<出題傾向と対策>
社会学の観点から「人」「社会」「生活」「社会問題」に関する知識を問う出題です。概念の理解というよりは、
実践の裏付けとなっている理論に関する知識が問われてきますので、
しっかりと正確な知識を身に付けていないと正解に辿り着くのは難しいと言えます。
苦手意識の強い受験生が多い科目の1つと言われていますが、「環境」と「人」との接点に注目し、対人援助を展開する専門職としての社会福祉士や精神保健福祉士には、
最も必要な力量の1つになり得る科目かもしれません。
出題基準は、①現代社会の理解、②生活の理解、③人と社会の関係、④社会問題の理解の4項目から成っており、
①現代社会の理解に関するものが最も出題頻度が高いです。その中でも、
「地域」に関する問題は、毎年必ず出題されています。「都市化」や「地域コミュニティ」は重要キーワードと言えるでしょう。
また、
「生活」に関しても、毎年必ず出題があり、「家族の理解」と「ライフステージ」の理解を問う問題が、繰り返し出題されています。聞きなれない用語や人名・著書など単純暗記を強いられる半面、
知ってさえいれば深く考えなくても正解が出せる問題が多いです。
難しい概念などを正確に理解することに努めるよりも、頻出キーワードを拾いあげ、単純に専門用語をいくつか暗記してしまいましょう。
概念の理解は、言葉だけで覚えようとすると、理解が難しいかもしれません。
過去問を解きながら、肌感覚で「出題⇒解答」のリズムを身に付けてしまいましょう。
本科目は、受験勉強だけで本試験を攻略するのは、ある意味困難かもしれませんが、不思議と理解が浅くても正解が出せる場合があります。
令和2年度(第33回)の試験問題では、問題ごとの難易度の差が激しいという印象を受けた。今年のような問題では、
過去問学習の成果が、その後の試験の流れにも影響してくるのではないだろうか。
この科目に苦手意識を持つ人は、勉強の方法についても考えてみた方がよいのではないだろうか。
具体的に言えば、問17、18、19、20の4問を正解できているかどうかが、普段の勉強方法が適切どうかのメルクマールとなるように思われる。
<学習の効率を上げるコツ>
①まずは、苦手意識を払しょくしよう。「ゼロ点でなければいいや」くらいの気軽な気持ちで勉強する!
②過去問学習を活用しながら、「出題⇒解答」のリズムを身に付ける。
③頻出キーワードを拾い上げ、本科目特有の専門用語を覚えよう!