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27.精神保健福祉の理論と相談援助の展開(R2年-第23回)3/3

(精神保健福祉の理論と相談援助の展開•事例問題2) 次の事例を読んで、問題52から問題54までについて答えなさい。 〔事例〕 Dさん(62歳、男性)は、和食店で働いていた25歳の時に統合失調症を発症した。入退院を繰り返したが、40代以降は母親と同居し、通院のみで病状も落ち着いていた。Dさんが55歳の時に同居の母親が亡くなって、一人暮らしとなったために生活が乱れて妄想がひどくなり、精神科病院に入院となった。その後、Dさんは相続した自宅を不本意ながら売却することになった。Dさんは、入院後も何度か病状が再燃し、5年が経過した。新たに病棟担当になったE精神保健福祉士がDさんと面接すると、Dさんは、「自分は長男 だから家を守っていくつもりだった。弟に「兄さんのこれからの生活のためにも売却した方がいいと押し切られた」と感情的に語った。(問題52) Dさんは、E精神保健福祉士との面接を通して徐々に落ち着きを取り戻し、主治医より退院の話も出るようになった。そして、「一人暮らしをしてみたい」と話し、退院を希望 した。入院中の服薬や食事などの管理は看護師が行っていたが、「今はいい状態なので、帰る家さえ決まれば退院できると思う。一人暮らしは初めてだが、料理はできるし、なんとかなる」と話した。E精神保健福祉士は、本人も参加するカンファレンスで退院に向けた病棟での働きかけを検討した。(問題53) Dさんは、地域移行支援を利用し、グループホームの体験宿泊を繰り返しながら、退院準備を進めた。掃除やごみ出しに苦労していたが、半年後に退院し、ホームへルパーに掃除や洗濯を手伝ってもらいながら一人暮らしをしている。また、自宅で料理を楽しんだり、地域活動支援センターの料理会に積極的に参加している。1年が経過した頃、相談支援事業所のF精神保健福祉士は、ホームヘルパーよりDさんが時々訪問日を間違えると報告を受けた。また、外来で何度も血糖値の高さも指摘された。Dさんも、「この前、道に迷ってしまった。コンロの火を消し忘れてしまった。今まではそんなことなかったのに」と言っており、F精神保健福祉士は本人と相談して、主治医を含む関係者とカンファレンスを開催することにした。(問題54)   問題52次の記述のうち、この時にE精神保健福祉士がDさんに伝えた言葉として、 適切なものを1つ選びなさい。 1 「長男として悔しいし、やりきれなかったですね」 2 「弟さんはDさんの意向に反して実家を処分し、ひどい人ですね」 3 「病棟の中でDさんの楽しめることを見付けていきましよう」 4 「お母様は亡くなる前にDさんのことを考えてくれればよかったですね」 5 「実家はもうないので、諦めましょう」   事例の設定は、新たに担当となったEと5年間入院しているDとの面接場面であることを念頭に解答する。   1は、〇である。Dの発言を受け止め受容するもので、Dとの信頼関係構築に繋がる発言である。 2は、×である。Dの発言に沿った内容かもしれないが、根拠が無く、Eは弟がひどい人かどうかを判断する立場にもない。 3は、×である。まずはDの気持ちをしっかりと受け止めることが先決である。迷った場合は△にしておく。 4は、×である。Dは母親のことについては何も言っていない。このような形でEが自分の考えを述べることは適切ではない。 5は、×である。Dの気持ちを無視する発言である。

【正解1】

問題53 次の記述のうち、カンファレンスで検討したこととして、適切なものを1つ選びなさい。 1 病棟の看護師がDさんの服薬管理を強化する。 2 ピアサポーターにDさんの一人暮らしに必要な日用品の買物を依頼する。 3 病棟で間食の量を決めてカロリーを制限する。 4 病気の理解を深めるための勉強会に参加する。 5 アパート探しのために外出する。   カンファレンスで検討することは、Dが一人暮らしをしていくための支援についてである。 適切なものがすぐに見つからないときは、消去法で肢を絞る。   1は、×である。考えるべきは退院後の服薬管理である。 2は、×ぽい。買物は、Dも交えて行うほうがよい。 3は、×である。退院に向けたカンファレンスで検討する内容ではない。 4は、〇である。入院中の服薬や食事などの管理は看護師が行っているが、今後はD自らが意識的に行っていく必要がある。自身の病気についての理解を深めるために勉強会に参加することを検討するのは適切である。 5は、×である。ここは、悩んだ人もいるかもしれない。現段階では、まだ退院が決まった訳ではなく、退院の可能性を判断するためのカンファレンスであるから、時期早々と言える。

【正解4】

問題54 次の記述のうち、カンファレンスで示された方針として、適切なものを2つ選びなさい。 1 糖尿病の専門外来につなげる。 2 ホームへルバーは、Dさんに代わって買物や料理を行う。 3 困ったときの相談先をあらかじめDさんと確認しておく。 4 Dさんが道に迷うことが心配なので、外出を控えてもらう。 5 地域活動支援センターの料理会は火を扱うので、他のプログラムを勧める。   事例を良く読み、カンファレンス開催までの経緯をしっかり把握して問題を解く。 今回のカンファレンスで検討すべきは、Dの変化の原因をはっきりさせ、その対策を考えることである。   1は、〇である。外来で何度も血糖値の高さも指摘されており、糖尿病を患っている可能性があり、これまでになかったことが起きているのは糖尿病が原因とも考えられる。 2は、×である。買物や料理ができないという記載はどこにもなく、これではDの自立した生活が遠ざかる。 3は、〇である。Dには今後も予期せぬ事態が生じうるが、その場合の対応を事前にDと確認しておくことは、円滑な支援を継続する上でも大切である。 4は、×である。せっかく退院したのに本末転倒である。 5は、×である。確かに、火の消し忘れがあったという記載はあるが、料理会は複数の人の目があるし、ここで他のプログラムを勧める方針を出すことに意味はない。

【正解1、3】

(精神保健福祉の理論と相談援助の展開•事例問題3) 次の事例を読んで、問題55から問題57までについて答えなさい。 〔事例〕 留学生であるV大学1年生のGさん(19歳、男性)は、日本のアニメに興味を持ち、V大学に入学した。Gさんは大学の学生寮に入寮し、アニメ同好会に入部した。友人もでき、同級生のHさんとも仲良くなり、楽しい大学生活が始まったと実感していた。しかし、夏休みにHさんと些細なことでけんかして疎遠になり、夏休み明けから大学を休みがちになった。心配した友人のJさんはGさんにソーシヤル・ネットワーキング・サービス(SNS )で連絡をするが、返信がなかった。12月になりGさんは、SNSに「みんなに嫌われているから大学に行きたくない」「最近は怖くて外にも出られない」などと書き込んだ。心配したJさんは、このことを学生課に相談した。その後、学生課より連絡を受けた、学生相談室のK精神保健福祉士(キャンパスソーシャルワーカー)は、今後の対応について検討した。(問題55) その後、K精神保健福祉士と定期的に面接を行うことができるようになったGさんは、元来努力家で真面目な性格なため、「授業を欠席することに罪悪感がある」「もうみんなに嫌われているかもしれない。不安だ。大学に行けない」「最近は夜も眠れず、体がだるい」と話した。K精神保健福祉士は、Gさんのつらさや不安に寄り添いながらW精神科クリニックへの受診を勧め、同行した。診察の結果Gさんは適応障害と診断され、3か月程度の療養が必要と言われた。それを受け、Gさんは両親やK精神保健福祉士とも相談し、大学を休学し一度帰国して自国で療養することとなった。(問題56) 3か月が過ぎた頃、GさんからK精神保健福祉士に、「元気になったから、また後期から大学に行きたい。来週、日本に戻るので相談したい」と連絡があった。その後の面談では、「友人とうまくやっていけるか心配だし、不安になるとまた眠れなくなる」とGさんが語った。それを踏まえて、K精神保健福祉士はGさんが2年生後期から復学するための準備として、友人との関係を回復するために、大学の学生相談室で行われているSSTのうち、個別支援ができる「ひとりSST」にGさんを誘ってみた。(問題57)   問題55 次の記述のうち、この時点でのK精神保健福祉士が検討した内容として、適切なものを1つ選びなさい。 1 大学全体で考えるために、全教員にGさんの情報を知らせる。 2 Jさんに心配している内容を確認する。 3 学生たちに対して、SNSのルールについての講習会を開く。 4 留学生が一人にならないために、支援体制を整える計画を大学へ提案する。 5 Gさんに連絡し、「なぜ、そのようなことをしたのか」と注意する。   友人Jさんから相談を受けて、Gさんへの今後の支援を検討しているという事例場面であることを意識して問題を解く。   1は、×である。この段階で優先されるべきは、情報収集であろう。 2は、〇である。Jは多少なりともGのことを知っているので、心配している。Jの心配する内容を確認することは、間接的にGの情報収集に繋がる。 3は、×である。今回の件はSNSの利用方法が原因で生じたものではない。 4は、×である。留学生が一人にならないための支援体制の構築がどのようなものなのかはさておき、この時点での対応としては、他に優先すべきことがある。悩んだ人は△とする。 5は、×である。Gに理由を聞くならまだしも、いきなりGの対応を注意することはK精神保健福祉士の対応としては不適切である。

【正解2】

問題56 次の記述のうち、この場面でK精神保健福祉士がGさんにかけた言葉として、適切なものを1つ選びなさい。 1 「どんなアニメが好きですか」 2 「Hさんと何があったのですか」 3 「これまで受診しなかったのはどうしてですか」 4 「家族の中に、精神科受診歴のある人はいますか」 5 「休学について、何か不安はありますか」   適応障害により、療養が必要と言われ、大学を休学し自国で療養することになった時の声掛けを解答する。   1は、×である。コミュニケーション手段としての会話としてはアリかもしれないが、専門職としてこの段階でかける言葉ではない。 2は、悩む。Hとの間で何があったのかを聞くことは必要なことであるが、この場面でかけるのには違和感がある。自信がなければ、△とする。 3は、×である。医療診断を得て、今後の方針が決まった段階での言葉かけとしては、意味がない。 4は、×である。肢3と同様、家族の精神科受診歴を聞くことは、この場面での言葉かけとしては不適切である。 5は、〇である。療養のために大学を休学することになったので、Gに休学するにあたって不安なことを確認するのは適切といえる。

【正解5】

問題57 学生相談室で行われた「ひとりSST」の場面で、K精神保健福祉士がGさんに対して期待したこととして、適切なものを1つ選びなさい。 1 自分自身を振り返り、不安になった理由を考えること 2 アルバイトを探して、経済的に安定すること 3 交際相手を見付けて、楽しい生活を送ること 4 ピアサポーターとなって、他の留学生の支援を行うこと 5 受診や服薬を忘れずに行い、規則正しい生活を送ること   SSTについては、何の略語かも日本語訳もついてなく、知っていることが前提になっている。 過去問にも出ており、受験生なら知っておくべき知識であるが、知らなければ、ここで覚えてしまおう!   1は、悩む。内容的には適切だと思われるが、他にもっと適切な肢があるかもしれない。悩むようなら△にして次に進む。 2は、×である。経済的な安定は、この場面で期待する内容とはいえない。 3は、×である。肢2同様、この場面で期待する内容とはいえない。 4は、×である。ひとりSSTで期待することではないし、この段階でGに期待する内容とはいえない。 5は、迷う部分がある。一般的には5に書かれている内容はSSTに期待される内容といえる。ここで肢1と肢5を再度比較する必要がある。 どちらもよさそうだが、本問ではSSTのうち、個別支援ができる「ひとりSST」となっていることに注目する必要がある。 SSTは通常グループワークの形で行われるが、あえて「ひとりSST」が選ばれたのは、肢1のようにGに「自分自身を振り返り、不安になった理由を考えること」を意図してのものだと考えるのが素直である。

【正解1】

ソーシャルワンカーからのワン ポイントアドバイス SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)は、病気によって低下した社会技能や生活技能を回復するための援助技法である。 SSTについては大学、養成校で学んだと思われるが、イメージが湧かない人はYouTubeで前田ケイ先生が実際に行っているSSTの様子を一度見ることをお勧めする。
  (精神保健福祉の理論と相談援助の展開•事例問題4) 次の事例を読んで、問題58から問題60までについて答えなさい。 〔事例〕 政令指定都市のP市保健所で働くL精神保健福祉相談員(精神保健福祉士)(以下「L相談員」という。)に、P市に住む父親のMさん(80歳)と長女のAさん(50歳)の事で、民生委員から相談があった。「ごみが庭にあふれ悪臭もあり、近隣住民が不安に思っている。Mさんは外に向かって怒鳴るし、Aさんの姿を見なくなった。精神的な病気があるかもしれないので保健所に相談に来た。MさんとAさんが心配だ」とのことだった。次の日、L相談員はMさん宅を訪問した。(問題58) 玄関から声をかけるとMさんは、「俺の勝手だ。ほっといてくれ」と強い口調で言いドアを閉めた。Aさんの姿は確認できず、名刺を置いてMさん宅を離れた。L相談員は、Mさん親子についての情報収集や今後の支援方法を、関係機関と検討する必要があると判断し、地域包括支援センターに連絡した。その結果、地域ケア会議が開かれることとなり、初回会議にはL相談員の他に地域包括支援センターの保健師、社会福祉協議会の福 祉活動専門員、P市高齢福祉課の担当者、民生委員が参加した。(問題 59) L相談員が訪問を続けると、Aさんが玄関先に出てくれるようになった。2か月が過ぎた頃Aさんから、「何とかしようと思っていました。でも父は怒りやすくなり、話もかみ合わなくて。私も気分が落ちて、朝は布団から出られなくなって。2年前に15年ほど勤めた会社を辞めたんです。それから、どうしようもなく…」と話があった。 詳しく話を聴くと、Mさんには認知症、Aさんには精神疾患の疑いがそれぞれあり、支援を希望していることが分かった。 チームによる支援を続け1年が過ぎた。少しずつ居住環境は改善されつつある。また、現在Mさんは通所介護(デイサービス)を利用しており、Aさんは精神科クリニッ クへ通院を続けている。Aさんは、「気持ちが落ち着いてきたような気がします。でもこれからですね」とL相談員に話した。この支援をきっかけに、L相談員はMさん親子のような課題を持つ方への支援の充実や支援体制の構築が必要と考え、「障害者総合支援法」に基づくP市協議会で検討することを提案してきた。(問題60) (注) 「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。   問題58 次のうち、この時点のL相談員が行った援助方法として、正しいものを1つ選びなさい。 1 アドミニストレーション 2 アサーション・トレーニング 3 アウトリーチ 4 アクションリサーチ 5 アクティング・アウト   アウトリーチは過去問でも出ており、知っておくべき内容である。 どの用語も、今後、選択肢の一つとして出題される可能性がある。知らない用語があれば、確認しておく   Lが行ったことは、MとAのことを心配して相談してきた民生委員の話を聞いて、M宅を訪問したことである。これにあてはまる援助方法はアウトリーチである。

【正解3】

ソーシャルワンカーと一緒にワン ステップUP‼ アドミニストレーション ソーシャルアドミニストレーションがよく使われる。社会福祉管理、社会福祉経営、社会福祉運営管理などと訳され、社会福祉を合理的かつ効率的に運営・管理するために取られる方法で、政策形成と制度適用も研究対象の一つとしています。(過去問実績有)   アサーション・トレーニング アサーションは、英語で「主張」という意味を持つ。1950年代、自己主張を苦手とする人へのカウンセリング手法の一つとして開発されたとされる。 相手の考えを尊重しつつ、自らも対等に主張する円滑なコミュニケーションスキルを指す。   アウトリーチ 支援が必要であるにもかかわらず、支援の手が届いていない人に対し、支援者の側が積極的に働きかけていく手法である。   アクションリサーチ 社会福祉調査法の一つ。先駆者にアメリカのレヴィン(Lewin.K)がいる。 参与観察よりも積極的に援助や社会開発などを行う実証的研究。 キーワードとして「参加者のエンパワメント」,「参加者と観察者の協働」,「知識の獲得」,「社会変化」などが挙げられる。   アクティング・アウト 「行動化」という意味を包含する。クライアントが心の葛藤やSOSを言葉ではなく、行動によって表現することを指す。アクティブ・アウトには、面談の場面以外で表出される行動も含まれる。
  問題59 次の記述のうち、この時点の会議におけるL相談員の提案として、適切なものを1つ選びなさい。 1 「積極的な介入をそれぞれ競い合いましょう」 2 「期間を設定して、アセスメントをしましょう」’ 3 「所属の専門性をいかした独自の支援計画を立て、それぞれ進めましょう」 4 「チームの人数をもっと増やして、支援体制を作りましょう」 5 「訪問は、どんな状況でも同じメンバーでしましよう」   積極法でも消去法でも解答できる問題である。   1は、×である。支援は競い合って行うものではない。 2は、〇である。自信がなければ△にして次に進む。 3は、×である。バラバラに支援していては、被援助者も困るし、効果も薄まる。 4は、×である。単に数を増やせばよいというものではない。 5は、×である。「どんな状況でも同じメンバー」ではなく、必要に応じて適切に行うことが重要である。

【正解2】

問題60 次の記述のうち、L相談員がP市協議会で最初に提案したコミュニティソーシャルワーク実践の内容として、適切なものを1つ選びなさい。 1 SWOT分析を用いて、住民意識や支援者の状況を把握する。 2 P市の全戸訪問を行い、セルフネグレクトの可能性がある世帯を把握する。 3 Mさん家族に対応した支援ネットワークの形を変えず、他の地域課題にも対応していく。 4 P市全域を対象として、見守りボランティアを募る。 5 メーリングリストを活用して、クライエントの個人情報を迅速に共有する。   問われているのは、「L相談員がP市協議会で最初に提案したコミュニティソーシャルワーク実践の内容」として適切なものである。   1は、〇である。「SWOT分析を用いて」がわからなかったとしても、「住民意識や支援者の状況を把握する」の部分には特に問題がない。自信がなければ△にして次に進む。 2は、×ぽい。全戸訪問を行うこと自体が極めて困難なことであり、最初に提案する内容としては不適切である。 3は、悩むところである。問題文に「L相談員はMさん親子のような課題を持つ方への支援の充実や支援体制の構築が必要と考え」とあることからすると、「Mさん家族に対応した支援ネットワークの形を変えず」というが適合しないと考えるのが素直である。結論としては×である。 4は、×である。肢2と同じく最初に提案する内容としては適切とはいえない。 5は、×である。メーリングリストを活用して個人情報を共有することなどあってはならない。

【正解1】

ソーシャルワンカーと一緒にワン ステップUP‼ SWOT分析とは、組織内部の環境と、それをとりまく外部の環境の双方を分析し、組織の目標と取り組み内容を明確にしていく手法である。Sは強み(strength)、Wは弱み(weakness)、Oは機会(opportunity)、Tは脅威(threat)を指している。もともとは企業における戦略策定やマーケティングの意思決定、経営資源の最適化などをおこなうためのツールであるが、福祉施設などにも用いられるようになった。 さらに、本問の様にコミュニティソーシャルワーク実践のための手段としても用いられている。

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