<出題傾向と対策>
本科目は、介護保険制度から3問前後出題されています。それ以外では、白書、高齢者施策の歴史、老人福祉法、高齢者虐待防止法、介護に関する基礎知識、高齢者施策一般などからの出題です。
介護保険制度以外のものからの出題は、常識的なものや一般的なレベルの知識で解けることがあります。
ただ、
白書については難問かもしれません。介護保険制度については、各問題に詳細な知識が必要なケースがあります。例えば、地域支援事業について、福祉用具についてなど介護保険の各分野からの出題もあります。
介護保険制度は3年に一度改正が行われますが、改正内容についての出題もあります。
学習のコツは、地域包括支援センターの社会福祉士という立ち位置で俯瞰することです。
それ以外の分野は、介護保険制度との関連や違いを意識しながら、さらっと読み流す。
白書については、どの白書からの出題となるのか予想できませんので、時間が無い方は最初から勉強をしないと決めるのも一つの手だと思います。
令和2年度(第33回)の試験問題では、問題ごとの難易度にかなりの差がある。正解も1が多くて5がないため、確率法も使いづらい。
かつては、介護保険に関する問題だけで7問出題されたこともあったが、介護保険に関する問題が増えると、ケアマネジャーの有資格者が有利になる等といった影響があり、そうした事情も考慮しているのかもしれない。
苦手意識を持つ人が多いが、過去問をうまく利用して、
①介護保険、②介護保険以外の法制度(老人福祉法、高齢者虐待防止法など)、③介護概論、④歴史、⑤統計、の主要な知識を身につけることにより克服して欲しい。確実に正解できそうな問題を取りこぼさないことが大切である。
<学習の効率を上げるコツ>
①まずは、介護保険制度を重点的に学習し、その比較や周辺事項の変遷等を意識して学習を深めていく意識を持つ。
②認知症施策・地域包括ケア・地域包括支援センター・地域支援事業などの関係を整理する。
③介護保険制度と老人福祉法の関連性と相違点、介護保険制度と高齢者虐待防止法の連動性について整理する。