2.(保健医療編)第23回の過去問学習をはじめる前に読んで欲しいこと
A・・・正解して欲しい問題(20問中11問)
B・・・できるかできないかが体調、相性、運に左右される問題(20問中8問)
C・・・できなくても仕方がない問題(20問中1問)
今年は、Aの問題が令和元年度(第22回)より少ないため、これまでの問題よりも解きづらさを感じた人が多かったのではないかと思われる。
Aの問題をすべて正解し、Bの問題を5~6問正解したいところである。
令和2年3月の再試験は「過去問を切り貼りしただけ」と揶揄されても仕方のないところがあったが、今回の問題は過去問にはない選択肢や新しい問題を混ぜており>、出題に工夫が感じられる内容となっている。
また、再試験の問題で出されたものが何問か含まれていることも興味深い。直前に出た問題は通常続けては出されないものだが、その裏をかいてきたわけである。
受験生の中でおよそ半年前に実施された再試験の問題を解いていた人がどの程度いたのであろうか。
福祉勉強会のブログでは試験の直前に3月の再試験の分析を掲載したが、これを見ていて助かったという人がいたかもしれない。
一般に、理解しやすいことは覚えやすいし、理解しにくいことは覚えにくい。
どのような事項がいずれにあたるかは人によって違うが、不思議なもので理解しづらい事項や覚えにくい事項はある程度は共通している(≒難しい問題は多くの人にとっても難しい)。
再試験からあえて出された選択肢の中には、とても判断しづらいものもある。
現在の試験問題は社会福祉振興試験センターが作っているが、選択肢ごとのデータを持っている可能性は十分にある。
言い方を変えると、受験生が苦手な問題や選択肢を熟知している可能性がある。
そうだとすると直近の問題に含まれているものであっても、あえて時間を空けずに出題されることが十分に考えられる。
ヤマをはる勉強するくらいなら、過去3~5年分くらいの問題をきっちりと分析する勉強のほうがよいのではないかと思う。
保健医療サービス(20問)と福祉サービス(15問)は、合計点で評価される。
例年だと保健医療サービスでしっかりと得点を稼ぐことが大切だと書くのだが、今年の問題では点数が伸び悩んだ人もいたのではないかと思われる。
そのようなときこそ、自分を信じるしかない。自分にとって難しければ、他の人にとっても難しいはずだと判断し、ひたすら目の前の問題に集中して、取れる問題を確実に取ることである。