10.福祉サービスに関する知識(H30年-第21回)1/3

問題 46
面接場面におけるコミュニケーション技術について、より適切なものはどれか。3つ選べ。

1 「もう少し詳しく話してください」という質問は、クローズドクエスチョン(閉じられた質問)である。
2 コミュニケーション手段としては、言語的なものと非言語的なものがある。
3 傾聴は「聴いている」ということをクライエントに理解してもらうことを含む。
4 「励まし、明確化、要約」はクライエントとの関係を形成するための重要な技術である。
5 話すときの表情、抑揚、速さは重要ではない。
 
★★★ コミュニケーション技法の基礎を問う問題である。 
1は×。クローズドクエスチョン(閉じられた質問)とは、はいorいいえ/AまたはBなどで、答えることができる質問技法。2は〇。3は〇。4は〇。5は×。

【正解2,3,4】

問題 47
インテーク面接について、より適切なものはどれか。3つ選べ。

1 相談援助者は、どのような援助ができるのかについて説明する必要がある。
2 インテークは、初期の面接であるため、1回で終わらせる必要がある。
3 秘密が保持できる部屋の準備など、クライエントが話しやすい環境を整える必要がある。
4 クライエントの主訴に対して、相談援助者の所属する機関が対応できないことを明確に伝えるのは、望ましくない。
5 インテーク面接では、経過や課題について正確かつ迅速に記録する必要がある。
 
★★★ インテーク面接の基礎を問う問題である。
1は〇。2は×(変でしょう)。3は〇(いいでしょう)。4は遠慮がちでつつましいが、このような態度はクライエントにかえって迷惑をかけることがあると容易に推測できる。×である。所属組織で対応できない場合は、対応可能な専門機関等を紹介することも、インテークの役割である。5は〇。

インテーク面接とは…
インテーク面接は、クライエントと援助者が初めて接触する「初回面接」のことである。
この時点では、クライエントの基本情報(フェイスシート)を収集すると同時に、援助者がどの様な支援を提供出来るか、言い換えれば当該支援機関で、クライエントが希望する支援を提供できるか否かをスクリーニングするという役割がある。「初回面接」とは言っても、場合によっては複数回実施されることもある。

【正解1,3,5】

問題 48
ソーシャルワークにおける集団援助として、より適切なものはどれか。3 つ選べ 。

1 精神科クリニックで行われる、アルコール依存症の当事者による分かち合い体験
2 地域包括支援センターによる、介護に悩む家族を対象とした交流活動
3 福祉事務所で行われる、社会福祉主事による生活保護の相談面接
4 特別養護老人ホームの入居者と地域住民との交流を目的とした夏祭りのためのボランティアの募集
5 地域支援事業として行われる、虚弱高齢者のグループを対象とした介護予防活動への助言
 
★★★ このタイプの問題は、範囲(広がり)と支援内容の両面から考えるとよい。
ケアマネ試験では、ミクロ(個人の面接)、メゾ(集団援助)、マクロ(地域援助)という区分けをしている(社会福祉士試験では若干異なる)。メゾは、ミクロよりも広く、マクロよりも狭い。ミクロ<メゾ<マクロの関係にある。
1は〇ぽい。2も〇ぽい。3は明らかに×(個人の面接である)。4は悩んだ人もいるだろうが、特別養護老人ホームの入居者と地域住民との交流を目的とした夏祭りのためのボランティアの募集は、集団援助そのものとはいえない。他の肢との比較からも×とすべきである。5は〇。
 
<参考資料>
過去問⑳-48
「介護福祉士とケアマネ 試験と合格法」https://ccw-cm.com/m-kako-mon/h30-48では、集団援助=「同じような属性」の「集団に対する働きかけ」と考えるとわかりやすい、との指摘がなされている。

【正解1,2,5】

問題 49
ソーシャルワークにおける地域援助として、より適切なものはどれか。3つ選べ。

1 難病患者の家族の会による会員向けの介護体験報告会
2 社会福祉協議会による地域住民向けの生活支援サポーター養成講座の開催
3 地域包括支援センターに登録された虚弱高齢者向けの健康教室でのプログラム活動
4 精神障害者の地域移行のための病院や障害福祉サービス事業者、不動産会社等のネットワークの構築
5 自治体や社会福祉法人と大学との協働による認知症カフェの設置・運営
 
★★ 問題48と同じ視点から素直に考える。
1は地域というには限定されすぎている。×ぽい。2は〇ぽい。3も〇ぽい。4は「ネットワークの構築」とあり、〇ぽい。5は〇かな。2、3,4,5を再度読み直す。3は「虚弱高齢者向けの健康教室でのプログラム活動」となっており、集団援助に分類した方がよさそう。比較して「より適切なもの」を選ぶという観点から、残りを選択する。

【正解2,4,5】

問題 50
介護保険における短期入所生活介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

1 緊急短期入所受入加算と認知症行動・心理症状緊急対応加算は、同時に算定できる。
2 一定の条件を満たした事業所が、喀痰吸引等の医療ニーズの高い利用者に対してサービス提供を行った場合には、医療連携強化加算を算定できる。
3 利用者の心身状態や家族等の事情から送迎を行う場合には、送迎加算を算定できる。
4 一定の条件を満たした事業所が、認知症の高齢者に対して専門的な認知症ケアを行った場合には、認知症専門ケア加算を算定できる。
5 連続して30日を越えて同一の事業所に入所してサービスを受けている利用者がいる場合には、加算を算定できる。
 
★★ 過去問の知識と勘を働かせて解く。
1は×である(加算では似たもの同士は同時に算定できない。ただし、体制と個別は別である)。2は〇ぽい。3も〇ぽい。4も〇ぽい。5は30日を超えた場合には「減算」の対象である。×。

【正解2,3,4】