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22.子どもの保健(R2年-後期)2/4

問6 次のうち、保育所や地域における子どもへの虐待防止や虐待対応について、適切でないものを一つ選びなさい。 1 虐待を通告した人の個人情報は法律によって守られる。 2 保護者との関係を壊さないことを優先し、通告は控える。 3 子どもへの虐待による死亡は、1歳未満が約半数を占める。 4 社会的に孤立し援助者が少ない場合、虐待は起こりやすい。 5 妊婦健診や乳幼児健診を受診していない場合、子どもを虐待していることが多い。  サービス問題と言えます。適切でない選択肢については、一般常識レベルです。 1:適切。 2:不適切。虐待は疑いの段階でも通告するというのが基本です。まして、保護者が虐待者である場合は、保護者との関係よりも児童の福祉が優先です。 3:適切。 4:適切。 5:適切。

【正解2】

問7 新生児に普通に見られる反射運動で、ある時期になると消えていくものを原始反射というが、次に示す反射と、その発現から消失時期の組み合わせで不適切なものを一つ選びなさい。 〈原始反射〉 〈発現~消失時期〉 1 大きな音でびっくりしたときや落ちると感じたときに起こる。腕は伸び、さらに抱きしめるような動きがある(モロー反射)―――― 出生時 ~ 4か月ごろ 2 頬や口のまわりを指で触れるとそちらに顔を向けて探し、口を開けたりする反射(探索反射)―――― 出生時 ~ 4か月ごろ 3 口唇に触れると乳を吸う動作をする(吸啜反射) ―――― 出生時 ~ 12 か月ごろ 4 背臥位のときに頭部を右もしくは左の方向(一つの方向)に向けると、顔の向いた側の手足は伸びて、反対側の手足は曲がっている姿勢(フェンシングの姿勢)をとる(緊張性頸反射)―――― 出生時 ~ 5か月ごろ 5 足の裏をペンなどで刺激すると、足の指は背屈し扇状にひろがる(バビンスキー反射)―――― 出生時 ~ 24 か月ごろ   始期は出生時で統一されていますので、消失時期を当てるのか、始期が出生時でないものを選ぶのかの問題ということになります。 始期は出生時ですべて合っています。 1:適切。 2:適切。 3:不適切。消失時期は12か月ごろではなく、6か月ごろです。 4:適切。 5:適切。

【正解3】

問8 次のA~Eのうち、子どもにみられる症状あるいは疾患について述べたものとして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 発熱を判定する場合、その子どもの通常の体温(平熱)を把握している必要がある。 B 腹痛とは、腹部の痛みであるが、年少幼児では痛みの局在がはっきりとしないこともある。全身状態の観察が重要である。 C けいれんとは、意識消失とともに全身または体の一部の筋肉が、意志とは関係なく発作的に収縮することをいう。 D 水痘は特徴的な発しんが重い場合は全身的に出現するが、頭皮にはみられないのが特徴である。 E 麻しんは高熱を発して、顔面や頸部から出現した発しんが、下降的に広がり消退する時に色素沈着を残す。   (組み合わせ)   A B C D E 1 ○ ○ ○ ○ ○ 2 ○ ○ × × ○ 3 ○ × × ○ ○ 4 × ○ ○ ○ × 5 × × ○ × ×   A:適切。 B:適切。 C:不適切。けいれんとは、全身または体の一部の筋肉が、意志とは関係なく発作的に収縮することです。意識が消失するとは限りません。 D:不適切。頭皮に見られることもあります。 E:適切。

【正解2】

問9 次の文は、子どもの病気を早期発見するための、いつもと違う子どものサインに気づくためのポイント(「保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)」参照)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 親から離れず機嫌が悪い(ぐずる) B 睡眠中に泣いて目が覚める C 元気がなく顔色が悪い D きっかけがないのに吐いた E 便がゆるい   (組み合わせ)   A B C D E 1 ○ ○ ○ ○ ○ 2 ○ ○ × ○ ○ 3 ○ × ○ × × 4 × ○ × × ○ 5 × × ○ ○ ×   保育所における感染症対策ガイドラインを正確に覚えている人はいないと思います。組み合わせと選択肢から解いていきましょう。 DとEが適切であることは明らかです。これで選択肢は1と2に絞られましたが、Cも適切であるのは明らかです。AとBは微妙な感じがありますが、5択の組み合わせ問題は判断が付きにくい選択肢はスルーし、判断がしやすいものから絞っていくやり方が適当です。

【正解1】

問 10 次のA~Dは、保育所で子どもに薬を与える場合に関して、「保育所保育指針解説」(平成 30年3月 厚生労働省)第3章「健康及び安全」(3)「疾病等への対応」に示されている記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 医師の診断・指示によるものに限る。 B 保護者による与薬依頼書が必要である。 C 与薬依頼書には、薬の名前・種類、使用方法の記載が必須であるが、医師名は必要に応じて記載する。 D 与薬の誤りがないように、決められた一人の保育士が行う。 (組み合わせ)   A B C D 1 ○ ○ × × 2 ○ × × ○ 3 × ○ ○ × 4 × ○ × ○ 5 × × ○ ○   この保育所保育指針解説を全ページ読んだという人は前問同様に少ないと思います。この様な題材から出題されている場合は、組み合わせや選択肢から答えを推定する問題だと考えましょう。 A:適切。 B:適切。 C:不適切。医師名は必要です。 D:不適切。複数の保育士等で確認します。また、全職員が対応できるようにします。

【正解1】

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