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2.(保健医療編)第22回の過去問学習をはじめる前に読んで欲しいこと

各問題の解説冒頭に記した★印の意味は、次の通りである。 ★★★-正解して欲しい問題 ★★—できるかできないかが体調、相性、運に左右される問題 ★—–できなくても仕方がない問題 そして、第22回の試験問題では、以下のような構成比で問題が作られていた。

★★★

14

★★

★★★をできるだけ正解し、★★が1~2問できるとよい。 過去問をしっかりと勉強しておけば、7割は取れる内容だと思う。欲を言えば、★★から2問位上乗せして今年の問題なら16点位取れるのが理想である。 なお、2018年までは、基礎と総合の問題が分けられていた。この区分については、全員が受験するのだから、特に分けて考える必要はないだろうと以前から指摘していた。もともと、基礎と総合の問題は截然とわかれていた訳ではなく、医療職の基礎資格(医師かそれ以外か)によって問題を解く数を変えるという目的のための技術的要素が強かった。2019年の問題は、形式的にもこの区分を廃止した。 ケアマネ試験の基礎資格は大きく医療系と福祉系にわかれる。これも兼ねてから言っていることだが、保健医療サービスの知識等と福祉サービスの知識等における問題数(20:15)、問題の内容(具体的なサービスを問う問題数の差)の違いから考えて、現在の試験は医療系の資格を有している人の方が有利だと推測している。実務に出てからは基礎資格の差よりも人柄、コミュニケーション能力、専門的知識、自主的な学びといったことが重要になるし、試験の成績とケアマネとしての能力はイコールではないと思うが、いかんせん合格しないことにはケアマネとしての業務を行うことができない。 福祉系の資格の人はケアマネ試験の範囲で保健医療サービスの知識をしっかりと身に付けて欲しいと感じている。そこで得た知識は合格のためだけでなく、実務にも役立つものである。試験の合格は、知識だけでなく、問題を解く上での要領を抜きには語れないが、実務で役立つのは間違いなく知識の方である。合格のために最低限の基本的知識をしっかりと身に付け、合格後は自主的にその基本的知識を土台にして厚みをつけていって欲しい。 また、医療系分野が不得意な人は、福祉系サービスで高得点を取る必要があるが、問題数が20:15=4:3であることから、医療系分野が得意な人よりも挽回しにくいということができる。加えて、保健医療サービスよりも福祉サービスの方が、具体的なサービスの問題数が多く、問題との相性で点数が変わりやすい。 例えて言えば、2019年の合格点は24点だったが、保健医療サービスが苦手で11点しか取れなかったとしたら、福祉サービスで13点を取る必要があることになる。不可能ではないが容易ではないだろう。ところが、医療系資格の人が医療系サービスで18点を取ることは比較的容易である。その場合、福祉サービスで6点取れば合格できることになる…。 この差を埋めるには、保健医療サービスの問題に強くなるしかない。ケアマネ試験の範囲に限っていえば、それは十分に可能であるというのが私の実感である(私の基礎資格は福祉系である)。

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