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20.保育の心理学(R2年-後期)4/4

問 16 次のA~Dは、保育の評価に関する記述である。「保育所保育指針」に照らして考えた場合、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 自己評価は、保育士等が個別に行うだけではなく、保育を行っている様子を保育士等が互いに見合ったり、子どもの行動の見方や自分の保育について話し合ったりするなど、保育士等間で行うことも重要である。 B 保育士等が、それぞれの作成した指導計画を踏まえ、保育における意図や願いなどを相互に理解し尊重しながら率直に話し合う中で、自分では意識していなかったよいところや特色、課題などに気付いたり、子どもについての新たな見方を取り入れたりする。 C 保育所外部の専門家を交えたカンファレンスを行うことは大切である。同じ保育場面でもその捉え方は様々であり、自分の保育が同僚や他の専門家にどう映るのか、自分と異なる子どもの理解や保育の視座に出会うことは、保育士等が保育の視野を広げ、自らの子ども観や保育観を見つめ直す機会となる。 D 自己評価を通じて、他者の意見を受け止め自らの保育を謙虚に振り返る姿勢や、保育に対する責任感と自覚など、組織の中で支え合って、学び合いを継続していく基盤が形成されることによって、保育士等の専門性の向上が図られる。   (組み合わせ)   A B C D 1 ○ ○ ○ ○ 2 ○ ○ × × 3 ○ × × ○ 4 × ○ ○ × 5 × × ○ ○   保育所保育指針からの問題。保育所保育指針は常に横に置いておくといいかもしれません。 A:適切。 B:適切。 C:適切。 D:適切。

【正解1】

問 17 次の1歳児の食事場面の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 担当保育士が食事用のエプロンに替え三角巾をしていると、Hちゃんは、ぴょんぴょんと身体を弾ませ「ンマ ンマ」と言い、喜んでいる。「待っててね」と言うとわかったかのように目を細めて笑った。保育室の戸が開いたので、Hちゃんはじっと見ていたが、訪問者が近づいてくると下を向いて指しゃぶりを始めた。顔を上げ訪問者と目が合ったとたん大泣きし、保育士に手を出して抱っこを求める。訪問者が退室すると安心して食事の席につく。 食事が始まると、「ンマ ンマ」と催促をする。保育士が「あー、んまね」と口に入れると、もぐもぐしながら保育士の顔を見て、両手を頬に当ておいしいというしぐさをする。「おいしいのね、よかったね」と言うと、おいしいということが伝わったと感じたのか目を細めて笑い、「あーあー」と声を出し、さらに両手で頭をたたいてみせた。   【設問】 次のA~Dのうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 見知らぬ人が近づくと、不安になり混乱して食べることが難しくなることも、人見知りの時期には生じる。 B 毎日同じ場所や一定の流れのなかで食べることは、子どもに安定をもたらし、スクリプトの形成を促す。 C 子どもが一定の時間内に一定の量を食べることのみに集中できるような生活リズムを確立することは重要である。 D 保育士との応答的なやりとりのなかで、「上手に食べたね」「おいしかったね」と共感されながら食べられるようになっていく。   (組み合わせ)   A B C D 1 ○ ○ ○ ○ 2 ○ ○ × ○ 3 ○ × × ○ 4 × ○ ○ × 5 × × × ×   なんとなく、答えが出せる問題。こういった問題を落すと痛い。 A:適切。 B:適切。 C:不適切。子どもが一定の時間内に一定の量を食べるは難しい・・・ D:適切。

【正解2】

問 18 次の【図】は、「少子化対策白書(平成 30 年版)」(内閣府)における、「6歳未満の子供を持つ夫婦の家事・育児関連時間(1日当たり・国際比較)」である。以下の【設問】に答えなさい。 図 6歳未満の子どもを持つ夫婦の家事育児関連時間 6歳未満の子どもを持つ夫婦の家事育児関連時間 【設問】 次のA~Dのうち、【図】を説明する文として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 日本の夫の家事・育児関連時間は1日あたり 83 分であり、図中7か国の中で最も低い水準であるが、そのうち育児の時間の占める割合は最も多い。 B 妻と夫の育児の時間の合計が、一番長いのは日本であり、一番短いのはスウェーデンである。 C 妻と夫の家事・育児関連時間の合計が、一番長いのは日本であり、次に長いのはドイツである。 D 夫の育児の時間が最も長いのは、アメリカである。妻の育児の時間が最も長いのは、日本である。   (組み合わせ)   A B C D 1 ○ ○ × × 2 ○ × ○ × 3 ○ × × ○ 4 × ○ ○ ○ 5 × ○ × ○   表をしっかり見れば解ける問題です。注意すべきは、絶対数(時間)、相対数及び比率を整理することです。

【正解3】

問 19 次の文は、感覚統合療法に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 感覚統合療法とは、学習スキルや( A )スキルの獲得よりも発達障害児の( B )神経系の機能を改善することを目的として考案された。子どもに対して( C )な計画を立て、子どもの( D )取り組みを重視し、スイングやボールプール、平均台などの器具を用いて行う。 【語群】 ア 運動   イ 生活   ウ 末梢   エ 中枢  オ 一律的  カ 個別的  キ 能動的  ク 受動的   (組み合わせ)   A B C D 1 ア ウ オ キ 2 ア エ カ キ 3 イ ウ オ キ 4 イ ウ カ ク 5 イ エ カ ク   対になる言葉がありそうです。分かりやすいのは、末梢⇔中枢、能動的⇔受動的、一律的⇔個別的。 運動と生活は対という感じではありませんが、他の対を利用しながら問題を解いていきましょう。 A:運動 B:中枢 C:個別的 D:能動的

【正解2】

問 20 次のうち、幼児で被虐待を疑わせる兆候として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 見知らぬ大人になれなれしくする。 B 常に衣服が汚れている。 C 痩せが目立ち、給食を大量に食べる。 D 外傷として不自然な部位にあざがある。 (組み合わせ)  A B C D 1 ○ ○ ○ ○ 2 ○ ○ × × 3 ○ × × ○ 4 × × ○ ○ 5 × × × ×   適切・不適切ではなく、正誤です。つまり、正誤の方が適切・不適切よりもはっきりとしたイメージです。 A:正しい。 B:正しい。 C:正しい。 D:正しい。

【正解1】

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