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1.人体の構造と機能及び疾病(R3年-第34回)

問題 1 加齢に伴う身体の変化に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。 1 肺の残気量が増加する。 2 拡張期血圧が低下する。 3 聴力は低音域から低下する。 4 下部食道括約筋の収縮力が増強する。 5 膀胱容量が増大する。   問題では正しいものを1つとなっているが、試験センターで間違いを認め、2つが解答となっている。   1:残気量の増加なので、加齢による機能低下と関係ありそう。 2:大動脈の弾力性の低下により拡張期血圧が低下する可能性が強いということでしょう。弾力性の低下ですので、加齢による機能低下と関係ありそうです。 3:頻出問題です。一般的には、高音域から低下します。 4:ちょっと考えられない。 5:ちょっと考えられない。

【正解1,2】

問題 2 事例を読んで,国際生活機能分類(ICF)のモデルに基づく記述として,最も適切なものを 1つ選びなさい。 〔事 例〕 Aさん(40 歳)は,脳性麻痺のため,歩行訓練をしながら外出時は杖を使用していた。しかし麻痺が進行し,電動車いすを使用するようになり,電車での通勤が困難となった。その後,駅の階段に車いす用の昇降機が設置され,電車での通勤が可能となった。 1 疾患としての脳性麻痺は,「個人因子」に分類される。 2 電動車いす使用は,「心身機能・身体構造」に分類される。 3 杖歩行が困難となった状態は,「活動制限」と表現される。 4 電車通勤が困難となった状態は,「能力障害」と表現される。 5 歩行訓練は,「環境因子」に分類される。   国際生活機能分類(ICF)のこの形式の問題は頻出です。間違えた人は、もう一度教科書や参考書で確認して下さい。

【正解3】

問題 3 感染症に関する次の記述のうち,正しいものを 1つ選びなさい。 1 ノロウイルスの潜伏期間はおよそ 14 日である。 2 インフルエンザは肺炎を合併することがある。 3 肺炎はレジオネラ菌によるものが最も多い。 4 疥癬の原因はノミである。 5 肺結核の主な感染経路は飛沫感染である。   昨年に続き感染症のニュースが続きます。次年度でも出題される可能性が強いテーマです。 1:ノロウイルスの潜伏期間は、1~2日です。 2:正しい。この時点で他の選択肢を見なくても良いかもしれません。 3:原因菌という問題なら、肺炎球菌になります。菌をもたらす原因では、高齢者に多いのは誤嚥性肺炎です。いずれにしろ、レジオネラ菌でないのは明らか。 4:疥癬の原因はダニです。 5:結核の主な感染経路は空気感染ということになるのでしょう。ただ、最近ではエアロゾル感染なる言葉もあり、飛沫感染と空気感染を明確に区別するのは難しい、というかあまり意味の無いことのようにも思えます。

【正解2】

問題 4 骨・関節疾患及び骨折に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。 1 骨粗鬆症は女性より男性に多い。 2 関節リウマチでみられる手指のこわばりは夕方に多い。 3 腰部脊柱管狭窄症は若年者に多い疾患である。 4 大腿骨近位部骨折は保存治療が優先される。 5 変形性関節症の中で最も多いのは,変形性膝関節症である。   常識問題に近いものです。 1:骨粗鬆症は女性に多い。 2:関節リウマチでの手指のこわばりは朝方に多い。 3:ちょっと考えられない。 4:大腿骨近位部骨折は高齢者に多い。保存療法を選択した場合、骨がつながらない又はつながるとしても非常に時間が掛かる。 そうなると、褥瘡、筋力の低下とそれによる歩行不能が予想される為、可能な限り手術療法を行う。 5:正しい。街中、施設、デイサービス等でも膝が変形している人を目にします。

【正解5】

問題 5 次のうち,双極性障害の躁状態に特徴的な症状として,最も適切なものを1つ選びなさい。 1 体感幻覚 2 作為体験 3 日内変動 4 誇大妄想 5 思考途絶   双極性障害は、躁状態と鬱状態の両方が現れる障害です。躁状態の時は気分がハイテンションで活動的です。自分は何でもできるという感覚も現れると言われています。

【正解4】

問題 6 次のうち,精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM- 5 )において,物質関連障害及び嗜癖性障害群に分類されるものとして,正しいものを 1つ選びなさい。 1 限局性学習症(限局性学習障害) 2 ギャンブル障害 3 神経性やせ症(神経性無食欲症) 4 強迫症(強迫性障害) 5 急性ストレス障害   精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM- 5 )は頻出ではありますが、ややこしいので全て理解するというより基本を学習する。 嗜好性障害という言葉から、ギャンブル障害にマークができれば良しとします。

【正解2】

問題 7 リハビリテーションに関する次の記述のうち,最も適切なものを 1つ選びなさい。 1 リハビリテーションに関わる専門職に管理栄養士は含まれないとされている。 2 嚥下障害のリハビリテーションは視能訓練士が行う。 3 障害者の就労支援はリハビリテーションに含まれないとされている。 4 フレイルはリハビリテーションの対象に含まれる。 5 先天性の障害はリハビリテーションの対象に含まれないとされている。   常識的な判断力で解ける問題。逆に言えば、ほとんどの受験生が正答できるので落とせない問題。

【正解4】

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