問6 次の文は、調乳および人工乳に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる数値および語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ 無菌操作法の調乳の際には、一度沸騰させた後、( A )℃以上に保った湯を使用し、調乳後( B )時間以内に使用しなかった乳は廃棄する。
・ フォローアップミルクは、( C )を多く含んでいる。
・ アレルギー児用に用いられる人工乳として、( D )がある。
(組み合わせ)
A B C D
1 50/1/鉄/アミノ酸混合乳
2 50/2/鉄/無乳糖乳
3 70/1/亜鉛/無乳糖乳
4 70/1/亜鉛/アミノ酸混合乳
5 70/2/鉄/アミノ酸混合乳
詳しくは、「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」と「授乳・離乳の支援ガイド」に載っている。
問4の「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」もページ数が多いが一度は確認する必要がある。
5が適切な記述である。
アミノ酸混合乳以外にも、たんぱく質を加水分解し抗原性を低下させた加水分解乳もある。
【正解5】
問7 次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(2019 年改定版:厚生労働省)に示されている「授乳等の支援のポイント」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ 特に( A )から退院までの間は母親と子どもが終日、一緒にいられるように支援する。
・ 授乳を通して、母子・親子のスキンシップが図られるよう、しっかり( B )、優しく声かけを行う等暖かいふれあいを重視した支援を行う。
・ ( C )等による授乳への支援が、母親に過度の負担を与えることのないよう、( C )等への情報提供を行う。
【語群】
ア 妊娠前 イ 妊娠中 ウ 出産後 エ 寝かせて オ 抱いて カ 母親と父親 キ 父親や家族 ク 祖父母
(組み合わせ)
A B C
1 ア オ キ
2 イ エ ク
3 イ オ キ
4 ウ エ カ
5 ウ オ キ
(組み合わせ)を直ぐに見よう。
Aは常識的にすぐ分かる。母子が一緒にいられるように支援するということは、妊娠前にはあり得ず、妊娠中は支援しなくても一緒にいる。従って、出産後になる。
Bも常識的には抱いてあろう。
ここで既に答えは出ている。
この様な問題を落とすと痛い。
【正解5】
問8 次の文は、「平成 27 年度乳幼児栄養調査」(厚生労働省)における子ども(2~6歳)の朝食習慣に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 朝食を必ず食べる子どもの割合について、保護者の朝食習慣別にみると、保護者が朝食を「必ず食べる」と回答した場合は、朝食を必ず食べる子どもの割合が最も高い。
B 朝食を必ず食べる子どもの割合について、子どもの起床時刻別にみると、平日、休日とも「午前6時前」が最も高い。
C 朝食を必ず食べる子どもの割合について、朝食の共食状況別にみると、朝食を「家族そろって食べる」が最も高く、「一人で食べる」は最も低い。
D 毎日、朝食を「必ず食べる」と回答した子どもの割合は 95%を超えている。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ ○ ×
5 × × × ○
調査結果を知らなければ感覚的に解くしかありません。その様な場合、順番に解くのではなく自信のあるものから〇×を判断していく。
小学校に行く前の子どもの像をイメージしましょう。保育所や幼稚園に通っているかどうか、保護者の属性(働いているかどうか)などの条件はありません。
A:適切な記述。
B:適切な記述。
C:適切な記述。
D:不適切な記述。95%もいません。
【正解1】
問9 次の文は、幼児期の発育・発達と食生活に関する記述である。( A )~( C )にあてはまる数値の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ 「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」において、3~5歳男児の推定エネルギー必要量は( A )kcal/日である。
・ 間食の適量は、通常1日の総エネルギー量の( B )%である。
・ 一般的に、( C )歳ごろまでに乳歯が生え揃う。
(組み合わせ)
A B C
1 1300/10~20/2~3
2 1300/30~40/5~6
3 1800/10~20/2~3
4 1800/10~20/5~6
5 1800/30~40/5~6
Cはその年代の子どもを見ていれば分かります。普段から子どもを関心を持って見るようにしましょう。
小学生になると歯が抜けて永久歯と生え変わる姿をよく見ませんか。それ以前に乳歯は生えそろっていることになります。
間食の適量が30~40ということはありえません。食事を3回取るとしたら、間食が1回の食事量よりも多くなる・・・。成人の推定エネルギー必要量の目安を考えれば、3歳~5歳男児の場合、1300と1800で選ぶなら、1300でしょう。
【正解1】
問 10 次の文は、「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」(平成 16 年:厚生労働省)における「発育・発達過程に応じて育てたい“食べる力”」の一部である。学童期の内容として正しいものを一つ選びなさい。
1 食べたいもの、好きなものが増える
2 自分の食生活を振り返り、評価し、改善できる
3 おなかがすくリズムがもてる
4 食料の生産・流通から食卓までのプロセスがわかる
5 食に関わる活動を計画したり、積極的に参加したりすることができる
この問題は、「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」を読んでいないと難しいと思います。
学童期とは6年間あります。この期間の子どもたちの状態というのは、ちょっと確定しづらいですね。
以下、該当箇所を引用します。他の年代と合わせて読んで下さい。
授乳期・離乳期-安心と安らぎの中で食べる意欲の基礎づくり-
○ 安心と安らぎの中で母乳(ミルク)を飲む心地よさを味わう
○ いろいろな食べ物を見て、触って、味わって、自分で進んで食べようとする
幼児期-食べる意欲を大切に、食の体験を広げよう-
○ おなかがすくリズムがもてる
○ 食べたいもの、好きなものが増える
○ 家族や仲間と一緒に食べる楽しさを味わう
○ 栽培、収穫、調理を通して、食べ物に触れはじめる
○ 食べ物や身体のことを話題にする
学童期-食の体験を深め、食の世界を広げよう-
○ 1日3回の食事や間食のリズムがもてる
○ 食事のバランスや適量がわかる
○ 家族や仲間と一緒に食事づくりや準備を楽しむ
○ 自然と食べ物との関わり、地域と食べ物との関わりに関心をもつ
○ 自分の食生活を振り返り、評価し、改善できる
思春期-自分らしい食生活を実現し、健やかな食文化の担い手になろう-
○ 食べたい食事のイメージを描き、それを実現できる
○ 一緒に食べる人を気遣い、楽しく食べることができる
○ 食料の生産・流通から食卓までのプロセスがわかる
○ 自分の身体の成長や体調の変化を知り、自分の身体を大切にできる
○ 食に関わる活動を計画したり、積極的に参加したりすることができる
【正解2】