問 16 次のA~Eの文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の5領域それぞれの一部である。3歳以上児の保育における内容の取扱いとして、正しいものを○、誤ったものを×とした場合 の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 領域「健康」―――― 安全に関する指導に当たっては、情緒の安定を図り、遊びを通して安全 についての構えを身に付け、危険な場所や事物などが分かり、安全についての理解を深めるようにすること。
B 領域「人間関係」―― 思い通りにいかない場合等の子どもの不安定な感情の表出については、 保育士等が受容的に受け止めるとともに、そうした気持ちから立ち直る 経験や感情をコントロールすることへの気付き等につなげていけるよう に援助すること。
C 領域「環境」―――― 数量や文字などに関しては、日常生活の中で子ども自身の必要感に基づく体験を大切にし、数量や文字などに関する興味や関心、感覚が養われるようにすること。
D 領域「言葉」―――― 子どもが日常生活の中で、文字などを使いながら思ったことや考えたことを伝える喜びや楽しさを味わい、文字に対する興味や関心をもつようにすること。
E 領域「表現」―――― 生活経験や発達に応じ、自ら様々な表現を楽しみ、表現する意欲を十分 に発揮させることができるように、遊具や用具などを整えたり、様々な素材や表現の仕方に親しんだり、他の子どもの表現に触れられるよう配慮したりし、表現する過程を大切にして自己表現を楽しめるように工夫 すること。
(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ ○ ○ × ○
2 ○ ○ × ○ ×
3 ○ × ○ ○ ○
4 × ○ × × ×
5 × × ○ ○ ×
保育所保育指針の問題は是非とも正解したいが、本問は難しかったかもしれない。
ソーシャルワンカーからのワン ポイントアドバイス
「保育所保育指針」は、保育士試験において、必須中の必須学習領域です。他の科目でも出題されますので、ここは、しっかりと条文を使って勉強しましょう。
※「保育所保育指針」は、こちらから確認できます。↓ 【省令・通知・その他資料】の欄です。
https://fukushiouen.tokyo/siryou/
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本問に関連する内容は、次のように記載されている。
健康
⑥ 安全に関する指導に当たっては、情緒の安定を図り、遊びを通して安全についての構え を身に付け、危険な場所や事物などが分かり、安全についての理解を深めるようにするこ と。
人間関係
選択肢のような記載はない。
環境
⑤ 数量や文字などに関しては、日常生活の中で子ども自身の必要感に基づく体験を大切に し、数量や文字などに関する興味や関心、感覚が養われるようにすること。
言葉
⑤ 子どもが日常生活の中で、文字などを使いながら思ったことや考えたことを伝える喜び や楽しさを味わい、文字に対する興味や関心をもつようにすること。
表現
③ 生活経験や発達に応じ、自ら様々な表現を楽しみ、表現する意欲を十分に発揮させるこ とができるように、遊具や用具などを整えたり、様々な素材や表現の仕方に親しんだり、 他の子どもの表現に触れられるよう配慮したりし、表現する過程を大切にして自己表現を 楽しめるように工夫すること。
【正解3】
問 17 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
K保育所では、飼育しているウサギに赤ちゃんが数匹生まれた。5歳児クラスのSちゃんは、ある日、何を思ったのか、ウサギの赤ちゃんを土の中に埋めようとした。あわてて、何人かの子どもがT保育士にその様子を知らせにきた。T保育士は、急いでSちゃんの行為を止めて、Sちゃんに対して、「どうしてそんなことをするの?かわいそうでしょう!」と問いただした。しかし、Sちゃんは何も言わなかった。お迎えの時、Sちゃんの保護者にその話をしたところ、保護者は「先日、テレビでオーストラリアの野ウサギが土を掘って穴ぐらで暮らす場面を熱心に見ていました。」と話してくれた。
【設問】
次のうち、今後のT保育士の行動として最も不適切な記述を一つ選びなさい。
1 自分でもウサギの生態を詳しく調べる。
2 ウサギの赤ちゃんの世話の仕方を子どもたちに教える。
3 主任保育士に、Sちゃんの行為について他の子どもたちにどのように話すかを相談する。
4 自宅に帰ってから、T保育士の家族にSちゃんの行為について相談する。
5 ウサギの子育ての様子を知らせる保育教材を作る。
保育士の対応として不適切なものを選ばせる問題
一般常識でも解ける問題であり、正解したい。
【正解4】
問 18 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」(2)「指導計画の作成」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ 3歳未満児については、一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して、 ( A )な計画を作成すること。
・ 3歳以上児については、個の成長と、子ども相互の関係や( B )な活動が促されるよう配慮 すること。
・ 異年齢で構成される組やグループでの保育においては、一人一人の子どもの生活や経験、発達過 程などを把握し、適切な援助や( C )ができるよう配慮すること。
(組み合わせ)
A B C
1 個別的 並行的 環境構成
2 総合的 並行的 指導計画
3 個別的 協同的 環境構成
4 総合的 協同的 指導計画
5 個別的 並行的 指導計画
保育所保育指針の頻出領域からの出題である。
ソーシャルワンカーからのワン ポイントアドバイス
「保育所保育指針」は、保育士試験において、必須中の必須学習領域です。他の科目でも出題されますので、ここは、しっかりと条文を使って勉強しましょう。
※「保育所保育指針」は、こちらから確認できます。↓ 【省令・通知・その他資料】の欄です。
https://fukushiouen.tokyo/siryou/
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本問に関連する内容は、次のように記載されている。
(ア) 3歳未満児については、一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して 、個別的な計画を作成すること。
(イ) 3歳以上児については、個の成長と、子ども相互の関係や協同的な活動が促されるよう配慮すること。
(ウ) 異年齢で構成される組やグループでの保育においては、一人一人の子どもの生活や経験、発達過程などを把握し、適切な援助や環境構成ができるよう配慮すること。
【正解3】
問 19 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童自立支援施設で実習中のQさん(20 歳、女性)は、施設に入所しているRさん(13 歳、女児)の何事に対しても無関心な態度が気になり、積極的に声をかけ、会話をするようにしていた。Rさんは幼児期からネグレクトを受け、小学校高学年の時期には夜間徘徊や喫煙、窃盗を繰り返す生活を送っていたそうである。実習終盤になるとRさんはQさんに対して心を開き、気さくに話をしてくれるようになった。そんな中、RさんはQさんに、今でも隠れて喫煙していることを伝えた。さらに「Qさんを信頼して言ったんだから、職員に言わないでね。これくらいしか楽しみがないんだ。」と伝えた。
【設問】
次の文のうち、Qさんが実習生として取るべき対応として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
A Rさんの信頼を裏切らないため、喫煙していることは誰にも言わない。
B Rさんの喫煙せざるを得ない気持ちを考える。
C 「そうでもしないとやってられないよね。」と支持する。
D Rさんに、実習生として喫煙といった行動を見逃すことができないことを伝える。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 A D
4 B D
5 C D
常識的に考えれば正解できる問題である。
A 喫煙の事実を知った以上、誰にも言わないということは、実習生と言えども適切ではない。
C 間違った行動を支持するのは、適切ではない。
【正解4】
問 20 次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)におけるそれぞれの施設に関する説明である。最も適切なものを一つ選びなさい。
1 乳児院においては、乳児の自主性を尊重しつつ、将来自立した生活を営むために必要な知識及び経験を得ることができるように支援を行わなければならない。
2 母子生活支援施設における生活支援は、その自立の促進を目的とし、かつ、母子の私生活を尊重して行わなければならない。
3 児童養護施設においては、入所している児童の自立支援のため、随時心理学的及び精神医学的診査並びに教育評価を行わなければならない。
4 児童心理治療施設においては、児童が入所した日から、医師又は嘱託医が適当と認めた期間、児童を観察室に入室させ、その心身の状況を観察しなければならない。
5 児童自立支援施設における生活支援は、養護及び教育を一体的に行うことをその特性とし、その内容については児童自立支援施設運営指針に従わなければならない。
各肢で示されている施設の機能を理解していれば、正解できる問題である。
「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」を十分学習出来ていなくても、焦ることなく落ち着いて正解をしたい問題である。
ソーシャルワンカーからのワン ポイントアドバイス
他の科目でも出題されますので、ここは、しっかりと条文を使って勉強しましょう。
※「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」は、こちらから確認できます。↓ 【省令・通知・その他資料】の欄です。
https://fukushiouen.tokyo/siryou/
【正解2】