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30.保育実習理論(H31年-前期)2/4

問6 次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A ワルツは、4拍子の曲である。 B カンツォーネは、イタリアのポピュラー・ソングである。 C 声明は「しょうみょう」と読み、日本の仏教音楽の一つである。 D ニ長調の階名「シ」は、音名「ハ」である。 (組み合わせ)   A B C D 1 ○  ×  ○  ○ 2 ○  ×  ×  × 3 ×  ○  ○  ○ 4 ×  ○  ○  × 5 ×  ×  ×  ×   音階と移調の理解が必要な問題です。 音楽の知識が無い人にとっては、厄介な問題ですね。選択肢Dの記述は進出問題です。音階と移調の理屈が理解できれば、難なく解ける問題ですが、これをイチから学習するのはかなり大変です。過去問学習で慣れておきましょう! A ワルツは3拍子です B 正しい C 正しい D ニ長調の階名「シ」は音名「嬰ハ」です
ソーシャルワンカーからのワン ポイントアドバイス ニ長調の階名「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」は、音名「ニ、ホ、嬰ヘ、ト、イ、ロ、嬰ハ、ニ」を覚えておくと便利です。

【答4】

問7 次のA〜Dは、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」オ「表現」(イ)「内容」の一部である。下線部分が正しいものを○、誤っているものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 生活の中で美しいものや心を動かす出来事に触れ、イメージを豊かにする。 B 様々な出来事の中で、感動したことを伝え合う楽しさを味わう。 C ひとつの素材に深く親しみ、工夫して遊ぶ。 D かいたり、つくったりすることを楽しみ、作品を大切にしまう。 (組み合わせ)   A B C D 1 ○  ○  ×  × 2 ○  ×  ○  ○ 3 ○  ×  ○  × 4 ×  ○  ×  ○ 5 ×  ×  ○  ○   保育所保育指針からの出題です。 音楽や絵画の基礎知識が無い人にとっては、保育実習理論の中で出題される「保育所保育指針」関連の問題は、絶対に落とせない問題です。保育所保育指針は、他の科目でも出題される非常に重要な学習領域なので、しっかり勉強しましょう。以下、該当部分全文。 イ) 内容 ① 生活の中で様々な音、形、色、手触り、動きなどに気付いたり、感じたりするなどして 楽しむ。 ② 生活の中で美しいものや心を動かす出来事に触れ、イメージを豊かにする。 様々な出来事の中で、感動したことを伝え合う楽しさを味わう。 ④ 感じたこと、考えたことなどを音や動きなどで表現したり、自由にかいたり、つくった りなどする。 ⑤ いろいろな素材に親しみ、工夫して遊ぶ。 ⑥ 音楽に親しみ、歌を歌ったり、簡単なリズム楽器を使ったりなどする楽しさを味わう。 ⑦ かいたり、つくったりすることを楽しみ、遊びに使ったり、飾ったりなどする。 ⑧ 自分のイメージを動きや言葉などで表現したり、演じて遊んだりするなどの楽しさを味 わう。 赤字が答えの部分です。

【正解1】

問8 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 H保育所では、子どもの作品発表会の準備をしています。J君(5歳)の描いた遠足の絵を見ながら、主任のZ保育士(以下Z)と新任のG保育士(以下G)が会話をしています。 Z:J君の絵は今回も大胆で面白いですね。暖かい日だったからか、太陽が大きく描かれていますね。 G:本当ですね。太陽に顔も描かれています。 Z:子どもの絵によく見られる表現で、( A )的表現と呼ばれるものです。「ものはすべて生きており、( B )がある。」とする子どもの思考を( C )は( A )的ととらえました。 G:( B )のないものに( B )があるととらえた表現であると、( C )は考えたのですね。 Z:J君だけでなく、他の子ども達も、雲や花に顔を描いていますね。 【設問】 ( A )〜( C )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。 (組み合わせ) A     B  C 1 頭足人   形  ローエンフェルド(Lowenfeld, V.) 2 展開描法  意志 ローエンフェルド(Lowenfeld, V.) 3 アニミズム 意志 ピアジェ(Piaget, J.) 4 アニミズム 形  フレーベル(Fröbel, F.W.) 5 頭足人   表情 チゼック(Cizek, F.)   絵の問題は子どもの年齢が重要なことがあります。成長とともに描く絵が違ってくるからです。 A頭足人(頭から直接、足が生えた絵)ではなさそうです。展開描法は、立体的に表現できず展開図になっているものです。これも違います。太陽に顔が描かれているということは、生き物と見立てているということでしょうか。  B 形は元々ありますので、Gが言っている「~のないもの」に該当しません。表情もしっくりきません。 C ピアジェです。これは覚えるしかありません。

【正解3】

問9 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 新任のF保育士(以下F)と主任のV保育士(以下V)が、劇の発表会のための背景画を描きながら会話しています。使用する大きな紙と、描くための「赤」と「青」と「黄」の3色の絵の具が用意されています。 F:木に実っているミカンを描くために、「黄」に( A )を加えて「橙」を作りました。 V:そうですね。いい感じになりましたね。 F:次に、紫色のパンジーを描きたいのですが、「赤」に何色を加えると「紫」になりますか? V:「赤」に( B )を加えていくと「紫」に近い色ができますよ。 F:背景の木々の「緑」は、「青」と( C )を混ぜるとできますね。 V:そうですね。厳密な「緑」にはなりませんが、近い色はできます。 色彩理論では、「緑みの青」、「赤紫」、「黄」の3色を「( D )の三原色」と言います。この三原色を用いると、様々な色を作ることができますよ。 【設問】 ( A )〜( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 (組み合わせ)   A  B  C   D 1 青  黄  赤   光 2 青  青  黄  色料  3 青  黄  赤  色料 4 赤  青  黄  色料 5 赤  黄  赤   光   正解して欲しい問題です。 AとBは、何となくイメージで分かると思います。Dは、色料の三原色です。基本事項ですね。この3色でほぼすべての色を作ることができます。Cは、少し迷うかもしれませんが、他の3つの選択肢が分かれば正解は出せる問題です。

【正解4】

問10 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 K保育所では、保育者向けの講習会を開催しました。講師の先生から、ある描画技法について以下のように説明がありました。 ・ この技法では、まず様々な色のパスを使い、画用紙を塗り分けます。 ・ ここでは大好きな色やあまり使わない色なども使い、自由に塗り分ける楽しさがあります。 ・ その上から黒色のパスを全面に塗り重ねます。 ・ 鮮やかな色を黒色で消してしまうことは、子どもにとって驚きでもあります。 ・ さらにその上から竹ぐしや割り箸などを押し当てて描きます。 ・ 下から鮮やかで様々な色の線が現れ、これもまた驚きです。 ・ 鮮やかな色の線を使い自由に絵を描いたり、花火や昆虫などの表現に応用することもでき、幼児の造形活動でよく用いられています。 【設問】 この技法の呼び名として、正しいものを一つ選びなさい。 1 フロッタージュ 2 バチック 3 マーブリング 4 スクラッチ 5 デカルコマニー   覚えることがたくさんありますが、子どもの笑顔を思い出しながら頑張りましょう。 1 フロッタージュ:凹凸のあるものの上に紙を置き、鉛筆などの描画材でこするように描くことで、対象の凹凸や形状を写し取る技法です。 2 バチック:画用紙にクレヨンや油性絵の具、ロウなどで描いた上に、大目の水で溶いた水彩絵の具を置き、水分をはじいた色合いや効果を得る技法です。 3 マーブリング:ゴム樹脂の水溶液に、水分に反発する描画材を落とすことで、水面上に描かれる複雑な模様や図柄を、紙などの支持体に写し取る技法です。 4 スクラッチ: あらかじめ下塗りした色の上に違う色を塗り重ね、その後、上の色を引っかいて削り取り、下の層の色を出す技法です。 5 デカルコマニー:紙と紙などの間に絵具を挟み込み、その上から圧力をかけることで、絵具は押しつぶされて広がり、作者の意図しない偶発的な形態を得ることができる技法です。

【正解4】

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