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28.子どもの食と栄養(R元年-後期)4/4

問 16 次の文は、「保育所保育指針」第3章「健康及び安全」の2「食育の推進」の一部である。 ( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ・ 保育所における食育は、健康な生活の基本としての「( A )」の育成に向け、その基礎を培うことを目標とすること。 ・ 子どもが自らの感覚や体験を通して、( B )としての食材や食の循環・環境への意識、調理する人への感謝の気持ちが育つように、子どもと調理員等との関わりや、調理室など食に関わる保育環境に配慮すること。 ・ 保護者や地域の多様な関係者との( C )の下で、食に関する取組が進められること。 ・ 体調不良、食物アレルギー、障害のある子どもなど、一人一人の子どもの心身の状態等に応じ、嘱託医、かかりつけ医等の( D )の下に適切に対応すること。 (組み合わせ)   A       B     C      D 1 連携及び協働/食を営む力/指示や協力/自然の恵み 2 連携及び協働/食を営む力/協議/指示や協力 3 連携及び協働/自然の恵み/協議/指示や協力 4 食を営む力/自然の恵み/指示や協力/連携及び協働 5 食を営む力/自然の恵み/連携及び協働/指示や協力   これで少なくとも食育という言葉は、「第3次食育推進基本計画」、「楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~」、「保育所保育指針」に使われていることになります。 またしても食育に関する問題ですね。幾つか似たようなものがあるので、混同しないように学習しましょう。本問は、仮に内容を詳しく知らなくても、国語的に解ける問題です。 まず、絶対にないと言えるのは、かかりつけ医等の自然の恵みの下に適切に対応することって・・・ 多様な関係者との指示や協力の下って・・・ 指示という言葉と親和性があるのは、ここでは医師になります。 後も、正解以外の言葉はおかしいです。

【正解5】

問 17 次の文は、「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」(厚生労働省)に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。 1 表示のある食品は、消費期限などを確認し、購入する。 2 冷蔵庫内は、15℃以下に維持することが目安である。 3 購入した肉・魚は、水分のもれがないように、ビニール袋などにそれぞれ分けて包み、持ち帰る。 4 残った食品は早く冷えるように浅い容器に小分けして保存する。 5 食中毒予防の三原則は、食中毒菌を「付けない、増やさない、やっつける(殺す)」である。   食中毒を防ぐためにはどうするかという観点です。 1:適切な記述。 2:不適切な記述。冷蔵庫の温度は10℃以下が目安です。 3:適切な記述。 4:適切な記述。 5:適切な記述。

【正解2】

問 18 次の文のうち、「保育所における食事の提供ガイドライン」(平成 24 年:厚生労働省)における保育所における食事の提供の「評価のポイント」の一部として誤った記述を一つ選びなさい。 1 地域の保護者に対して、食育に関する支援ができているか 2 調理員や栄養士の役割が明確になっているか 3 乳幼児期の発育・発達に応じた食事の提供になっているか 4 子どもの食事環境や食事の提供の方法が適切か 5 「食育の計画」は保育所における食事の提供に特化して作成しているか   「保育所における食事の提供ガイドライン」における評価項目は10項目です。 10項目一通りに目を通してください。学習をする時は、一部分ではなく全体若しくはまとまりのある独立した部分を確認するようにしてください。この解答を見るだけではあまりにも中途半端です。 以下、該当箇所引用。
「保育所における食事の提供ガイドライン」評価項目は10項目 1 保育所の理念、目指す子どもの姿に基づいた「食育の計画」を作成しているか。 2 調理員や栄養士の役割が明確になっているか 3 乳幼児期の発育・発達に応じた食事の提供になっているか 4 子どもの生活や心身の状況に合わせて食事が提供されているか 5 子どもの食事環境や食事の提供の方法が適切か 6 保育所の日常生活において、「食」を感じる環境が整っているか 7 食育の活動や行事について、配慮がされているか 8 食を通した保護者への支援がされているか 9 地域の保護者に対して、食育に関する支援ができているか 10 保育所と関係機関との連携がとれているか

【正解5】

問 19 次のうち、下痢をしている子どもへ提供する食事として最も不適切なものを一つ選びなさい。 1 かゆ 2 ごぼうの煮物 3 豆腐すり流し 4 大根のやわらか煮 5 卵豆腐   実体験などからも想像できる答え。 迷うとしたら、2か5ですが、2でしょう。ごぼうに食物繊維が多いのは一般常識。

【正解2】

問 20 次の文は、「食物アレルギーの栄養食事指導の手引き 2017」(厚生労働科学研究班)の保育所・幼稚園・学校における対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 食物アレルギーがあっても原則的には給食を提供する。 B 安全性を最優先に対応する。 C 食物アレルギー対応委員会などで組織的に対応する。 D 完全除去対応を原則とし、過度に複雑な対応は行わない。 (組み合わせ)   A B C D 1 ○ ○ ○ ○ 2 ○ ○ ○ × 3 ○ × × ○ 4 × ○ ○ × 5 × × × ○   ちょっと迷う選択肢あり。 BとCは問題なく適切と判断できる。 AとD、特にAが難しい。 Dは多分適切であろうと判断できる。食物アレルギー対策は完全除去が原則である。 Aに関しては、読んでいないと間違うかもしれない。 該当箇所を引用します。
食物アレルギー対応の原則 1. 食物アレルギーがあっても原則的には給食を提供する。 2. 安全性を最優先に対応する。 3. 食物アレルギー対応委員会などで組織的に対応する。 4. ガイドラインに基づき、医師の診断による書類を提出する。 (保育所では生活管理指導表などの提出を原則とし、学校などでは学校生活管理指導表の提出を必須とする)  5. 完全除去対応を原則とし、過度に複雑な対応は行わない。

【正解1】

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