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19.保育の心理学(R2年-後期)3/4

問 11 次の文のうち、成人期・高齢期の発達に関する記述として、(a)~(d)の下線部分が適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ・ 成人期のアタッチメント(愛着)の個人差の測定は、(a)アダルト・アタッチメント・インタビューによる測定法が開発されている。 ・ 高齢期は身体機能が衰退して心理面にも変化が生じやすいため、(b)高い適応性や幸福感を維持する人は相対的に少ない。 ・ 老化のスピードとは、生活環境や健康への配慮などの要因により大きく違ってくるものであり、(c)個人の生得的基盤による影響は受けない。 ・ 加齢により活動や行動範囲が狭まるにつれて、(d)個人をとりまく社会的ネットワークは、自分にとって重要度の低い人の数は減少するが、重要度の高い人の数は維持される。   (組み合わせ)   a b c d 1 ○ ○ ○ ○ 2 ○ ○ × × 3 ○ × × ○ 4 × ○ ○ × 5 × × ○ ○   全般的に断定的な表現は不適切な場合が多い。また、高齢期に対して否定的なものは不適切で、肯定的なものは適切と考えておけば、自信のない選択肢の時に使える。 a:適切。 b:不適切。 c:不適切。 d:適切。

【正解3】

問 12 次のA~Eのうち、「親になることの発達」について幼児期までの子どもをもつ親を対象とした研究成果の記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 親たちは自分の思い通りにならず、時には自分の理解を超えた子どもという存在と関わることにより、考え方が柔軟になった。 B 親になることによって、自分を抑制したり、自己主張したりする自己制御ができるようになった。 C 自分の子どもに関心が集中し、親自身の視野が狭くなった。 D 親は自分自身をなくてはならない存在だと感じ、生きている張りが増した。 E 子どものためには、親がすべてを犠牲にするべきであると考えるようになった。 (組み合わせ)   A B C D E 1 ○ ○ × ○ × 2 ○ × ○ × ○ 3 ○ × × ○ ○ 4 × ○ × × ○ 5 × × ○ ○ ×   感覚的に解くしかないですね。 A:適切。 B:適切。 C:不適切。 D:適切。 E:不適切。 *正式な統計データという感じでもなく、全員がそう答えたということでもないでしょう。問題の質に疑問が残ります・・・

【正解1】

問 13 次の1~5は、保育所における養護と教育の一体的展開に関する記述である。「保育所保育指針」に照らして考えた場合、不適切なものを一つ選びなさい。 1 養護と教育を一体的に展開するということは、保育士等が子どもを一人の人間として尊重し、その命を守り、情緒の安定を図りつつ、乳幼児期にふさわしい経験が積み重ねられていくよう丁寧に援助することを指す。 2 子どもが、自分の存在を受け止めてもらえる保育士等や友達との安定した関係の中で、自ら環境に関わり、興味や関心を広げ、様々な活動や遊びにおいて心を動かされる豊かな体験を重ねることを通して、資質・能力は育まれていく。 3 乳幼児期の発達の特性を踏まえて養護と教育が一体的に展開され、保育の内容が豊かに繰り広げられていくためには、子どもの傍らに在る保育士等が子どもの心を受け止め、応答的なやり取りを重ねながら、子どもの育ちを見通して、援助していくことが大切である。 4 3歳以上児の保育の内容は、「健やかに伸び伸びと育つ」「身近な人と気持ちが通じ合う」「身近なものと関わり感性が育つ」という視点とともに、養護及び教育の一体性を特に強く意識して行われることが重要である。 5 保育においては、子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うために、環境を通して養護及び教育を一体的に行っている。   保育所保育指針からの問題。どの部分に何が書かれているかのおおよその検討がついていますか? もう一度保育所保育指針を確認しよう。 1:適切。 2:適切。 3:適切。 4:不適切。「健やかに伸び伸びと育つ」「身近な人と気持ちが通じ合う」「身近なものと関わり感性が育つ」は、1歳以上3歳未満児の保育についてです。 5:適切。

【正解4】

問 14 次のA~Dのうち、外国籍の子どもと家庭への支援に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A コミュニケーションを取るためには日本語の理解が重要であり、外国籍の子どもの入所時から日本語を覚えるように働きかける必要がある。 B 保育士が子どもの国籍や文化の違いを理解するためには、保育士自らの感性や価値観を振り返ることが必要とされる。 C 外国籍の子どもが、入所から半年以上経過しても集団になじめず、気になる行動があっても、言語や習慣の違いによるものと考えて、長い目で見守ることが大切である。 D 外国籍家庭に対しては、状況に応じて個別の支援を行うよう努めることが、保育所保育指針に明記されている。   (組み合わせ)   A B C D 1 ○ ○ ○ × 2 ○ ○ × ○ 3 ○ × ○ × 4 × ○ × ○ 5 × × ○ ○   明らかに適切なもの若しくは明らかに不適切なものから選ぶ。 Cの選択肢などは判断保留。しかし、Bは明らかに適切です。また、Dの内容は適切なものであり、保育所保育指針に明記されているかどうかが問題になるが、昨今外国籍家庭は珍しくないので明記されていると考えても良いのでは。Aは強制に近いので、不適切と考えるのが妥当でしょう。これでCは判断保留のまま答えが出たことになります。

【正解4】

問 15 次の文は、子どもを理解する方法に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 保育の場では、( A )観察法が主であると捉えられるが、( B )観察法のように、仮説を意識することも大切である。例えば、どういう状況でいざこざが起こりやすいのか、いざこざが起こる前には子ども達にどのような行動がみられたか、1日の保育の中でどのような時間帯に起こりやすいかなど、具体的に多様な側面から子ども理解を深め、適切な援助や環境構成につなげることができる。さらに、保育における子ども理解を深めるために、保育士は子どもの話をよく聞き、子どもに寄り添い、受け入れ、( C )に関わっていく。いざこざをしばしば起こしているようにみえる子どもを、保育者の価値観や基準だけで「良い/悪い」と決めるのではなく、子どもの( D )も含めて、子どもの行動を理解しようとすることが大切である。 【語群】 ア 自然   イ 保育   ウ 科学   エ 実験  オ 想像的  カ 共感的  キ 気持ち  ク 親の問題   (組み合わせ) A B C D 1 ア ウ オ キ 2 ア エ カ キ 3 ア エ カ ク 4 イ ウ オ キ 5 イ ウ カ ク   対になる言葉がある問題と考えるのは難しそうです。 A:自然 B:科学 C:想像的 D:気持ち

【正解2】

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