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17.障害の理解(R2年-第33回)1/2

問題 87 ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)の社会モデルに基づく障害のとらえ方に関する記述として,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 個人の問題としてとらえる。 2 病気・外傷から直接的に生じる。 3 さまざまな環境との相互作用によって生じる。 4 治療してできるだけ回復させることを目的とする。 5 医療などによる援助を必要とする。   ICFの基本理念の問題です。正解して欲しい問題。 間違えた人は有名な図を確認(問題19参照)し、理念等に関する箇所もチェックしておきましょう。

【正解3】

問題 88 リハビリテーションに関する次の記述のうち,適切なものを 1つ選びなさい。 1 語源は,「再び適したものにすること」である。 2 ニィリエ(Nirje, B.)によって定義された。 3 医療の領域に限定されている。 4 自立生活運動とは関係がない。 5 機能回復訓練は社会的リハビリテーションである。   リハビリテーションに関する問題では、身体的なものだけではなく、社会的・精神的な側面の回復を目指すものであることを意識しましょう。 また、医療的な側面だけではないことは社会的な回復も目指すことから明らかです。

【正解1】

問題 89 「Nothing about us without us(私たち抜きに私たちのことを決めるな)」の考え方のもとに,障害者が作成の段階から関わり,その意見が反映されて成立したものとして,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 優生保護法 2 国際障害者年 3 知的障害者福祉法 4 身体障害者福祉法 5 障害者の権利に関する条約   現在において、障害者に関する考え方に最も影響を与えている条約です。 2か5で迷う人がいたかもしれません。 2:国際障害者年(1981年)。国際障害者年のテーマは「完全参加と平等」です。 5:障害者の権利に関する条約 (2006年12月13日に国連総会において採択され,2008年5月3日に発効。我が国は2007年9月28日に,この条約に署名し,2014年1月20日に,批准書を寄託しました。また,同年2月19日に同条約は我が国について効力を発生しました。)、障害者権利条約を作るための話し合あいには、障害者団体も参加しました。そして有名な「Nothing about us without us(私たち抜きに私たちのことを決めるな)」の考え方が取られました。

【正解5】

問題 90 Dさん(31 歳,男性)は,脊髄損傷(spinal cord injury)による対麻痺で,リハビリテーションのため入院中である。車いすでの日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL)は自立したが,退院後自宅で生活するときに, 褥瘡 が生じないか心配している。Dさんの 褥瘡 が発生しやすい部位として,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 頭部 2 上腕部 3 背部 4 腹部 5 坐骨結節部   坐骨結節部は元々褥瘡のできやすい箇所です。加えて脊髄損傷による対麻痺があります。対麻痺とは両下肢のみの運動麻痺ですので、余計に褥瘡ができやすいと考えられます。

【正解5】

問題 91 脊髄の完全損傷で,プッシュアップが可能となる最上位のレベルとして,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 頸髄(C 1 ~C 3 ) 2 頸髄(C 7 ) 3 胸髄 4 腰髄 5 仙髄   脊髄は上に行くほど損傷個所が広くなります。プッシュアップ(腕立て伏せ)ができる最も上の方にある部位はどれかという問題です。

【正解2】

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