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8.社会的養護(R2年-後期)2/2

問6 次の文のうち、「社会的養育の推進に向けて」(平成 31 年1月 厚生労働省)に関する記述として、適切な記述を一つ選びなさい。 1 社会的養護の対象となっている児童は、約1万5千人である。 2 児童養護施設は、約 600 か所ある。 3 委託里親数は、1万世帯を超える。 4 自立援助ホームは、約 400 か所ある。 5 地域小規模児童養護施設は、約 100 か所ある。   知識が無いと難しい問題ですが、過去問学習の中で、概算のイメージを掴んでおきましょう。 1:約4万5千人です。 2:正しい。 3:委託里親数は、4,245世帯です。 4:自立援助ホームは、154か所です。 5:地域小規模児童養護施設は、391か所です。下記URL↓を参照してください。 https://www.mhlw.go.jp/content/000474624.pdf

【正解2】

問7 次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 社会的養護のもとで養育される子どもにとって、その子にまつわる( A )は、その多くが重く、困難を伴うものである。しかし、子どもが未来に向かって歩んでいくためには、自身の( B )を受け入れ、自己の( C )を形成することが極めて重要な課題である。   【語群】 ア 現在  イ 過去  ウ 家族  エ 物語  オ 人間関係  カ 事実   (組み合わせ)   A B C 1 オ ア エ 2 オ イ ウ 3 カ ア ウ 4 カ ア エ 5 カ イ エ   法律や基準と比べて、指針は一般的に使われる様な言葉もあります。 児童福祉施設の中でも、児童養護施設は最重要施設です。優先的に理解する必要があると考えましょう。 A:事実 B:過去 C:物語(法律等には出てこない言葉です)。これを機会に、法律、基準、指針(ガイドライン)の整理をしてみましょう。

【正解5】

問8 次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の「社会的養護の原理」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 社会的養護を必要とする子どもには、その子どもに応じた成長や発達を支える支援だけでなく、虐待体験や( A )体験などによる悪影響からの癒しや( B )をめざした専門的ケアや( C )などの治療的な支援も必要となる。   【語群】 ア 分離  イ 貧困  ウ 克服  エ 回復  オ 医療的ケア  カ 心理的ケア   (組み合わせ)   A B C 1 ア ウ オ 2 ア ウ カ 3 ア エ カ 4 イ ウ カ 5 イ エ オ   内容を記憶していなくても、前後の文脈から解けそうな問題です。この様なケースは、自信のあるカッコから埋め、選択肢を絞ることです。 A:分離 B:回復 C:心理的ケア(多分、このカッコが一番埋めやすかったのではないかと思います。)これにより、1と5の選択肢は削除できます。

【正解3】

問9 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 児童養護施設に勤務するJ保育士(25 歳、男性)は、実父からの激しい身体的虐待が原因で入所したK君(17 歳、男児)を担当している。ある日、職員不在の場面でK君が同じ施設に入所している同室のL君(16 歳、男児)の携帯電話を無理矢理に取り上げ、使い始めた。取り返そうとしたL君に対して押し倒し、3回蹴飛ばした。L君は悲痛な表情でJ保育士に事情を伝えに来た。すぐにJ保育士はK君とK君の自室で2人で話をすることにした。J保育士の注意に対してK君は悪びれる様子もなく、「あいつ、うざいんだよ。職員に言いつけやがって。今度殺してやる。」と話した。日頃から他児に対して暴力を振るうことが多かったK君に対してJ保育士は腹を立て、K君の胸ぐらをつかみ、「自分がしていることを分かっているのか。反省しろ。」と怒鳴った。その後、罰としてK君にその日の夕食を与えないこととした。   【設問】 J保育士のこの対応の説明として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。 A 「民法」により親権者の懲戒権は認められており、時には子どもの行動を正すために、胸ぐらをつかみ、怒鳴ったり、食事を与えない程度であればしつけとして認められている。 B K君の行動は実父からの虐待が要因として考えられるため、J保育士のこうした対応は暴力を肯定することにつながるとともに、フラッシュバックを生じさせる可能性がある。 C K君の行動は実父からの虐待が要因として考えられるため、J保育士はK君の暴力を肯定するべきであった。 D J保育士のこの対応は、被措置児童等虐待にあたる可能性があるため、K君を含めこの状況を発見した者は児童相談所等に通告することとされている。   (組み合わせ) 1 A B 2 A C 3 A D 4 B D 5 C D サービス問題の様なもの 事例を読めば、大体の人は正解できたのではないでしょうか。

【正解4】

問 10 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 児童養護施設に入所する前に父親から身体的虐待を受けていたX君(10 歳、男児)は、今後、家庭復帰となる予定である。X君の父母は離婚し、親権は父親にある。父親はX君に家庭に戻ってきてほしいと強く思っており、X君もまた、父親と暮らすことを強く望んでいる。施設による支援の結果、父親の養育に対する姿勢が変化したため、児童相談所は家庭復帰を決めたが、虐待のリスクはいまだ残されており、今後地域における関係機関の連携のもと、この親子の支援を行っていかなければならないとされた。   【設問】 今後、この親子を地域で支えていく際に利用できる社会資源として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。 A 要保護児童対策地域協議会 B 自立支援計画策定等支援事業 C 養育支援訪問事業 D 児童自立生活援助事業   (組み合わせ) 1 A B 2 A C 3 B C 4 B D 5 C D   難しい問題。各々の事業等の概要を知らなければ解けない。 A:要保護児童対策地域協議会は、虐待を受けた子どもを始めとする要保護児童等に関する情報の交換や支援を行うために協議を行う場です。適切。 B:自立支援計画は、子どもの養育をどのように考えていくのかを児童相談所が社会診断・心理診断・医学診断(状況に応じて)をもとに専門的な視点から作成するものです。不適切 C:養育支援訪問事業は、子育てについて大きな不安を抱えている家庭や孤立感を抱えて育児について相談する環境がない家庭に対して保健師・助産師・保育士などの専門家、子育て経験者が訪問して必要な助言や指導などを行うものです。適切。 D:児童自立生活援助事業は、義務教育終了後の児童が対象です。不適切。

【正解2】

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