★★★ |
15問 |
★★ |
9問 |
★ |
1問 |
例えば今年の問題19は、個別の肢毎の知識を増やすよりも第1号介護予防支援事業は制度全体の中でどのような位置にあるのか、通常の介護予防支援事業、さらには居宅介護支援とはどこが違うのかを知っていたほうが解きやすかったと考えられる。
単に問題演習をして答えを覚えるだけの勉強では、今の試験で合格点を超えることは難しいと思われる。 2007年に合格した受験生が、こんなことを教えてくれた。「自分が合格したときの介護支援分野の得点は21点だった。合格最低点は17点だったのだが、自信を持って解けた問題は15問しかなかった。」その受験生が、当時、試験対策として事前に解いた問題は過去問、予想問題を含めて約1,500問であったという。それだけの数の過去問学習をすれば、合格できるだろうと感じた人は、実践してみるのも方法だと思う。しかし、福祉勉強会では、単に多くの過去問学習を解くという勉強方法は、おすすめしない。
多くの問題を解くことは悪いことではないが、解くことが目的となってしまい、勉強が雑になるおそれがあるからである。
今は、福祉勉強会で講師も担うようになった、この受験生も「もしも、再度試験を受けるのであれば、おそらく同じことはしない」と言っている。加えて、「受験勉強をしている時、当時手に入る過去問はすべて解いたが、それでも本試験は不安だったし、実際に本番で問題を解いていても、正解できているかどうかが曖昧な問題がかなりあった。」とも言っていた。
これは合格のために必要な基本的知識や自分が苦手とする分野の知識がしっかりと身に付いていなかったためだと思われる。合格するために必要な基本的な知識を身に付け、自分の弱点を知るには、ある程度の問題数をこなすことが必要だと考えるが、それはやみくもに問題を解く機会を増やせば身に付くものではないといえる。