<出題傾向と対策>
出題基準は、①人の心理学的理解、②人の成長・発達と心理、③日常生活と心の健康、④心理的支援の方法と実際の4項目となっています。
この中で、出題率が高いのは、①人の心理学的理解と④心理的支援の方法と実際ですが、
どちらも出題範囲が広いので、マトを絞るのが難しく受験生泣かせです。
①人の心理学的理解の中項目は10分類されていて、
「学習」に関する出題は頻度が高くなっています。ここ最近では、「集団」と「適応」に関する出題も多く、特に
「防衛機制」に関する出題は、繰り返し出題されています。④心理的支援の方法と実際の領域では、
「心理療法」に関する出題が、毎年のように何らかのカタチで出題されています。
とにかく、覚えることが多い科目なので、ある程度の暗記学習は覚悟しなくてはなりません。
試験本番で得点力を発揮するコツは、まず、基本的な項目を広く浅く押さえることからはじめ、その上で、過去問を上手に活用しながら、知識を深めていくことです。
過去問の活用方法としては、基本項目の暗記が終わった時点で問題にチャレンジし、問題の選択肢の中から頻出キーワードを丁寧に掘り下げていくという方法が効果的です。
頻出キーワードは、一覧表※にして整理しておきましょう。
学習の順番は、各自の好みでよいと思いますが、特段好みが無いという人や分からないという人は、
「発達」「ストレス」「ストレッサー」の概念を理解することにチャレンジしましょう。特に、
ピアジェと
エリクソン、
フロイトは、絶対に外せませんので、一覧表※を作成して整理しましょう。
更に、数の多い「防衛機制」「心理療法」は、取り急ぎ主要なものの名称を覚えましょう。名称の暗記ができたら、多少曖昧でもよいので、それぞれの名称が意味する事柄を自分の言葉で説明できるように、トレーニングしましょう。
令和元年度(第22回)の試験問題では、問題9と問題11は細かい知識がないと解き難かったのではないでしょうか。しかし、残りの問題はさほど細かい知識は必要なく、基本事項を勉強しておけば何とか正解が出せると思います。地雷となる問題をうまくかわしながら、考えて解ける問題をいかに確実に得点できたかが大切です。
こうしたスキルは、過去問学習を行うことで身に付けることが可能です。
7問中、最低4点は取りたい科目です。
<学習の効率を上げるコツ>
①覚えるべきキーワード(用語)を拾いだし、一覧表を作成する。
②一覧表にしたキーワード(用語)の名称を暗記する。
③覚えた名称について、自分の言葉で説明を行ってみる。
