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25.子どもの食と栄養(R元年-後期)1/4

問1 次の文は、幼児期の健康と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 骨格、筋肉、臓器など身体のあらゆる組織をつくるために十分な栄養素の供給が必要となるが、身体が小さいため、体重1kg あたりでは成人よりも必要とする栄養素は少ない。 B 消化機能が十分に発達していないため、1回(食)に消化できる量などに配慮が必要である。 C 感染に対する抵抗力が弱い。 D 正しい食習慣を身につけさせる第一歩という大切な時期である。 (組み合わせ)   A B C D 1 ○ ○ × ○ 2 ○ × ○ × 3 ○ × × × 4 × ○ ○ ○ 5 × ○ ○ ×   変な日本語に惑わされないようにする。 A:不適切な記述。組織の維持と組織をつくるためでは、組織をつくるため(加えて、組織を維持することになる)の方が単位当たりの必要量は多くなる。身体が小さいため、体重1kg あたりでは・・・少ない。という表現に惑わされないように。通常は、絶対量は少ないが身体が小さいため、体重1kg あたりでは・・・多い。という使い方になる。 B:適切な記述。 C:適切な記述。 D:適切な記述。

【正解4】

問2 次の文は、「平成 29 年国民健康・栄養調査」(厚生労働省)における子どもの食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 「1-6歳」、「7-14 歳」、「15-19 歳」の3つの年齢階級別で乳類の摂取量(平均値)を比較すると、男女とも最も多いのは「7-14 歳」である。 B 「1-6歳」における脂肪エネルギー比率(%)(平均値)は、男女とも 20 ~ 30%の範囲内である。 C 「1-6歳」における炭水化物エネルギー比率(%)(平均値)は、男女とも 55%を超えている。 D 「1-6歳」における食塩相当量(g/日)(平均値)は、3g 以下である。 (組み合わせ)   A B C D 1 ○ ○ ○ × 2 ○ ○ × ○ 3 ○ × ○ ○ 4 × ○ ○ × 5 × × × ○   統計問題です。この様な問題は、量と比率を整理して考えなければなりません。 A:絶対量の問題。7-14歳というのは、学校給食がある時期です。この影響は結構あるのでは。適切な記述。 B:比率の問題。Cと併せて考える。適切な記述。このエネルギー比率という言葉が使われるものには、穀類エネルギー比率がある。加えて、動物性たんぱく質比率がある。比率ではあるが、全部足すと100%を超える。「平成 29 年国民健康・栄養調査」では、次のようになる。 「1-6歳」男 脂肪エネルギー比率   27.7% 「1-6歳」男 炭水化物エネルギー比率 58.7% 「1-6歳」男 動物性たんぱく質比率  53.6% 「1-6歳」男 穀類エネルギー比率   40.5% 「1-6歳」女 脂肪エネルギー比率   27.5% 「1-6歳」女 炭水化物エネルギー比率 58.8% 「1-6歳」女 動物性たんぱく質比率  54.7% 「1-6歳」女 穀類エネルギー比率   41.1% C:適切な記述。 D:不適切な記述。5gを超えています。

【正解1】

問3 次の文は、栄養素の消化に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。 A 二糖類の麦芽糖は、マルターゼによって消化される。 B 食物繊維は、ヒトの消化酵素で消化されない食品中の難消化性成分の総体と定義される。 C 中性脂肪の消化は、主に小腸において膵液中のペプシンによって行われる。 D 糖類は、口腔内において唾液中のリパーゼによって部分的に消化される。 (組み合わせ) 1 A B 2 A C 3 B C 4 B D 5 C D   基本的には、二つのものの組み合わせの問題。消化されるものと消化するもの。加えて、消化するものが身体のどの部位と関係あるかも問われる。用語の数はそれ程多くないが、組み合わせにより、必要な記憶量はかなりのものになる。 A:適切な記述。 B:適切な記述。 C:不適切な記述。中性脂肪は、まず、十二指腸で胆汁により乳化される。次に膵臓からの消化酵素リパーゼの働きで、脂肪酸を一つつけたままのモノグリセリドと脂肪酸、グリセロールなどに分解されます。ペプシンは、胃に存在する蛋白質分解酵素です。  D:不適切な記述。唾液中のリパーゼではなく、アミラーゼです。リパーゼは、脂質を構成するエステル結合を加水分解します。 難しい問題です。化学が苦手な人は、他の問題で6割取れるようにするか、この様な学習を本格的にやるかのどちらかです。中途半端な学習では身につきません。

【正解1】

問4 次の文は、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」(厚生労働省)のエネルギー産生栄養素バランスに関する記述である。( A )~( C )にあてはまる数値の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 1歳以上を対象とした炭水化物(アルコール含む)、たんぱく質、脂質とそれらの構成成分が総エネルギー摂取量に占めるべき割合(目標量の範囲、%エネルギー)は、炭水化物( A )%、たんぱく質( B )%、脂質( C )%である。なお、アルコールはエネルギーを産生するが、必須栄養素でなく、摂取を勧める理由はない。 (組み合わせ)    A   B   C 1 13~20/20~30/50~65 2 13~20/50~65/20~30 3 20~30/13~20/50~65 4 50~65/13~20/20~30 5 50~65/20~30/13~20   既に、日本人の食事摂取基準(2020 年版)が出ています。時間がある人は確認しておこう。 統計を見ていなくても、1~3は選ばないで欲しいです。日本人の主食は米などですので、炭水化物が30%未満というのは考えづらいです。 日本人の食事摂取基準は暗記が必要です。私は電車の中などで、勉強することが多かった。なにせ、記憶力が弱いので、一回で覚えられない→折に触れ、隙間時間で見る。これの繰り返し。

【正解4】

問5 次の表は、6つの基礎食品群に関するものである。表中の( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 子どもの食と栄養Q5の表   (組み合わせ)    A            B    C    D 1 牛乳・乳製品、海藻、小魚/ビタミンE/カロテン/脂肪性エネルギー 2 牛乳・乳製品、海藻、小魚/ビタミンC/カロテン/ビタミンB1 3 牛乳・乳製品、海藻、小魚/カロテン/ビタミンC/脂肪性エネルギー 4 いも類/カロテン/ビタミンC/脂肪性エネルギー 5 いも類/ビタミンC/ビタミンE/ビタミンB1   常識的な知識で解けそうですね。 AとDについて間違う人は、ほとんどいないと思います。Bも大丈夫でしょう。緑黄色野菜=カロテンが第一選択肢というのも常識です。この問題は落とすと痛い。

【正解3】

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