問1 次の文のうち、「保育所保育指針」の特徴に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記 述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 第1章「総則」に、「保育の計画及び評価」の項目が設けられ、そこに「全体的な計画の作成」について努力義務が記載されている。
B 第1章「総則」に、「養護に関する基本的事項」の項目が設けられ、そこに「養護に関わるねらい及び内容」が記載されている。
C 第2章「保育の内容」に、「夜間保育」の項目が設けられ、そこに「夜間保育の留意点」が記載されている。
D 第3章「健康及び安全」に、「災害への備え」の項目が設けられ、そこに「災害発生時の対応体制及び避難への備え」が記載されている。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×
保育所保育指針の枠組みの記憶が必要ですが、選択肢の記述から判断できそうなものもあります。
A:「総則」に、「保育の計画及び評価」の項目「全体的な計画の作成」はありますが、努力義務というのが間違いです。全体的な計画の作成は義務です。
これは、感覚的に分かるのではないでしょうか。記憶していなくても、問題文をよく読めば解けることもあります。✕
B:この選択肢は、単純に記憶していないと解けません。「総則」に、「養護に関する基本的事項」の項目があり、「養護に関わるねらい及び内容」が記載されている。〇
C:第2章「保育の内容」に、「夜間保育」の項目はない。✕
D:第3章「健康及び安全」に、「災害への備え」の項目があり、「災害発生時の対応体制及び避難への備え」が記載されている。〇
ソーシャルワンカーからのワン ポイントアドバイス
保育所保育指針は、すごくボリュームがあります。章や項目だけを抜粋したものを作成し、全体像を掴むのは一つのやり方です。
【正解4】
問2 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の2「養護に関する基本的事項」の一部である。 ( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ 一人一人の子どもの置かれている状態や( A )などを的確に把握し、子どもの( B )を適切に満たしながら、( C )な触れ合いや言葉がけを行う。
・ 保育士等との信頼関係を基盤に、一人一人の子どもが主体的に活動し、自発性や( D )などを高めるとともに、自分への( E )をもつことができるよう成長の過程を見守り、適切に働きかける。
(組み合わせ)
A B C D E
1 家庭での様子 欲求 応答的 好奇心 満足感
2 発達過程 欲求 応答的 探索意欲 自信
3 家庭での様子 不満 密接 好奇心 満足感
4 発達過程 欲求 応答的 好奇心 自信
5 発達過程 不満 密接 探索意欲 自信
問1とは違い、一つの箇所の細かな内容が問われています。
すべてを暗記している人は少数派でしょう。その様な場合は、自信のある箇所
(正解の言葉⇔不正解の言葉のどちらでもOK)から埋め、選択肢を絞って解いていきましょう。
⑵ 養護に関わるねらい及び内容 イ 情緒の安定 (イ) 内容の①と③に記述があります。
【正解2】
問3 次の文は、保育所における長時間にわたる保育において、保育士が留意することに関する記述である。「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の計画及び評価」(2)「指導計画の作成」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 複数の保育士等が一日の流れを把握した上で、保育のねらいや内容等について理解し共有して取り組む。
B 長時間の保育において子どもが不安にならないように、保育士と保護者の連携を密にしながら十分に配慮して子どもに関わる。
C 子どもに心身の負担が生じることがないように、家庭的でゆったりとくつろぐことができる環境を整える。
D 一日の中で保育士が引き継ぎを行う際には、職員間で情報の伝達を適切に行う。
E 迎えの際には少しでも早く家に帰ってもらうようにするため、その日の子どもの生活の様子や育ちの姿を伝えることは省略する。
(組み合わせ)
A B C D E
1 ○ ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○ ○
3 ○ × ○ × ×
4 × ○ × ○ ×
5 × × ○ × ○
一般的に、共有、連携という言葉が使われている場合は、適切な選択肢であることが多い。
A:〇
B:〇
C:〇
D:〇
E:共有や連携とは反対に、省略という言葉が使われている場合は不適切な選択肢であることが多い。
確かに、早く帰りたがる親子もいるかもしれませんが、一般的にその日の子どもの様子を伝えることを省略するのは不適切です。✕
【正解1】
問4 次の表は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」の一部である。表中の( A )~( C )にあてはまる記述をア~カから選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
領域 |
ねらい |
健康 |
・明るく伸び伸びと生活し、自分から体を動かすことを楽しむ。
・自分の体を十分に動かし、様々な動きをしようとする。
・(A) |
人間関係 |
・保育所での生活を楽しみ、身近な人と関わる心地よさを感じる。
・周囲の子ども等への興味や関心が高まり、関わりをもとうとする。
・(B) |
環境 |
・(C)
・様々なものに関わる中で、発見を楽しんだり、考えたりしようとする。
・見る、聞く、触るなどの経験を通して、感覚の動きを豊かにする。 |
健康、人間関係、環境という言葉と年齢を意識して選択していく。
ソーシャルワンカーと一緒にワン ステップUP‼
ア 健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身に付け、見通しをもって行動する。(3歳以上・健康)
イ 健康、安全な生活に必要な習慣に気付き、自分でしてみようとする気持ちが育つ。(1歳以上3歳未満児・健康)
ウ 身近な環境に親しみ、触れ合う中で、様々なものに興味や関心をもつ。(1歳以上3歳未満児・環境)
エ 身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心をもつ。(3歳以上・環境)
オ 保育所の生活の仕方に慣れ、きまりの大切さに気付く。(1歳以上3歳未満児・人間関係)
カ 身近な人と親しみ、関わりを深め、愛情や信頼感が芽生える。(乳児・人間関係)
ソーシャルワンカーからのワン ポイントアドバイス
しかし、保育所保育指針を丸暗記するのは、不可能ですよね。そんな時は、選択肢を良く読み込んで、ヒントを見つけてみましょう。
すると、選択肢アと選択肢イに共通する「健康」という言葉から(A)の候補、選択肢ウと選択肢エに共通する「環境」という言葉から(C)の候補、残る選択肢オと選択肢カが(B)の候補、となっていることが分かります。
ここまでくれば、それぞれ確率は50%になりますから、どれか一つでも自信をもって答えられれば、グッと正解率は高くなります。
(A)が属する他の文脈から、子どもが「自ら・自分自身で」行うことをねらいっていることが分かるので、選択肢アより選択肢イの方がねらいに近いと感じます。
この辺りもヒントの参考にしてみてください。
【正解2】
問5
著作権の関係により公表無しとされている問題
【正解2】
問6
著作権の関係により公表無しとされている問題
【正解5】