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17.障害の理解(R元年-第32回)1/2

問題 87 ICIDH(International Classification of Impairments,Disabilities and Handicaps:国際障害分類)における能力障害として,適切なものを1つ選びなさい。 1 日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL)の障害 2 運動麻痺 3 失語 4 職場復帰困難 5 経済的不利益   ICIDHはICFの前の分類です。 今後出題される可能性は低いと言えます。 歴史を学べという問題でしょうか。ちょっと的外れの問題かな。

【正解1】

問題 88 「障害者差別解消法」に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。 1 法の対象者は,身体障害者手帳を持っている人である。 2 合理的配慮とは,全ての障害者に同じ配慮をすることである。 3 共生社会の実現を目指している。 4 障害者は,合理的配慮の提供に努めなければならない。 5 障害者差別解消支援地域協議会は,民間事業者で組織される。 (注)「障害者差別解消法」とは,「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」のことである。   おかしな選択肢を消去するか、一択で考えるか。 1:身体障害者に限るのはおかしい。加えて、手帳の有無は問わない。 2:障害特性を無視した配慮が合理的なわけありませんね。 3:一択ならこれしかありません。 4:読み間違えなければ消去できます。障害者が配慮するというのは変です。もちろん、障害者が障害者に配慮するのは法の趣旨に合致しますが、努力義務を課すのはおかしいです。 5:これは明らかに間違いとまでは言えませんが、通常この様な協議会には地方公共団体や当事者が絡んでいます。

【正解3】

問題 89 痙直型や不随意運動型(アテトーゼ型(athetosis))などの分類がある疾患として,正しいものを1つ選びなさい。 1 筋ジストロフィー(muscular dystrophy) 2 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration) 3 脳血管疾患(cerebrovascular disease) 4 脳性麻痺(cerebral palsy) 5 脊髄損傷(spinal cord injury)   難しい言葉が出てきますが、平易な表現に変えると身体は動かせるが、思った通りには動かせないという疾患です。 1:進行により運動機能が低下しますが、不随意運動型というのとは違います。 2:歩行時にふらついたり、細かい運動ができにくくなります。 3:障害の程度によりますが、不随意運動型というのとは違います。 4:正しい。 5:基本的には下肢麻痺です。

【正解4】

問題 90 内因性精神障害に分類される疾患として,正しいものを1つ選びなさい。 1 脳腫瘍(brain tumor) 2 アルコール依存症(alcohol dependence) 3 パニック障害(panic disorder) 4 認知症(dementia) 5 統合失調症(schizophrenia)   精神疾患は外因性、心因性、内因性に分類されていますが、不明な部分も多いと言われています。 まだまだ解明されていないことは多いのですが、試験は試験。内因性精神障害の代表的なものとして、統合失調症がよく取り上げられます。

【正解5】

問題 91 Fさん(26 歳)は重度の知的障害があり,施設入所支援を利用している。 次のうち,Fさんが地域移行するときの社会資源として,最も適切なものを1つ選びなさい。 1 ケアハウス 2 共同生活援助(グループホーム) 3 自立支援医療 4 精神科病院 5 同行援護   病院→施設→地域の流れです。地域には、グループホームと自宅があると考えましょう。 1:ケアハウスとは、高齢で低所得な方向けの住居。 2:適切な記述。 3:自立支援医療とは、精神科の病気のために、継続的に治療を受ける方の外来通院の治療のためのものです。 4:さすがにこれは違うなという感じです。 5:同行援護とは、移動に著しい困難を有する視覚障害のある方が外出する際に利用します。

【正解2】

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