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9. 生活支援技術(R2年-第33回)2/5

問題 40 介護福祉職が利用者を仰臥位(背臥位)から側臥位へ体位変換するとき,図 に示された力点の部位として,適切なものを 1 つ選びなさい。  CW問題40の図 1 AとC 2 AとD 3 BとC 4 BとD 5 BとE  

【正解1】

問題 41 標準型車いすを用いた移動の介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 急な上り坂は,すばやく進む。 2 急な下り坂は,前向きで進む。 3 踏切を渡るときは,前輪を上げて駆動輪でレールを越えて進む。 4 段差を上がるときは,前輪を上げて進み駆動輪が段差に接する前に前輪を下ろす。 5 砂利道では,駆動輪を持ち上げて進む。   施設内だけでは経験できないこともありますが、概ね考えれば分かるのではないでしょうか。 1:あり得ません。坂道を早く進まれると自立歩行が可能な人でも怖いと思います。 2:あり得ません。この姿勢だと車椅子から転落する可能性があります。後ろ向きで進みます。 3:適切です。前輪が躓きやすいわけですから。 4:駆動輪が段差に接してからです。 5:あり得ません。前輪が躓きやすいわけですから。

【正解3】

問題 42 Hさん(35 歳,男性)は 6か月前,高所作業中に転落し,第 6 胸髄節(Th6)を損傷した。リハビリテーション後,車いすを利用すれば日常生活を送ることができる状態になっている。 Hさんの身体機能に応じた車いすの特徴として,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 ヘッドサポートを装着している。 2 ハンドリムがないタイヤを装着している。 3 レバーが長いブレーキを装着している。 4 片手で駆動できるハンドリムを装着している。 5 腰部までのバックサポートを装着している。   脊髄損傷の基本は、損傷個所の下部の部分が麻痺等の状態になるということです。 脊髄は、頸髄、胸髄、腰髄、仙髄の4つの領域に分けられます。この問題で損傷をした箇所は胸髄(イラストなどを見て確認しておきましょう)ですので、上腕より上(首も含む)の機能は失っていないと考えられます。従って1~4は省くことができます。

【正解5】

問題 43 Jさん(80 歳,女性,要介護 3 )は,介護老人福祉施設に入所している。 食事の後,Jさんから,「最近,飲み込みにくくなって時間がかかる」と相談された。受診の結果,加齢による機能低下が疑われると診断された。 次の記述のうち,Jさんが食事をするときの介護福祉職の対応として,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 リクライニングのいすを用意する。 2 栄養価の高い食事を準備する。 3 食前に嚥下体操を勧める。 4 自力で全量を摂取できるように促す。 5 細かく刻んだ食事を提供する。   迷う問題ではないでしょうか。 1と4は省けますが、2と5は迷います。全量摂取が難しくなっているので、摂取量が少なくても良い栄養価の高い食事というのはあり得ると思いますし。 誤嚥防止のために細かく刻んだ食事を提供するというのもあり得ます。 答えは、3の嚥下体操になっています。

【正解3】

問題 44 慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)のある利用者 の食事に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 繊維質の多い芋類を食事に取り入れる。 2 炭酸飲料で水分補給をする。 3 たんぱく質の多い食事は控える。 4 高カロリーの食事は控える。 5  1 回の食事量を減らし,回数を増やす。   満腹になると横隔膜が圧迫され息苦しくなります。慢性閉塞性肺疾患の場合は余計です。この為、1回の食事量を減らし、回数を増やすというのが基本です。 1と2はガス(おなら)が貯まりやすくなりますので、逆に控えめにしましょう。 3と4のたんぱく質やカロリーは他の疾患がなければ控える必要はありません。

【正解5】

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