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22.子どもの保健(R元年-後期)2/4

問6 次の文は、子どもによくみられる疾病に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。 1 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、ムンプスウイルスが原因であるが、耳下腺の腫脹、痛み、発熱が主な症状である。合併症はなく、軽症で治癒する。 2 ポリオは、ポリオ菌によって起こり、脊髄の神経細胞が障害を受けて運動麻痺を起こす。 3 突発性発しんは、ヒトヘルペスウイルス6、7型が原因で主に乳児にみられる。高熱が3~4日続き、解熱とともに全身に淡紅色の細かい発しんが出現する。 4 風しんは、風しんウイルスによって起こり、症状は麻しんに似ているがより重症化しやすい。 5 結核は、結核菌が経口感染することによって起こる。乳幼児では発症しても軽症である。   保育士にとって感染症の知識は重要です。 1:不適切な記述。合併症として、無菌性髄膜炎などが出現すると考えられている。 2:不適切な記述。ポリオは細菌ではなく、ウィルスである。 3:適切な記述。 4:不適切な記述。麻しんの方が重症化しやすいと言われています。 5:不適切な記述。乳幼児が軽症とは限らない。

【正解3】

問7 次のA~Eは、保育所での子どもの健康に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 子どもの体調不良時には、保護者から預かった市販薬を飲ませる。 B 慢性疾患児の受け入れには、主治医、嘱託医、療育機関、保護者等との連携を十分に保つ。 C 子どもがけいれんを起こした場合は、横向きに寝かせて衣類を緩め、けいれんの持続時間を測る。 D 子どもがぜんそく発作を起こしたので、布団の上に仰向けにして寝かせた。 E 障害のある子どもに対しては、バリア・フリーやユニバーサル・デザインの発想を大切にする。 (組み合わせ)   A B C D E 1 ○ ○ × × ○ 2 ○ × ○ × ○ 3 × ○ ○ ○ × 4 × ○ ○ × ○ 5 × × ○ ○ ○   解いて欲しい問題。 A:不適切な記述。服薬の前には医師の診断が基本です。市販薬とはいえ安易に飲ませるのは良くない。 B:適切な記述。連携が✕の可能性は低い。 C:適切な記述。 D:不適切な記述。仰向けでは呼吸がしづらい。起座位が適当な場合が多い。 E:適切な記述。間違いなわけない・・・

【正解4】

問8 次の1~5は、子どもに何らかの症状があるときのケアについて述べたものである。適切なものを一つ選びなさい。 1 せきがあるときは、安静になるように、仰向けで寝かせる。 2 下痢のときは、便の量や回数が多く、おしりがただれやすいので、排便のたびに石けんで充分に洗うのがよい。 3 けいれんを起こす子どもでは、よく眠れるように、部屋を暗くし部屋に誰も入らないようにする。 4 熱があるときは、寝ていて汗をかいても、静かに寝かせておくのがよい。 5 乳児では、表情がわかるくらいの明るさにして寝かせる。   なんとなく分かる問題ですね。 1:不適切な記述。問7 D同様仰向けでは咳が出ている人は苦しいまま。 2:不適切な記述。多数回のせっけんでの洗浄は皮膚を傷めます。手などと違い肛門近辺はデリケートです。 3:不適切な記述。けいれんを起こす子どもは見守るべきですね。 4:不適切な記述。着替えをしましょう。

【正解5】

問9 次の文は、嘔吐した子どもの対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A うがいは、嘔吐を誘発させるので、うがいができる子どもの場合でも、うがいをさせない。 B 一度嘔吐した後は、様子を見る必要はない。 C 何をきっかけに吐いたのか(せきで吐いたか、吐き気があったか等)を確認する。 D 寝かせる場合には、嘔吐物が気管に入らないように体を仰向けにして寝かせる。 (組み合わせ)   A B C D 1 ○ ○ × ○ 2 ○ × ○ × 3 ○ × × ○ 4 × × ○ ○ 5 × × ○ ×   この問題でも確認は〇。 A:不適切な記述。 B:不適切な記述。そんな訳ないですね。 C:適切な記述。 D:不適切な記述。仰向けは嘔吐物が入りやすい。側臥位が基本です。

【正解5】

問 10 次のA~Eは、子どものアレルギーに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 学童より0、1、2歳児の方が食物アレルギー児は多い。 B 給食での食物除去は完全除去や部分除去など、段階的に細かく行う。 C 生活管理指導表は、アレルギー疾患と診断された園児が保育所の生活において特別な配慮や管理が必要となった場合に限って作成する。 D アレルギー体質の子どもは、年齢によって様々な症状を起こすが、最初に起こりやすい症状はぜんそくである。 E アトピー性皮膚炎の子どもの皮膚のバリア機能は低下している。 (組み合わせ)   A B C D E 1 ○ ○ × × × 2 ○ × ○ × ○ 3 ○ × × ○ × 4 × ○ ○ × ○ 5 × × ○ ○ ○   アレルギーに対しては、何に対するアレルギーか、どんな症状か、どの様な対応をするのかなど整理しながら学習しよう。 A:適切な記述。 B:不適切な記述。下記参照。
「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」 3.食物アレルギーへの対応 (1)保育所における食事の提供に当たっての原則(除去食の考え方等) ○ 保育所における食物アレルギー対応に当たっては、給食提供を前提とした上で、生活管理指導表を活用し、組織的に対応することが重要です。 ○ 保育所の食物アレルギー対応における原因食品の除去は、完全除去を行うことが基本です。 ○ 子どもが初めて食べる食品は、家庭で安全に食べられることを確認してから、保育 所での提供を行うことが重要です。
C:適切な記述。 D:不適切な記述。一般的には皮膚系の疾患が初期にあると言われています。湿疹、アトピー性皮膚炎などです。 E:適切な記述。

【正解2】

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