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8.生活支援技術(R2年-第33回)1/5

問題 35 次の記述のうち,古い住宅で暮らす高齢者が,ヒートショックを防ぐため に必要な環境整備の方法として,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 居室の室温を低くする。 2 脱衣室の照明を明るくする。 3 トイレに床置き式の小型のパネルヒーターを置く。 4 入浴直前に浴槽の湯温を 60℃にし,蒸気を立てる。 5 24 時間換気システムを導入する。   ヒートショックとは、 家の中の急激な温度差により血圧が大きく変動することで身体へ悪影響を及ぼすことです。基本的には急激な気温の低下が与える人体への影響について言われることが多いです。 トイレや風呂場などの暖房が効きにくい場所において、更に衣服を脱ぐというマイナス要因が加わることへの配慮が中心です。 1と2は部屋の明るさですので、ヒートショックとは関係ありません。 5は換気ですのでヒートショックとは関係ありません。 4は暖めることはヒートショックを防止しますが、そのまま浴槽に浸かればやけどしてしまいます。

【正解3】

問題 36 高齢者にとって安全で使いやすい扉の工夫として,最も適切なものを 1つ 選びなさい。 1 トイレの扉は内開きにする。 2 開き戸は杖の使用者が移動しやすい。 3 引き戸は開閉の速度が速くなる。 4 アコーディオンドアは気密性が高い。 5 引き戸の取っ手は棒型にする。   高齢者が使いやすい扉ということで引き戸がイメージできます。あわてて3を選ばないようにしよう。いわゆる引っ掛け問題です。 1:内開きのトイレ、風呂場は大変危険です。実際にあった話ですが、浴室の扉近くで倒れていた利用者を助けるのに時間が掛かります。倒れた利用者により、扉が開けられないのです。 2:開けた時に戸を避けなければなりませんので、杖の使用者は移動し難くなります。 3:引き戸は良いのですが、開閉速度は安全と直接的に関係ないうえ、開閉速度が速くなるとむしろ安全とは言えません。 4:安全と気密性は直接的に関係ありません。 5:棒型が使いやすいですね。

【正解5】

問題 37 下肢の筋力が低下して,つまずきやすくなった高齢者に適した靴として,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 靴底の溝が浅い靴 2 靴底が薄く硬い靴 3 足の指が固定される靴 4 足背をしっかり覆う靴 5 重い靴   ちょっと分かり難い問題。 脱げにくい靴が正解になります。

【正解4】

問題 38 介護が必要な利用者の口腔ケアに関する次の記述のうち,最も適切なもの を 1つ選びなさい。 1 うがいができる場合には,ブラッシング前にうがいをする。 2 歯磨きは,頭部を後屈させて行う。 3 部分床義歯のクラスプ部分は,流水で軽く洗う。 4 全部の歯がない利用者には,硬い毛の歯ブラシを使用する。 5 舌の清拭は,手前から奥に向かって行う。   感覚的、常識的に解けるのではないでしょうか。

【正解1】

問題 39 口腔内が乾燥している人への助言に関する次の記述のうち,最も適切なも のを 1つ選びなさい。 1 苦味の強い食べ物を勧める。 2 臥床時は仰臥位(背臥位)で枕を使用しないように勧める。 3 水分は控えるように勧める。 4 唾液腺マッサージをするように勧める。 5 ジェルタイプの保湿剤は,前回塗った上に重ねて塗るように勧める。   この問題もサービス問題です。変でない選択肢は1つしかありません。

【正解4】

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