問6 次の文は、「子ども・子育て支援法」の第1条である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
この法律は、我が国における急速な( A )の進行並びに家庭及び( B )を取り巻く環境の変化に鑑み、児童福祉法(昭和 22 年法律第 164 号)その他の子どもに関する法律による施策と相まって、子ども・子育て支援( C )その他の子ども及び子どもを養育している者に必要な支援を行い、もって一人一人の子どもが( D )成長することができる社会の実現に寄与することを目的とする。
(組み合わせ)
A B C D
1 少子化 地域 給付 健やかに
2 少子化 地域 手当 幸せに
3 少子化 社会 給付 健やかに
4 高齢化 社会 手当 幸せに
5 高齢化 地域 給付 健やかに
保育士試験に関係する法律等の第1条~第3条ぐらいまでは出題の可能性がありますので確認しておきましょう。
A:少子化(高齢化も進行していますが、法律名から少子化と分かると思います。)
B:地域
C:給付
D:健やかに
【正解1】
問7 次の文のうち、「児童福祉法」における保育士に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 保育士となる資格を有する者が保育士となるには、市町村に備える保育士登録簿に必要事項の登録を受けなければならない。
B 保育士資格は業務独占資格である。
C 保育士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならないが、保育士でなくなった後は、このかぎりではない。
D 保育士は、保育士の信用を傷つけるような行為をしてはならない。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × × ○
4 × × ○ ○
5 × × × ○
保育士は、他の資格と違い保育士法といったものがなく、児童福祉法に規定があります。
A:不適切。市町村ではなく、
都道府県に備える保育士登録簿です。
B:不適切。業務独占ではなく、
名称独占です。
C:不適切。保育士でなくなった後も秘密は保持しなければならない。
D:適切。
【正解5】
問8 次のうち、「児童福祉法」第7条に示された児童福祉施設に含まれないものを一つ選びなさい。
1 幼保連携型認定こども園
2 児童家庭支援センター
3 児童厚生施設
4 自立援助ホーム
5 児童発達支援センター
児童福祉施設に関しては、個別の施設(特に児童養護施設)からの出題と、この問題の様な全体像の理解を問う問題があります。
まずは、全体像を押さえて個別の施設の理解に進みましょう。
1:幼保連携型認定こども園は、児童福祉施設
2:児童家庭支援センターは、児童福祉施設
3:児童厚生施設は、児童福祉施設
4:自立援助ホームは、児童福祉法第6条の3、児童福祉法第33条の6「児童自立生活援助事業」を行う施設、社会福祉法の第2種社会福祉事業となっています。
5:児童発達支援センターは、児童福祉施設
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児童福祉施設は、児童福祉法第7条で規定されています。
「この法律で、児童福祉施設とは、助産施設、乳児院、母子生活支援施設、保育所、幼保連携型認定こども園、児童厚生施設、児童養護施設、障害児入所施設、児童発達支援センター、児童心理治療施設、児童自立支援施設及び児童家庭支援センターとする。」
【正解4】
問9 次の文は、「児童福祉法」に規定された、ある児童福祉施設についての記述である。「児童福祉 施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年 厚生省令 第 63 号)において示された、この施設に置かなければならない職種として誤ったものを一つ選びなさい。
家庭環境、学校における交友関係その他の環境上の理由により社会生活への適応が困難となった児童を、短期間、入所させ、又は保護者の下から通わせて、社会生活に適応するために必要な心理に関する治療及び生活指導を主として行い、あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設とする。
1 看護師
2 個別対応職員
3 医師
4 家庭支援専門相談員
5 児童生活支援員
「 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」は必ず目を通しておきましょう。
また、児童福祉法と児童福祉施設の設備及び運営に関する基準の関係についても整理しましょう。
設問文は、児童福祉法第四十三条の二に規定がある「児童心理治療施設」です。そして、この施設に関する人員基準は、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第七十三条に、次のように規定されています。
「児童心理治療施設には、医師、心理療法担当職員、児童指導員、保育士(特区法第十二条の五第五項に規定する事業実施区域内にある児童心理治療施設にあつては、保育士又は当該事業実施区域に係る国家戦略特別区域限定保育士。第六項において同じ。)、看護師、個別対応職員、家庭支援専門相談員、栄養士及び調理員を置かなければならない。ただし、調理業務の全部を委託する施設にあつては、調理員を置かないことができる。」
従って、児童生活支援員は必置ではありません。
【正解5】
問 10 次の文のうち、子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもを預かる援助を行う会員は、保育士資格もしくは幼稚園教諭免許を有していなければならない。
B 子どもを預かる場所は、原則として会員間の合意により決定する。
C 病気の子どもの預かりはできない。
D ファミリー・サポート・センターには、相互援助活動の調整などの事務を行うアドバイザーを配置しなければならない。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 × ○ ○ ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
ファミリー・サポート・センター事業は保育所に比べて地域の助け合い的な色彩が強い事業です。
A:間違い。国家資格などの要件はありません。
B:正しい。
C:間違い。集団での預りではない為、他の児童に直接的に感染するということはない。
D:正しい。
【正解4】