出題傾向と対策
出題内容は、①社会保障の仕組み、②社会保険の内容、③統計、④歴史に分類できます。
このうち、①と②を合せて4~5問が出題され、③と④は各1問程度の出題となっています。
また、試験制度が変わった頃と比べて、近頃は問題文が短くなってきています。今後も同じ傾向がずっと続くとは限りませんが、
内容は基本的な知識を問うものが多くなっています。
まずは、出題頻度の高い「社会保障の仕組み」と「社会保険の内容」について、しっかりと理解しましょう。
統計と歴史については、出題数も少ないことから、あまり神経質になる必要はないでしょう。その場で考えてみると意外と解ける問題も多いです。いずれの範囲についても過去問の学習が効果を発揮します。一見すると細かい知識が問われているように見えても(中にはそのような問題もありますが)、実は社会保障の理解と基本的な知識があれば、正解を選べるものが多いです。
試験では、正解を導ければ良いのであり、一つ一つの肢について完璧な理由に基づいて正誤を判断する必要はありません。
問題を解くときは、自分が有している知識、常識を駆使して、推論し、判断しましょう。
その一方で、普段の勉強では、問題を解いた後にしっかりと復習をして、確かな知識を増やしていきましょう。
令和2年度(第23回)の試験問題では、最初に登場する問49には面食らうが、残りの問題は比較的解きやすい。
特に具体的な制度の内容についての問51から問55については、
過去問で基本的知識をしっかりと身につけておけば全て正解し得る問題である。
単独で聞かれると判断に迷う肢はあるが、試験では正解を選べればよい。苦戦した人は、原因を分析することから始めた方がよい。
今から約10年前にカリキュラムと試験内容についての検討がなされたが、その際、今後は単に知識の有無を問うだけでなく、その知識に基づいて考えさせる問題を増やしていくことが決まった。
社会保障は、まさに基本的知識とその応用を試す出題が多いと思う。
学習の効率を上げるコツ
①社会保険の仕組みから、制度、関係を理解する。
②細かいことを問われている問題でも、焦りは禁物!基本知識から考えて、正誤を判断する訓練をする。
③素朴な疑問を大切にする。