浴介助を希望していて折り合わない。自立支援・重度化防止の観点に立った介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 長女の希望だけに沿ったケアプランを作成する。
2 筋力低下の原因や回復方法等の確認のため、医師、理学療法士、管理栄養士などに相談する。
3 自宅での転倒リスクを軽減し、できるだけ自宅での自立した生活を営めるように、生活環境全般を把握する。
4 様子を見るため、あえて目標や期間を定めずに介護予防通所リハビリテーションの利用を位置付ける。
5 Aさんと長女を交えて、自立支援・重度化防止に向けた話し合いの場を設ける。
1は×である。介護保険は、まずもって利用者のためのものである。自立支援・重度化防止の観点からも不適切である。
2は〇である。
3は〇である。
Aの希望を尊重し、長女の不安にも配慮したものといえる。
4は×である。
少し様子を見るのは悪いことではないが、そのために「目標や期間を定めずに」介護予防通所リハビリテーションを利用させるのは不適切である。
5は〇である。
正解2,3,5
ソーシャルワンカーからのワン🐾ポイントアドバイス
★★★
問われているのは、「自立支援・重度化防止の観点に立った介護支援専門員の対応」であることを忘れないように。
ソーシャルワンカーからのワン🐾ポイントアドバイス
★★★
問われているのは、「自立支援・重度化防止の観点に立った介護支援専門員の対応」であることを忘れないように。

