問6 次の文のうち、「食事バランスガイド」(平成 17 年:厚生労働省・農林水産省)に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。
1 食事の提供量の単位は、SV(サービング)である。
2 1食に「何を」「どれだけ」食べたらよいかが示されている。
3 コマのイラストで描かれている。
4 菓子・嗜好飲料は食生活の中の楽しみとしてとらえ、料理グループには含まれていない。
5 「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」の5区分の料理で示されている。
このコマのイラストは、一度は見たことがあると思います。
1:適切。
2:不適切。1食単位ではなく、1日単位です。
3:適切。
4:適切。
5:適切。
【正解2】
問7 次の文は、母乳に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
1 母乳中の糖質は、しょ糖(スクロース)を多く含む。
2 母乳のたんぱく質含量は、普通牛乳より少ない。
3 母乳には、消化吸収のよい飽和脂肪酸が多く含まれている。
4 母乳中のカルシウム量は、普通牛乳より多い。
5 冷凍母乳は免疫物質を保持するため、電子レンジで解凍するとよい。
母乳と牛乳・育児用ミルクは比較しながら覚えましょう。
1:不適切。母乳中の糖質は、乳糖とオリゴ糖が大部分です。
2:適切。
3:不適切。母乳には、多価不飽和脂肪酸が多く含まれています。
4:不適切。母乳中のカルシウム量は、普通牛乳の約4分の1ぐらいです。
5:不適切。電子レンジでの解凍は、栄養や保護的な性質が損なわれます。
【正解2】
問8 次の【Ⅰ群】の育児用ミルクと、【Ⅱ群】の特徴を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 乳児用調製粉乳
B フォローアップミルク
C 低出生体重児用粉乳
D アミノ酸混合乳
【Ⅱ群】
ア 生後9か月以降から使用する。
イ 消化吸収に負担の少ない中鎖脂肪(MCT)が用いられている。
ウ 牛乳たんぱく質を含まないアレルギー児用ミルクである。
エ 母乳の代替品である。
(組み合わせ)
A B C D
1 ア イ エ ウ
2 イ エ ウ ア
3 ウ エ イ ア
4 エ ア イ ウ
5 エ ア ウ イ
育児用ミルクの種類とその特徴です。
A:乳児用調製粉乳-母乳の代替品
B:フォローアップミルク-生後9か月以降から使用
C:低出生体重児用粉乳-消化吸収に負担の少ない中鎖脂肪(MCT)が用いられている
D:アミノ酸混合乳-牛乳たんぱく質を含まないアレルギー児用ミルク
【正解4】
問9 次のA~Dのうち、一般的な幼児の食具の持ち方の変化の順番として、最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
図
(組み合わせ)
1 A→B→C→D
2 A→C→D→B
3 B→A→C→D
4 B→C→A→D
5 B→C→D→A
すべての流れを知らなくても解くことができます。
まず、ほぼ確実と思われるのが、最後にDがくるということです。
これで、選択肢は1、3、4に絞られます。
次に、順番として考えにくいのが、BからAという流れです。Bの方が複雑な持ち方だからです。この時点で答えは出ました。
【正解1】
問 10 次の文は、幼児期の栄養と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」(平成 16 年:厚生労働省)における「発育・発達過程に応じて育てたい“食べる力”」の一つとして、幼児期では「家族や仲間と一緒に食べる楽しさを味わう」をあげている。
B 幼児は、成人に比べてからだが小さく、胃の容量も小さいが、体重1kg あたりのエネルギー必要量は、成人より多い。
C 「授乳・離乳の支援ガイド」(2019 年改定版:厚生労働省)では、子ども(1歳)の1日の食事量の目安について、主食、副菜、主菜はそれぞれ成人と同じ程度としている。
D 幼児期には、偏食する、むら食い、食欲不振などが起きやすい。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×
単純な量と1kg(単位)当りを早とちりしないようにしよう。
A:適切。
B:適切。
C:不適切。Bと同様に1kg当りではあり得るかもしれませんが、単純な食事量が成人と同じなわけはありません。
D:適切。
【正解2】