問6
次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A ワルツは、4拍子の曲である。
B カンツォーネは、イタリアのポピュラー・ソングである。
C 声明は「しょうみょう」と読み、日本の仏教音楽の一つである。
D ニ長調の階名「シ」は、音名「ハ」である。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ × ○ ○
2 ○ × × ×
3 × ○ ○ ○
4 × ○ ○ ×
5 × × × ×
音階と移調の理解が必要な問題です。
音楽の知識が無い人にとっては、厄介な問題ですね。
選択肢Dの記述は進出問題です。音階と移調の理屈が理解できれば、難なく解ける問題ですが、これをイチから学習するのはかなり大変です。
過去問学習で慣れておきましょう!
A ワルツは3拍子です
B 正しい
C 正しい
D ニ長調の階名「シ」は音名「嬰ハ」です
ソーシャルワンカーからのワン ポイントアドバイス
ニ長調の階名「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」は、音名「ニ、ホ、嬰ヘ、ト、イ、ロ、嬰ハ、ニ」を覚えておくと便利です。
【答4】
問7
次のA〜Dは、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」オ「表現」(イ)「内容」の一部である。下線部分が正しいものを○、誤っているものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 生活の中で
美しいものや心を動かす出来事に触れ、イメージを豊かにする。
B 様々な出来事の中で、感動したことを
伝え合う楽しさを味わう。
C
ひとつの素材に深く親しみ、工夫して遊ぶ。
D かいたり、つくったりすることを楽しみ、
作品を大切にしまう。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
保育所保育指針からの出題です。
音楽や絵画の基礎知識が無い人にとっては、
保育実習理論の中で出題される「保育所保育指針」関連の問題は、絶対に落とせない問題です。保育所保育指針は、他の科目でも出題される非常に重要な学習領域なので、しっかり勉強しましょう。以下、該当部分全文。
イ) 内容
① 生活の中で様々な音、形、色、手触り、動きなどに気付いたり、感じたりするなどして
楽しむ。
②
生活の中で美しいものや心を動かす出来事に触れ、イメージを豊かにする。
③
様々な出来事の中で、感動したことを伝え合う楽しさを味わう。
④ 感じたこと、考えたことなどを音や動きなどで表現したり、自由にかいたり、つくった
りなどする。
⑤
いろいろな素材に親しみ、工夫して遊ぶ。
⑥ 音楽に親しみ、歌を歌ったり、簡単なリズム楽器を使ったりなどする楽しさを味わう。
⑦
かいたり、つくったりすることを楽しみ、遊びに使ったり、飾ったりなどする。
⑧ 自分のイメージを動きや言葉などで表現したり、演じて遊んだりするなどの楽しさを味
わう。 赤字が答えの部分です。
【正解1】
問8
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
H保育所では、子どもの作品発表会の準備をしています。J君(5歳)の描いた遠足の絵を見ながら、主任のZ保育士(以下Z)と新任のG保育士(以下G)が会話をしています。
Z:J君の絵は今回も大胆で面白いですね。暖かい日だったからか、太陽が大きく描かれていますね。
G:本当ですね。太陽に顔も描かれています。
Z:子どもの絵によく見られる表現で、( A )的表現と呼ばれるものです。「ものはすべて生きており、( B )がある。」とする子どもの思考を( C )は( A )的ととらえました。
G:( B )のないものに( B )があるととらえた表現であると、( C )は考えたのですね。
Z:J君だけでなく、他の子ども達も、雲や花に顔を描いていますね。
【設問】
( A )〜( C )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
A B C
1 頭足人 形 ローエンフェルド(Lowenfeld, V.)
2 展開描法 意志 ローエンフェルド(Lowenfeld, V.)
3 アニミズム 意志 ピアジェ(Piaget, J.)
4 アニミズム 形 フレーベル(Fröbel, F.W.)
5 頭足人 表情 チゼック(Cizek, F.)
絵の問題は子どもの年齢が重要なことがあります。成長とともに描く絵が違ってくるからです。
A
頭足人(頭から直接、足が生えた絵)ではなさそうです。
展開描法は、立体的に表現できず展開図になっているものです。これも違います。
太陽に顔が描かれているということは、生き物と見立てているということでしょうか。
B 形は元々ありますので、
Gが言っている「~のないもの」に該当しません。表情もしっくりきません。
C
ピアジェです。これは覚えるしかありません。
【正解3】
問9
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
新任のF保育士(以下F)と主任のV保育士(以下V)が、劇の発表会のための背景画を描きながら会話しています。使用する大きな紙と、描くための「赤」と「青」と「黄」の3色の絵の具が用意されています。
F:木に実っているミカンを描くために、「黄」に( A )を加えて「橙」を作りました。
V:そうですね。いい感じになりましたね。
F:次に、紫色のパンジーを描きたいのですが、「赤」に何色を加えると「紫」になりますか?
V:「赤」に( B )を加えていくと「紫」に近い色ができますよ。
F:背景の木々の「緑」は、「青」と( C )を混ぜるとできますね。
V:そうですね。厳密な「緑」にはなりませんが、近い色はできます。
色彩理論では、「緑みの青」、「赤紫」、「黄」の3色を「( D )の三原色」と言います。この三原色を用いると、様々な色を作ることができますよ。
【設問】
( A )〜( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
A B C D
1 青 黄 赤 光
2 青 青 黄 色料
3 青 黄 赤 色料
4 赤 青 黄 色料
5 赤 黄 赤 光
正解して欲しい問題です。
AとBは、何となくイメージで分かると思います。Dは、
色料の三原色です。基本事項ですね。この3色でほぼすべての色を作ることができます。Cは、少し迷うかもしれませんが、他の3つの選択肢が分かれば正解は出せる問題です。
【正解4】
問10
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
K保育所では、保育者向けの講習会を開催しました。講師の先生から、ある描画技法について以下のように説明がありました。
・ この技法では、まず様々な色のパスを使い、画用紙を塗り分けます。
・ ここでは大好きな色やあまり使わない色なども使い、自由に塗り分ける楽しさがあります。
・ その上から黒色のパスを全面に塗り重ねます。
・ 鮮やかな色を黒色で消してしまうことは、子どもにとって驚きでもあります。
・ さらにその上から竹ぐしや割り箸などを押し当てて描きます。
・ 下から鮮やかで様々な色の線が現れ、これもまた驚きです。
・ 鮮やかな色の線を使い自由に絵を描いたり、花火や昆虫などの表現に応用することもでき、幼児の造形活動でよく用いられています。
【設問】
この技法の呼び名として、正しいものを一つ選びなさい。
1 フロッタージュ
2 バチック
3 マーブリング
4 スクラッチ
5 デカルコマニー
覚えることがたくさんありますが、子どもの笑顔を思い出しながら頑張りましょう。
1
フロッタージュ:凹凸のあるものの上に紙を置き、鉛筆などの描画材でこするように描くことで、
対象の凹凸や形状を写し取る技法です。
2
バチック:画用紙にクレヨンや油性絵の具、ロウなどで描いた上に、大目の水で溶いた水彩絵の具を置き、
水分をはじいた色合いや効果を得る技法です。
3
マーブリング:ゴム樹脂の水溶液に、水分に反発する描画材を落とすことで、
水面上に描かれる複雑な模様や図柄を、紙などの支持体に写し取る技法です。
4
スクラッチ: あらかじめ下塗りした色の上に違う色を塗り重ね、その後、
上の色を引っかいて削り取り、下の層の色を出す技法です。
5
デカルコマニー:紙と紙などの間に絵具を挟み込み、その上から圧力をかけることで、絵具は押しつぶされて広がり、
作者の意図しない偶発的な形態を得ることができる技法です。
【正解4】