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32.保育実習理論(H31年-前期)4/4

問16 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」の(1)「全体的な計画の作成」の一部である。( A )〜( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 全体的な計画は、子どもや家庭の状況、地域の実態、( A )などを考慮し、子どもの育ちに関する( B )をもって適切に作成されなければならない。 全体的な計画は、保育所保育の全体像を包括的に示すものとし、これに基づく( C )計画、保健計画、食育計画等を通じて、各保育所が創意工夫して保育できるよう、作成されなければならない。 【語群】 ア 課題 / イ 保育時間 / ウ 長期的見通し / エ 理念 / オ 行事 / カ 指導 (組み合わせ)   A B C 1 ア ウ カ 2 ア エ オ 3 イ ア カ 4 イ ウ カ 5 エ ア オ   国語的に、なんとなく正解を導き出せる人もいたのではないでしょうか。 このような形式の問題を解く場合は、確実と思われるものを先ずは選んで、それから組み合わせを考えるというのも一つの方法です。知っていれば何の問題もないが、知らなければ推論するしかない。 最初の(  )すなわちAを考えてみよう。各選択肢を見ると、Aに入る言葉は「ア・イ・エ」のいずれかになることが分かる。「課題・保育時間・理念」のどれが最も適当かを考える。 ( )に続く言葉が「などを考慮し、」となっているので、理念で無いことは推論できるだろう。課題と保育時間の2択になる。どちらも微妙に当てはまりそうだが、ここでポイントになるのは、( )の前にある言葉だ。「子どもや家庭の状況」「地域の実態」そして、( A )を考慮しようというのだから、課題よりは保育時間の方が適当な気がしないだろうか。。。 Aについては「保育時間」とヤマを張ったので、選択肢は3か4になる。すると、どちらも( C )が「カ」すなわち「指導」になっている。( C )は全ての選択肢で「カ・オ」のいずれかから選ぶことになっており、行事よりは指導の方がズッと適当だと感じるので、間違いないだろと少し自信がもてる。(※Cが最初から2択なので、まずはここから推論を固めてもよい) では、最後に( B )を推論しよう。「ア・ウ」の2択だ。「課題」をもって適切に作成…は、まるで日本語になっていない。「長期的見通し」をもって適切に作成…。つまり、「ウ」を選択することになる。国語感覚で解けない場合は、やはり、保育所保育指針を何度も読み返しましょう!

【正解4】

問17 著作権の関係により公表無しとされている問題

【答3】

問18 著作権の関係により公表無しとされている問題

【答3】

問19 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 実習生のWさん(学生、女性)は、児童養護施設への実習を控えています。施設実習を行うにあたって、施設について知っておくことが必要であると考え、「児童養護施設運営指針」を読んで事前学習を行いました。 【設問】 次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の一部である。( A )〜( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 施設は、社会的養護の地域の拠点として、施設から家庭に戻った子どもへの継続的なフォロー、( A )、社会的養護の下で育った人への自立支援や( B )、地域の子育て家庭への支援など、専門的な地域支援の機能を強化し、総合的な( C )機能を充実していくことが求められる。 (組み合わせ)    A     B       C 1 里親支援  アフターケア  ソーシャルワーク 2 保護者支援 アフターケア  ソーシャルワーク 3 里親支援  リービングケア ソーシャルワーク 4 保護者支援 リービングケア マネジメント 5 保護者支援 アフターケア  マネジメント   児童養護施設の問題です。 A 児童養護施設は保護者の支援だけでなく、里親に対しての支援も行います。(A)の句点前に、「施設から家庭に戻った子どもへの継続的なフォロー」とあり、既に、保護者への支援について記述がありますので、里親支援となります。(この様な、ヒントともトラップとも言える記述に、気付くようになるとかなり受験勉強が進んでいる証です。-過去問学習で身に付きますよ!-) 里親支援専門相談員という専門職名がありますので、合わせて覚えましょう。里親支援専門相談員は、児童養護施設以外にも乳児院に配置されます。 B 基本的には施設を出た後の関わりについて書かれています。文脈からアフターケアですね。 C マネジメントとは、自らの機関、法人、組織などを管理するというイメージを持てば分かりやすいと思います。ソーシャルワークは、他機関と自機関の調整、他機関と他機関の調整、他機関などが地域住民に対して行う支援の調整などとイメージしましょう。ここは、理解が難しいですが、Aさえ正しく選択できれば、間違えることはないでしょう。

【正解1】

問20 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 児童発達支援センターで実習をしているUさん(学生、女性)は、軽度の知的障害がある子どもたちのクラスに配属された。子どもたちと音楽にあわせて体を動かす活動をしている際、Yちゃん(5歳、女児)が突然Iくん(5歳、男児)の頭を強くたたき始めた。 【設問】 次の文のうち、実習生UさんのYちゃんへの対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。 1 Yちゃんをさらに興奮させないように、そのまま様子を見る。 2 Iくんの被害を食い止めるために、「私を代わりにたたいて」と伝え、気が済むまでたたかせる。 3 Yちゃんのたたく行為を制止し、興奮を静めるように努め、興奮が収まった後にYちゃんと一緒に振り返りをする。 4 Yちゃんのたたく行為を制止し、大きな声で叱り、何が悪かったかを説明させる。 5 Yちゃんのおしりを軽く1回たたき、たたかれると嫌な気持ちになることを伝える。   5歳の軽度の知的障害のある子どもへの対応です。 2、4、5が不適切な対応であることは、すぐに分かる。悩むとすれば、1と3だろう。以下、適切ではないと考えられる理由。 1 叩く行為を黙認するのは適当な行動ではありません。加えて、同じクラスの子どもが痛い思いをしています。 2 他の子どもの被害は防げますが、他人を叩いてはダメということを理解させる行為となっていません。むしろ、他人を叩く行為を助長することになります。 4 大声で叱るというのは、保育士試験ではほぼ間違いの選択肢と考えて良いと思います。 5 昔の人はおしりを叩くということを行っていましたが、今は許される風潮ではありませんね。

【正解3】

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