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10.生活支援技術(R2年-第33回)3/5

問題 45 入浴の身体への作用を踏まえた介護福祉職の対応として,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 浮力作用があるため,食後すぐの入浴は避ける。 2 浮力作用があるため,入浴中に関節運動を促す。 3 静水圧作用があるため,入浴後に水分補給をする。 4 静水圧作用があるため,入浴前にトイレに誘導する。 5 温熱作用があるため,お湯につかる時間を短くする。   用語の意味を正確に知らなくても、言葉から大体の意味は知ることができます。 1:食後すぐの入浴は、胃が持ち上がって心臓を圧迫し、負担をかけます。 また、血液が胃に集まらないので、食べたものの消化が悪くなります。消化が悪いのは浮力作用のせいではありません。 2:適切 3と4は静水圧作用とは直接的には関係ありません。 5:温熱作用をたくさん得るには、それなりのお湯に浸かる時間が必要です。お湯に浸かる時間が短いのが良いのは心疾患などの別な理由です。

【正解2】

ソーシャルワンカーと一緒にワン ステップUP‼ 浮力作用:浮力により、筋肉や関節への負荷が減ります。 静水圧作用:身体に働く水の圧力の作用です。 温熱作用:皮膚の毛細血管や皮下の血管が広がることで、全身の血流が促進されます。
問題 46 四肢麻痺の利用者の手浴に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 仰臥位(背臥位)で行う。 2 手指は,30 分以上お湯に浸す。 3 手関節を支えながら洗う。 4 指間は,強く洗う。 5 指間は,自然乾燥させる。   なんとなく答えは分かるのではないでしょうか。

【正解3】

問題 47 利用者の状態に応じた清潔の介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 乾燥性皮膚疾患がある場合,弱アルカリ性の石鹸で洗う。 2 人工透析をしている場合,柔らかいタオルでからだを洗う。 3  褥瘡 がある場合,石鹸をつけた指で褥瘡部をこすって洗う。 4 糖尿病性神経障害(diabetic neuropathy)がある場合,足の指の間はナイロンたわしで洗う。 5 浮腫のある部位は,タオルを強く押し当てて洗う。   迷うとしたら1か2です。 皮膚の表面は弱酸性です。乾燥性皮膚疾患がある場合、弱アルカリ性の石鹸を使うことにより余計に乾燥してしまいます。 3~5はあり得ません。

【正解2】

問題 48 Kさん(72 歳,女性,要介護 2 )は,脳伷塞(cerebral infarction)で入院したが回復し,自宅への退院に向けてリハビリテーションに取り組んでいる。トイレへは手すりを使って移動し,トイレ動作は自立している。退院後も自宅のトイレでの排泄を希望している。 Kさんが自宅のトイレで排泄を実現するために必要な情報として,最も優先されるものを 1つ選びなさい。 1 便意・尿意の有無 2 飲食の状況 3 衣服の着脱の様子 4 家族介護者の有無 5 トイレまでの通路の状況   この問題も回答が分れそうな気がします。 手すりを使っての歩行が可能ということは1や3の心配は必要ない若しくは優先順位が低いということなのでしょうか? 4の家族介護者がいるかどうかも必要な情報と思います。2はあまり関係ないですね。 病院内で手すり歩行ができていることから、この状態を継続するためには自宅内のトイレまでの通路の状況を知ることが最優先されるというのが答えのようです。

【正解5】

問題 49 自己導尿を行っている利用者に対する介護福祉職の対応として,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 座位が不安定な場合は,体を支える。 2 利用者が自己導尿を行っている間は,そばで見守る。 3 利用者と一緒にカテーテルを持ち,挿入する。 4 再利用のカテーテルは水道水で洗い,乾燥させる。 5 尿の観察は利用者自身で行うように伝える。   介護福祉職が対応する自己導尿の人は立位で行うのは難しく、座位であっても不安定と考えて良いと思います。 排泄行為であり、利用者は恥ずかしいと思うかもしれませんが安全・安心・清潔を心掛けましょう。

【正解1】

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