12.生活支援技術(R2年-第33回)5/5
問題 55 ベッドに比べて畳の部屋に布団を敷いて寝る場合の利点について,最も適切なものを 1つ選びなさい。
1 布団に湿気がこもらない。
2 立ち上がりの動作がしやすい。
3 介護者の負担が少ない。
4 床からの音や振動が伝わりにくい。
5 転落の不安がない。
これもサービス問題です。前問や本問を落とすと痛い。解説不要でしょう。
【正解5】
問題 56 睡眠の環境を整える介護として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
1 寝具を選ぶときは,保湿性を最優先する。
2 湯たんぽを使用するときは,皮膚に直接触れないようにする。
3 寝室の温度は, 1 年を通して 15℃前後が望ましい。
4 枕は,顎が頸部につくぐらいの高さにする。
5 就寝中の電気毛布は,スイッチを切る必要がない。
これもサービス問題です。
【正解2】
問題 57 Lさん(78 歳,男性)は,脳伷塞後遺症による右片麻痺がある。妻の介護疲れで, 3 日前から介護老人保健施設の短期入所療養介護(ショートステイ)を利用している。入所以降,Lさんは日中もベッドで横になっていることが多かったため,介護福祉職がLさんに話を聞くと,「夜,眠れなくて困っている」と訴えた。
介護福祉職のLさんへの対応として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
1 施設の起床時間や消灯時間をわかりやすく伝える。
2 眠ろうとする意志が大切だと説明する。
3 自宅での睡眠の状況について詳しく尋ねる。
4 日中の睡眠の必要性を伝える。
5 睡眠薬の服用について提案する。
この問題もサービス問題に近いです。
消去法ではなく、この選択肢に不適切なところはない、という選択肢を選びましょう。施設で眠れない人に対し、自宅での様子を確認する行為に不適切なところはありません。
【正解3】
問題 58 「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(2018 年(平成 30 年)改訂(厚生労働省))において,アドバンス・ケア・プランニング(ACP)が重要視されている。このアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を踏まえた,人生の最終段階を迎えようとする人への介護福祉職の言葉かけとして,最も適切なものを 1つ選びなさい。
1 「生活上の悩みごとは,近くの地域包括支援センターに相談できます」
2 「今後の医療とケアについては,家族が代わりに決めるので安心です」
3 「今後の生活について,家族や医療・介護職員と一緒に,その都度話し合っていきましょう」
4 「口から食べることができなくなったら,介護職員に相談してください」
5 「意思を伝えられなくなったら,成年後見制度を利用しましょう」
この解答もどうかなと思いますが、この中の言葉かけとしてはこれ以上適切なものはありません。
【正解3】
問題 59 死期が近づいたときの介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1
つ選びなさい。
1 食事量が減少したときは,高カロリーの食事を用意する。
2 チアノーゼ(cyanosis)が出現したときは,冷罨法を行う。
3 全身倦怠感が強いときは,全身清拭から部分清拭に切り替える。
4 傾眠傾向があるときは,話しかけないようにする。
5 口腔内乾燥があるときは,アイスマッサージを行う。
問題58よりも死期が迫っている段階です。
この段階においては、治療、栄養摂取などを考慮するよりも身体の負担や苦痛の減少、精神の平安に配慮します。
【正解3】
問題 60 高齢者施設で利用者の死後に行うデスカンファレンス(death conference)に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1つ選びなさい。
1 ボランティアに参加を求める。
2 ケアを振り返り,悲しみを共有する。
3 利用者の死亡直後に行う。
4 個人の責任や反省点を追及する。
5 自分の感情は抑える。
デスカンファレンスという用語を知っていれば解けます。
デスカンファレンスは、基本的には悲しみの共有です。
【正解2】
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