11.福祉サービスに関する知識(H30年-第21回)2/3

問題 51
介護保険の福祉用具貸与の対象となるものとして正しいものはどれか。3つ選べ。

1 取付工事の必要がなく、持ち運びが容易なスロープ
2 特殊寝台と一体的に使用されるマットレス
3 車輪のない歩行器
4 空気式又は折りたたみ式の簡易浴槽
5 自動排泄処理装置の専用パッド
 
★★★ 福祉用具貸与(レンタル)の対象かどうかは、「使い廻しができるかどうか」という観点から考えればよい。
4の簡易浴槽や5の自動排泄処理装置の専用パッドは「ちょっとなぁ」と思えればよい(購入の対象かどうかは別である)。
※1と2と3の装飾語の部分は、受験生を惑わすためのものである。

【福祉用具貸与】<原則11種>
・ 車いす(付属品含む)・ 特殊寝台(付属品含む)・ 床ずれ防止用具 ・ 体位変換器 ・ 手すり ・ スロープ・ 歩行器・ 歩行補助つえ ・ 認知症老人徘徊感知機器 ・ 移動用リフト(つり具の部分を除く)・ 自動排泄処理装置

【正解1,2,3】

問題 52
介護保険における訪問介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

1 訪問介護事業所と同一敷地内にある建物の居住者に対して訪問介護を提供した場合には、介護報酬は減算される。
2 耳式電子体温計により外耳道で体温を測定することは、医療行為に当たるため、訪問介護員が行うことはできない。
3 訪問介護計画において計画的に訪問することとなっていない身体介護を訪問介護員が緊急に行った場合には、所定の単位を加算できることがある
4 サービス提供責任者については、専従する常勤のものであれば、特段の資格要件はない。
5 新規に訪問介護計画を作成した利用者に対してサービス提供責任者が初回の訪問介護に同行した場合には、所定の単位を加算できる。
 
★★★ 訪問介護について問われている問題である。
1は知らなければ△。このような減算はあってもよさそうな内容である。違うサービスであるが、類似した肢は過去にも出ている。2は×ぽい。これくらいのことは許されてよいであろう。3は内容と文末から〇ぽい。サービス提供責任者は重要な役割を担っており、「専従する常勤のものであれば、特段の資格要件はない」との基準は緩すぎると感じて欲しい。×ぽい。5は内容から考えて〇ぽい。

【正解1,3,5】

問題 53
介護保険における通所介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

1 通所介護に係る介護報酬は、併設事業所の有無によって異なっている。
2 通常の事業の実施地域内に住む利用者の送迎に要する費用は、通所介護費に含まれる。
3 指定通所介護事業所は、利用定員数にかかわらず、生活相談員を配置しなければならない。
4 指定通所介護事業所において、夜間及び深夜に指定通所介護以外のサービスを提供する場合は、その開始前に都道府県知事に届け出をしなければならない。
5 非常災害に際して必要な設備や備品を備えておくことは、各事業所の任意である。
 
★★ 通所介護について問われている問題であるが、少々、ひねった問題である。 
1は知らなければ△。2は〇である(昔は送迎加算があったが、設問のように改正された)。3は生活相談員が必置であることは知っていて欲しい。〇である。4は知らなければ△。5は非常災害に備えておくべきは当然であり「任意」ではなくて「義務」だと気づいて欲しい。×である。悩むとしたら1と4である。4は本来通所サービスなので、「夜間及び深夜に指定通所介護以外のサービスを提供する場合」には、「その開始前に都道府県知事に届け出をしなければならない」としても不合理ではないだろう。ちなみに、お泊りデイの運営がこれに該当する。1は×で、4が〇だと判断できた人はよかった。

【正解2,3,4】

問題 54
介護保険における訪問入浴介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

1 訪問入浴介護で使用する浴槽は、利用者又はその家族が用意しなければならない。
2 利用者が小規模多機能型居宅介護を利用している場合には、訪問入浴介護費は算定できない。
3 利用者の身体状況等に支障がない場合には、主治の医師の意見を確認したうえで介護職員3人で実施することができる。
4 訪問入浴介護費は、サービス提供時間によって2区分に分けられている。
5 利用者の心身状況及びその希望によって清拭に変更になった場合には、訪問入浴介護費は減算される。
 
★★★ 訪問入浴について問われている問題である。 
1は×である。訪問入浴には事業者の浴槽の持参がどうしても必要である。2は〇ぽい。訪問だけでなく、通所と泊りまでパックになっているのだから、入浴の機会はどこかで確保できそう。3は看護師がいなくてもよい場合があるのかを聞いているのだが、主治医の意見を聞いてそのような場合も認められている。〇である。(過去問に、類似の問題が出題された実績もある)迷うとすれば4と5のいずれを選ぶかであろう。比較してみる。4は知らないと判断できない。5は清拭になった場合はスタッフの労力が軽減されるので減算にしてもよさそうである。4は×で、5が〇である。

【正解2,3,5】

問題 55
夜間対応型訪問介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

1 緊急時の連絡体制を確保し、日中においてオペレーションセンターサービスを行う等の要件を満たす場合は、24時間通報対応加算を算定できる。
2 定期巡回サービスを行う訪問介護員等は、サービスを提供する時間帯を通じて専従で1人以上配置しなければならない。
3 事業者は、利用者からの苦情に関して市町村等が派遣する者が相談及び援助を行う事業に協力するよう努めなければならない。
4 随時訪問サービスにおいて、オペレーションセンター従事者は、一月ないし三月に1回程度利用者宅を訪問しなければならない。
5 利用者が短期入所生活介護を受けている間も、夜間対応型訪問介護費を算定できる。
 
★ 夜間対応型訪問介護について問われている問題であるが、内容的に少々難問である。
1は〇ぽい。2は知らなければ△。3は常識的に考えて〇であろう。4は知らなければ△。5は×ぽい。短期入所生活介護では夜間もその施設の職員がいるのだから。2と4のいずれを選ぶかで悩んだ人が多かったのではないだろうか。2であるが、定期巡回サービスを行う訪問介護員等の具体的な人数は定められておらず「必要数」となっている。よって2が×となる。

【正解1,3,4】