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1.保育原理(H31年-前期)1/4

問1  次の文は、保育所における保育に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 保育所は、保育所における環境を通して、養護及び教育を一体的に行うことを特性としている。 B 保育における養護とは、子どもの生命の保持と情緒の安定を図るために主として看護師が行う治療や処置である。 C 保育における養護とは、そのための一定の時間を設けて、そこで行う援助や関わりである。 D 保育における養護とは、子どもの生命の保持と情緒の安定を図るために保護者に対する指導を行うことである。 E 保育所では、保育全体を通じて、養護に関するねらいや内容を踏まえた保育が展開されなければならない。 (組み合わせ)  A B C D E 1 ○ ○ ○ × ○ 2 ○ ○ × ○ × 3 ○ × × × ○ 4 × ○ × × × 5 × × ○ ○ ○   保育所保育指針と常識で解く問題。 A 「保育所は、その目的を達成するために、保育に関する専門性を有する職員が、家庭との緊密な連携の下に、子どもの状況や発達過程を踏まえ、保育所における環境を通して、養護及び教育を一体的に行うことを特性としている。」(第1章 総則 2 養護に関する基本的事項 ⑴ 養護の理念) B 保育所で行われる養護とは看護師によるものとは限らない。 C 養護とは時間を限定して行うものではない。 D 養護とは保護者に対する指導に限定されるものではない。 E 「保育における養護とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりであり、保育所における保育は、養護及び教育を一体的に行うことをその特性とするものである。保育所における保育全体を通じて、養護に関するねらい及び内容を踏まえた保育が展開されなければならない。」(第1章 総則 2 養護に関する基本的事項 ⑴ 養護の理念)

【正解3】

問2  次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の目標」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ・ 十分に( A )の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。 ・ ( B )、( C )など生活に必要な基本的な習慣や態度を養い、心身の( B )の基礎を培うこと。 ・ 生命、自然及び( D )の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな( E )や思考力の芽生えを培うこと。 (組み合わせ)   A/B/C/D/E 1 養護/健康/安全/社会/心情 2 配慮/運動/食事/科学/ 感性 3 養護/運動/安全/科学/感性 4 配慮/健康/食事/社会/心情 5 養護/健康/食事/科学/心情   ずばり、保育所保育指針からの問題です。 以下、総則の保育の目標の全文 答えはマーカー。赤文字は今後出題の可能性のある語句。 ⑵ 保育の目標 ア 保育所は、子どもが生涯にわたる人間形成にとって極めて重要な時期に、その生活時間の大半を過ごす場である。このため、保育所の保育は、子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うために、次の目標を目指して行わなければならない。 (ア) 十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。 (イ) 健康、安全など生活に必要な基本的な習慣や態度を養い、心身の健康の基礎を培うこと。 (ウ) 人との関わりの中で、人に対する愛情信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自主自立及び協調の態度を養い、道徳性の芽生えを培うこと。 (エ) 生命、自然及び社会の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな心情思考力の芽生えを培うこと。 (オ) 生活の中で、言葉への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の豊かさを養うこと。 (カ) 様々な体験を通して、豊かな感性表現力を育み、創造性の芽生えを培うこと。 イ 保育所は、入所する子どもの保護者に対し、その意向を受け止め、子どもと保護者の安定した関係に配慮し、保育所の特性や保育士等の専門性を生かして、援助に当たらなければならない。

【正解1】

問3  次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の3「保育の計画及び評価」に関する記述である。 適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 保育士等は、保育の計画や保育の記録を通して、自らの保育実践を振り返り、自己評価することを通して、その専門性の向上や保育実践の改善に努めなければならない。 B 保育士等は、指導計画に示された「ねらい」が達成できたかどうかを把握し、子どもの活動内容の結果を最重視して計画の改善に努めなければならない。 C 保育士等が保育の過程を記録するときには、ねらいや環境の設定などに焦点を当てるのではなく、子どもに焦点を当てて記録し、保育内容の見直しを図るよう留意しなければならない。 D 保育士等は、保育の自己評価を個別に行うだけでなく、保育を見合ったり話し合ったりするなど保育士等間で行うことも重要である。 (組み合わせ)   A B C D 1 ○  ○  ×  ○ 2 ○  ×  ○  × 3 ○  ×  ×  ○ 4 ×  ○  ○  × 5 ×  ○  ×  ○   保育所保育指針からの問題ですが、常識的な判断でも解けそうです。 Aは、この文章が間違いと考えられる箇所がありませんね。 Bは、「結果を最重視」という箇所が引っ掛かります。結果だけ???ということ。 Cは、ねらいが達成できたかどうかは重要な視点ですね。また、環境の設定にも配慮しなければなりません。 Dは、「行うだけでなく」つまり、~だけではなく、という様々なことに配慮したというニュアンスの文章は正解の選択肢であることが多いと言えます。 
ソーシャルワンカーと一緒にワン ステップUP‼ 以下に示すのは、本問に関する保育所保育指針記載内容です。保育所保育指針の原文は、サブノートに記載してるので、時間がある人は確認しておいてください。 ここでは、要点抜粋を紹介しておきます。   3 保育の計画及び評価 ⑴ 全体的な計画の作成 ⑵ 指導計画の作成 ⑶ 指導計画の展開 ⑷ 保育内容等の評価(保育士等の自己評価と保育所の自己評価がある) ⑸ 評価を踏まえた計画の改善

【正解3】

問4  次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」における「ねらい」の一部である。1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらいとして、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする。 B 保育所の生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。 C 様々なものに関わる中で、発見を楽しんだり、考えたりしようとする。 D 人の言葉や話などを聞き、自分でも思ったことを伝えようとする。 E いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ。 (組み合わせ)   A B C D E 1 ○  ○  ×  × ○ 2 ○  ×  ○  ○ × 3 ×  ○  ○  × ○ 4 ×  ×  ○  ○ × 5 ×  ×  ×  × ○   難しい問題ですね。どの選択肢もおかしな表現はありませんし、子どもにとって良い事ばかりです。 この問題のポイントは、年齢になります。1歳以上3歳未満児に対してどの選択肢が適当かということです。保育所保育指針をしっかり読む必要があります。
ソーシャルワンカーと一緒にワン ステップUP‼ 以下に示すのは、本問に関する保育所保育指針記載内容です。保育所保育指針の原文は、サブノートに記載してるので、時間がある人は確認しておいてください。 ここでは、要点抜粋を紹介しておきます。   1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容 ⑴ 基本的事項 ア この時期においては、歩き始めから、歩く、走る、跳ぶなどへと、基本的な運動機能が次第に発達し、排 泄 の自立のための身体的機能も整うようになる。つまむ、めくるなどの指先のせつ機能も発達し、食事、衣類の着脱なども、保育士等の援助の下で自分で行うようになる。発声も明瞭になり、語彙も増加し、自分の意思や欲求を言葉で表出できるようになる。このように自分でできることが増えてくる時期であることから、保育士等は、子どもの生活の安定を図りながら、自分でしようとする気持ちを尊重し、温かく見守るとともに、愛情豊かに、応答的に関わることが必要である。 イ 本項においては、この時期の発達の特徴を踏まえ、保育の「ねらい」及び「内容」について、心身の健康に関する領域「健康」、人との関わりに関する領域「人間関係」、身近な環境との関わりに関する領域「環境」、言葉の獲得に関する領域「言葉」及び感性と表現に関する領域「表現」としてまとめ、示している。 ウ 本項の各領域において示す保育の内容は、第1章の2に示された養護における「生命の保持」及び「情緒の安定」に関わる保育の内容と、一体となって展開されるものであることに留意が必要である。 ⑵ ねらい及び内容 ア 健康 健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養う。 イ 人間関係 他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人と関わる力を養う。 ウ 環境 周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもって関わり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う。 エ 言葉 経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。 オ 表現 感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする。 ⑶ 保育の実施に関わる配慮事項 ア 特に感染症にかかりやすい時期であるので、体の状態、機嫌、食欲などの日常の状態の観察を十分に行うとともに、適切な判断に基づく保健的な対応を心がけること。 イ 探索活動が十分できるように、事故防止に努めながら活動しやすい環境を整え、全身を使う遊びなど様々な遊びを取り入れること。 ウ 自我が形成され、子どもが自分の感情や気持ちに気付くようになる重要な時期であることに鑑み、情緒の安定を図りながら、子どもの自発的な活動を尊重するとともに促していくこと。 エ 担当の保育士が替わる場合には、子どものそれまでの経験や発達過程に留意し、職員間で協力して対応すること。

【正解4】

問5  次の文は、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」の2「保育所を利用している保護者に対する子育て支援」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 ・ 保育の( A )に対する保護者の積極的な参加は、保護者の( B )を自ら実践する力の向上に寄与することから、これを促すこと。 ・ 保護者の就労と子育ての両立等を支援するため、保護者の多様化した保育の需要に応じ、( C )事業など多様な事業を実施する場合には、保護者の状況に配慮するとともに、子どもの( D )が尊重されるよう努め、子どもの( E )を考慮すること。 (組み合わせ)   A/B/C/D/E 1 活動/子育て/病児保育/福祉/生活の連続性 2 活動/子育て/病児保育/最善の利益/心身の状態 3 活動/教育/休日保育/最善の利益/生活の連続性 4 行事/教育/休日保育/最善の利益/心身の状態 5 行事/子育て/休日保育/福祉/生活の連続性   保護者に対する支援です。 子どもの「最善の利益」という言葉はよく使われますので注意が必要です。 保育所保育指針をしっかり読むしかないです。 以下、保育所保育指針から該当箇所の抜粋です。答えはマーカー部分。 「保育の活動に対する保護者の積極的な参加は、保護者の子育てを自ら実践する力の向上に寄与することから、これを促すこと。(2 保育所を利用している保護者に対する子育て支援 ⑴ 保護者との相互理解 イ) 保護者の就労と子育ての両立等を支援するため、保護者の多様化した保育の需要に応じ、病 児保育事業など多様な事業を実施する場合には、保護者の状況に配慮するとともに、子どもの福祉が尊重されるよう努め、子どもの生活の連続性を考慮すること。(2 保育所を利用している保護者に対する子育て支援 ⑵ 保護者の状況に配慮した個別の支援 ア)」

【正解1】

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