出題傾向と対策
保健医療サービスとは、医療サービスと社会サービスから構成されたものをいいます。
出題範囲は広く、①医療費・医療保険制度、②保健医療サービスの内容、③保健医療サービスの提供機関(病院、診療所など)、④保健医療サービスの専門職とその連携、に分かれます。出題の割合は、概ね、①の医療費・医療保険制度が3問、②と③を合せて2問程度、④が2問程度、となっています。この中で、
医療の給付は必須です。
また、医療法では、医療施設の定義や医療計画なども押さえておきましょう。
医療費に関する政策は変化しているのでテキストだけでなく、ニュースや新聞も読んでおくと効果的です。
医療保険については、
国民医療費、健康保険の適用者の出題頻度は高く、全般的に理解しておく必要があります。
特に療養の給付、自己負担、高額療養費、その他の保険給付について、より実践的な出題内容になっており、確かな知識が求められます。
<学習の効果をあげるコツ>
①社会保険の原理に頼る。(下記参照)
②医療保険は保険者が分立している。このことによる影響を整理して理解する。
③高齢化が進む中で、医療費支出の増大をいかに抑制するかの対策を押さえておく。
社会保険の原理とは・・・
医療保険も社会保険である以上、保険料、保険事故、保険給付という構造からなっていることは同じです。保険事故は「病気とけが」です。そうであるなら、保険給付はまずもって治療、薬剤費が中心になることが分かります。ただ、病気やけがを原因として労働能力に支障が生じることもありますし、病気やけがの延長線上には死亡もあります。医療保険の給付には、そうした部分までカバーしているものもあります。