問11 次の文のうち、子どもが使う描画材に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A パスは、油を使わずに顔料を練り固めたもので、子どもが淡い色の表現をしたいときに使うとよい。
B コンテは、顔料と黒鉛などを練り固めたもので出来ていて、描いたところを指でこするとぼかし たような感じになる。
C パステルは、顔料とのり状のもので練り固めてあり、網でこすって粉状にし、指につけ紙に描い たりすることができる。
D クレヨンは、染料にロウを混ぜて固めたもので、水に溶かすと水彩絵の具のような表現になる。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × × ○
3 × ○ ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
描画材、つまり「絵を描く道具」に関する問題です。
本問に登場した描画材だけでなく、絵の具や油性ペン等、様々な描画材があります。一通りは、種類と特徴を整理しておきましょう。
A パスとは、着色剤となる顔料と接着剤となる油脂(ワックス、オイル等)から構成されています。
B コンテとは、別名カーボンチョークと呼ばれ、天然顔料を粉末状にし、棒状に固めるなどの加工をしたものです。
C パステルとは、顔料よ白い粘土質の粉(のり状のもの)を固めたものです。
D クレヨンとは、着色剤となる顔料と接着剤となる木ロウから構成されています。
【正解3】
問12 タマゴの形に切った画用紙を折り曲げて「猫」の壁面装飾を作ろうとしています。次の1~ 5のうち、完成作品の形になるものを一つ選びなさい
工作の立体図に関する問題です。
ポイントは、猫の耳をどこに持ってくるかです。耳の角度から1,3,5が違うことは、すぐに分かると思います。
迷うとしたら、2,4でしょうか。胴体の大きさに注目すれば、4が正解だと判断できるのではないでしょうか。
【正解4】
問13 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】 保育所に勤務しているR保育士は、最近、何人かの保護者から子どものきょうだい関係についての 相談を受けた。例えば、下の子どもが生まれたことで、これまで食事を自分で食べていたのに親が食 べさせないと食べなくなった話や、きょうだい間に強いライバル意識が生まれていざこざが増えたと いう話などであった。 そこで、来月の保護者会で、きょうだい関係によっておこる生活の変化や心の葛藤、またそれらを 通して成長する子どもの姿を描いた絵本を保護者に紹介したいと考え、作品を集めることにした。
【設問】 次の絵本のうち、きょうだい関係を描いた作品にあてはまるものを○、あてはまらないものを×と した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 『ティッチ』パット・ハッチンス(作・画)石井桃子(訳)
B 『ぼちぼち いこか』マイク=セイラー(作)ロバート=グロスマン(絵)今江祥智(訳)
C 『ちょっとだけ』瀧村有子(作)鈴木永子(絵)
D 『キャベツくん』長 新太(作)
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×
事例のカタチを取っているが、絵本の内容を聞いている問題です。
選択肢で記載されている絵本の中で、きょうだい関係が内容になっている作品を選ぶ。
題名から推測するのは難しく、知らない人にとっては難問となる問題。今回の学習で覚えてしまいましょう!
A 小さな男の子ティッチが、兄さんの持ってきた大きなシャベルを使って、姉さんの大きな植木鉢にティッチのとっても小さなタネをまいたら、そこから大きな木が生えてくるというお話です。
B おっとり者のカバくんが、いろいろな職業に挑戦するが、何をやっても失敗ばかりというお話です。
C 主人公なっちゃんの家に妹が生まれ、なっちゃんが少しづつ(ちょっとだけ)お姉さんになっていくというお話です。
D キャベツくんを食べると体のどこかが、キャベツになってしまうというお話です。いろんな動物がキャベツくんを食べる姿がユーモアたっぷりに描かれています。
【正解3】
問14 次の文は、「保育所保育指針」の第1章及び第2章の一部である。文中の( )の中に 「遊び」という言葉を入れたとき、正しい記述となるものを○、誤った記述となるものを×とした 場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 保育所は、その目的を達成するために、保育に関する専門性を有する職員が、家庭との緊密な連携の下に、子どもの状況や発達過程を踏まえ、保育所における( )を通して、養護及び教育を一体的に行うことを特性としている。
B 子どもが自発的・意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの主体的な活動や子ども相互の関わりを大切にすること。特に、乳幼児期にふさわしい体験が得られるように、生活や( ) を通して総合的に保育すること。
C 障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの発達過程や障害の状態を把握し、適切な環境の下で、障害のある子どもが他の子どもとの( )を通して共に成長できるよう、指導計画の中に位置付けること。
D 幼児期において自然のもつ意味は大きく、自然の大きさ、美しさ、不思議さなどに直接触れる ( )を通して、子どもの心が安らぎ、豊かな感情、好奇心、思考力、表現力の基礎が培われ ることを踏まえ、子どもが自然との関わりを深めることができるよう工夫すること。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ × ○ ×
2 ○ × × ○
3 × ○ ○ ×
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○
「保育所保育指針」からの問題です。実技関連の問題が苦手な人は、落としたくない問題です。
保育所保育指針の第1章は総則、第2章は保育の内容について書かれています。(これは、他の科目で何度も出題されていますね)
以下、関連記載を抜粋。赤字が正解。
(1)保育所の役割
イ 保育所は、その目的を達成するために、保育に関する専門性を有する職員が、家庭との緊密な連携の下に、子どもの状況や発達過程を踏まえ、保育所における環境を通して、養護及び教育を一体的に行うことを特性としている。
(3)保育の方法
オ 子どもが自発的・意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの主体的な活動や子ども相互の関わりを大切にすること。特に、乳幼児期にふさわしい体験が得られるように、生活や遊びを通して総合的に保育すること。
(2)指導計画の方法
キ 障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの発達過程や障害の状態を把握し、適切な環境の下で、障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、指導計画の中に位置付けること。
(ウ)内容の取扱い
② 幼児期において自然のもつ意味は大きく、自然の大きさ、美しさ、不思議さなどに直接触れる体験を通して、子どもの心が安らぎ、豊かな感情、好奇心、思考力、表現力の基礎が培われることを踏まえ、子どもが自然との関わりを深めることができるよう工夫すること。
【正解4】
問15 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】 保育所で実習を行っているKさんは、乳児クラスに配属された。実習生Kさんがおむつ替えをしていると、Lちゃんが泣き出して、とても時間がかかってしまった。しばらくたってS保育士がLちゃ んのおむつ替えをしている様子を見ると、Lちゃんは機嫌よくしていた。実習生Kさんは、おむつ替えの仕方によって子どもの機嫌が変わることに気づき、おむつ替えをする際の留意点をまとめた。
【設問】 次の文のうち、乳児のおむつ替えをする際の留意点として、適切な記述を○、不適切な記述を×と した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A おむつ替えに必要なものは、保育士の手が届く所に準備する。
B 身体に傷やあざなどがないかを確認する。
C 目と目を合わさないようにおむつ替えをする。
D おむつ交換中は、子どもの気が散ってしまうため、話しかけない。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × × ○
4 × × ○ ○
5 × × ○ ×
おむつを替える時の留意点に関する問題です。
事例問題の中にヒントを見つけよう!今回の事例文を良く読むと、実習生のKさんは「おむつ替えの仕方によって、子どもの機嫌が変わることに気付いた」とある。子どもの機嫌を良くする方法という観点で、選択肢を読むと正解に近づける。
A おむつ替えを手早くする為にも、必要なものを遠くに置く理由が見当たらない。適切な文である。
B 虐待の早期発見をするためにも、適切な行為である。
C 安心感を与える意味でも、目をみながらコミュニケーションを取りながらのおむつ替えは有効である。
D 話しかけない関係性と話しかけながらの関係性、どっちが子どもの機嫌が良くなるか・・・。
【正解2】