<出題傾向と対策>
出題範囲は、試験センターの大項目では
「精神疾患総論」が
6割程度を占めます。この部分を中心に学習しましょう。
①精神疾患(特に代表的な疾患)と精神症状の関係や状態像(最重要項目)。
②薬の作用及び副作用。
③国際分類法では、ICD-10が4年間で3回の出題です。
④薬物を使わない治療法に関する人名や内容など。
少なくとも上記①~④は確実に押さえておきましょう。
「精神疾患の治療」では、
精神薬とその作用が3年間で2回出題されています。精神科リハビリテーションからはSST等からの出題があります。
「精神科医療機関の治療構造及び専門病棟」からは、主に入院に関して押さえましょう。入院に関することは、医療観察法と精神保健福祉法との違い・入院形態の違い・精神保健指定医の役割を整理しておきましょう。最後に、過去3年間の出題はありませんが、退院促進は精神保健福祉の職務の中心的なものです。
包括型地域生活支援プログラムは押さえておきましょう。
令和2年度(第23回)の試験問題は、きちんと勉強していれば、半分は取れたのではないだろうか。難易度として普通であろう。
年度によって難易度が大きく異なる科目です。受験生にとっては、問題との相性によっても点数が異なってくる科目でもある。新しい科目編成での試験は第15回(2013年)の試験からですが、
苦手意識があればそこからの過去問題をすべて解いてみるというのも有効な対策だと思われます。
制度が出題される科目と異なり、時間の経過によって学習内容が大きく変わらない分野なので、安心して過去問に取り組めます。全く同じ問題が出る確率は低いでしょうが、
頻出テーマはかなり重複しているし、どのようなことを押さえておけば点数につながりやすいかも見えてくるでしょう。
<学習の効率を上げるコツ>
①精神疾患名とその特徴、主な薬物の作用・副作用は一覧表にする。
②単純暗記に近いICD-10などは隙間時間で持ち歩き学習
③入院形態と根拠法は暗記ではなく理解を心掛ける。