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1.疾病6種類のポイントまとめ

疾病6種類について、最低限知っておいて欲しいこと!

1)悪性腫瘍(がん) 1981年以来、日本人の死因第1位を占めており、およそ30%が悪性腫瘍で亡くなっている。また、厚労省人口統計では、胃がんの年齢調整死亡率が男女ともに低下している点に注目!(生活様式の変化と検診の普及が主な要因)
・がんの死亡数と罹患数は、人口の高齢化を主な要因として、ともに増加し続けている。 ・人口の高齢化の影響を除いた年齢調整率で見ると、がんの死亡は1990年代半ばをピークに減少、罹患は1980年代以降増加している。 ・がんの生存率は多くの部位で上昇傾向にある。
患者の80%以上は、何らかの痛みを経験するが、それには様々な要因が複雑に絡み合い、全人的苦痛が形成される。 病気焦点をあてるのではなく、人間としての総合的アプローチである緩和ケアが重要である。 全人的苦痛:身体的苦痛/精神的苦痛/社会的苦痛/霊的苦痛   2)生活習慣病 糖尿病、脂質異常症、高血圧、高尿酸血しょうなど、生活習慣が発症原因に深く関与していると考えられる病気や症状の総称 生活習慣病の予防には、ADLやIADLの質の向上が効果的であると言われており、これらを構成する環境因子やライフスタイルを意識することによる予防への取り組みが試みられている。 生活習慣病を引き起こす、生活習慣のハイリスク要因は、メタボリックシンドロームと呼ばれ、メタボリックシンドローム対策が注目されている。   3)感染症 定義:感染症法による定義・代表的な感染症・食中毒 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律において「感染症」とは、一類感染症、二類感染症、三類感染症、四類感染症、五類感染症、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症及び新感染症をいう。数字が小さいほど重篤。
疥癬(かいせん):ヒゼンダニが皮膚に寄生して皮膚炎を起こす。 ノロウイルス感染症:経口摂取により胃腸炎を起こす。二枚貝に生息している。次亜塩素酸ナトリウムが有効、加熱が有効。エタノールは効かない。 エイズ:HIVウイルスにより免疫不全となった場合。HIVウイルスに感染しているだけの場合と区別する。 結核:結核菌に感染して発病した状態。空気感染する。発病率は10%程度。 MRSA:黄色ブドウ球菌の仲間で、性質は黄色ブドウ球菌と一緒ですが、耐性遺伝子を持っており、抗生物質が効きにくくなっている。 腸管出血性大腸炎:毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす腸管出血性大腸菌により発病する。大腸菌は、家畜や人の腸内にも存在し、ほとんどのものは無害。 インフルエンザ:従来型のインフルエンザは五類感染症であるが、鳥インフルエンザは二類感染症。
  4)神経・精神疾患 パーキンソン病:大脳の下にある中脳の黒質ドーパミン神経細胞が減少して起こる。手足がふるえる(振戦)、動きが遅くなる(無動)、筋肉が硬くなる(固縮)、体のバランスが悪くなる(姿勢反射障害)、といった症状がみられる。 多系統萎縮症:進行性で致死性の疾患で、筋肉が硬直(固縮)し、運動障害、協調運動の喪失、体内機能(血圧や膀胱の制御など)の障害などが起こる。 小脳変性症:小脳および脳幹から脊髄にかけての神経細胞が徐々に破壊、消失していく病気。 クロイツフェルト・ヤコブ病:全身の不随意運動と急速に進行する認知症を主な特徴とする中枢神経の変性疾患。五類感染症に指定されている。 筋萎縮性側索硬化症(ALS):手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなる病気。筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経(運動ニューロン)だけが障害をうける。呼吸筋障害による呼吸不全を起こすことがある(㉖‐4)。多くの場合、知的能力は障害されない(㉒‐5)
パーキンソン病について、ワン ステップUP‼ 「ホーエン&ヤールの重症度分類(ヤールの重症度分類)」⇒Yahr パーキンソンの程度を表すもの。 Ⅰ:片側に症状が認められるが比較的軽い Ⅱ:体の両側に症状が認められるが「姿勢反射」は認められない Ⅲ:「姿勢反射」が認められるようになる Ⅳ:日常生活に介助が必要な場面がでるようになる Ⅴ:起立や歩行が不自由になり、日常生活に介助が必要になる
  5)先天性疾患 定義:出生時までに異常や障害を持つ疾患。遺伝障害、胎児障害、周産期障害に分けられる。 遺伝病:単一遺伝子1組の働きで現れる単一遺伝病と複数の遺伝子が複合して起こる多因子遺伝病がある。 染色体異常:21番目染色体も過剰によるダウン症や女性のX染色体が一本かけているターナー症候群がある。 胎児障害:胎芽病と胎児病に分けられる。妊娠8週未満を胎芽といい、妊娠8週以降を胎児と呼ぶ。 周産期障害:出産時に脳の酸素欠乏などによって起こる障害。   6)難病 難病の定義:難病の患者に対する医療等に関する法律の規定で、発病の機構が明らかでなく、かつ、治療方法が確立していない希少な疾病であって、当該疾病にかかることにより長期にわたり療養を必要とすることとなるもの。指定難病;331疾病(平成30年4月1日)。

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