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2.精神保健の課題と支援(出題数:10問)

<出題傾向と対策>

精神保健福祉士としての幅広い業務範囲から出題されます。精神病院の中の精神保健福祉士だけでなく、①学校(いじめ)、②産業(過労死・職場復帰)、③被災者、④地域(予防・ひきこもり・ニート)、⑤貧困(ホームレス)、⑥世界及び世界の中の日本という様々な視点を持った精神福祉士としての力量が試される科目です。 非常に広範囲から出題されるので、各領域における出題ポイントを整理して学習することがポイントです。   ①「学校」という観点からは、いじめの定義、いじめ防止基本方針(文部科学大臣・地方公共団体・学校が各々策定。地方公共団体だけは努力義務)、SSWとしてのいじめに対する措置(教職員、地方公共団体の職員、児童等からの相談に応じる者、児童等の保護者は、児童等からいじめに係る相談を受けた場合、学校への「通報」が義務づけられている)など。②「産業」という視点からは、ストレスチェックの概要及び職場復帰支援が重要です。③「被災者」と視点に対しては、DPAT(自然災害や航空機・列車事故、犯罪事件などの集団災害の後、被災地域に入り、精神科医療および精神保健活動の支援を行う専門的なチーム)をチェックしておきましょう。④「地域」という視点に関しては、まず、市町村保健センターと精神保健福祉センターを覚え、保健所はいろいろな主体と簡略に覚える方法でも良いと思います。業務内容は、市町村保健センターが一番少なく、精神保健福祉センターは概ね精神障害に関すること及び精神医療審査会の事務と覚えておきましょう。保健所の業務範囲は広いので、こちらは過去問学習を上手に活用し覚えておきましょう。ひきこもりは、生活困窮者自立支援制度との連携を強化・訪問支援等のアウトリーチ・ひきこもり地域支援センターなどを押さえておきましょう。⑤「貧困」という視点については、生活困窮者自立支援制度が重要です。⑥「世界」という視点については、ICFの概念が不可欠です。   令和元年度(第22回)の試験問題は、出だしは比較的解きやすいのですが、問15から問20は解きづらい問題が続きます。昨年(第21回)は、細かい知識がなくても解ける問題が多かったのですが、今年は違っていました。来年の傾向はわかりませんが、今年のような問題傾向であった場合、対策を立てるのも簡単ではありません。分からないことでモヤモヤするより、基本をしっかり押さえておくことが大切です。自分が解けない問題は他の人も解けないだろうと思えるくらいの自信を持てることが試験合格には必要です。  

<学習の効率を上げるコツ>

①様々な業務分野の知識が必要ですが、全問正解を目指さず重要部分を中心に学習 ②保健所、市町村保健センター、精神保健福祉センターについて、根拠法や設置主体、業務内容等を比較しながら覚えましょう。 ③常にその現場にいる精神福祉士としての心構えを持つ。

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