8. 生活支援技術(R元年-第32回)1/5

問題 35 一戸建ての住宅に暮らす利用者の地震対策に関する訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 家具には,キャスターをつける。
2 書棚の上部には,重い物を収納する。
3 食器棚は,ガラス扉を外す。
4 外への避難経路は,玄関の 1 方向とする。
5 非常時に持ち出す物は,リュックサックにまとめておく。
 
明らかに不適切なものが3つ。明らかに適切なものが1つ。
ちょっと迷うのが3かもしれません。
1:キャスターをつけたら家具が転がってきます。
2:重い物を上に置くのは危険です。
3:ガラス扉は割れないかもしれませんが、中の食器が飛んできます。
4:避難経路が1方向だと、その方向に転倒した物があると逃げられません。
5:適切な記述です。消費期限のある食物や電池などは定期的に交換することも忘れずに。

【正解5】

問題 36 介護保険の給付対象となる住宅改修を利用してトイレを改修するとき,介護福祉職が助言する内容として,正しいものを1つ選びなさい。
1 開き戸は,自動ドアに変更できる。
2 和式便器の上に,腰掛け便座を設置できる。
3 滑りにくい床材に変更できる。
4 取り外しが可能な手すりを設置できる。
5 現在使用している洋式便器に,洗浄機能を付加できる。
 
介護保険の給付対象となる住宅改修の問題です。福祉用具貸与・福祉用具購入と勘違いしないようにしましょう。
1:自動ドアへの変更といったものはありません。
2:福祉用具購入と言えます。
3:適切な選択肢。
4:福祉用具貸与と言えます。
5:和式便器を洋式便器にすることは可能です。同時に洗浄機能を追加することも可能です。ただ、最初から洋式である場合は、洗浄機能の追加は保険給付されません。

【正解3】

問題 37 ユニバーサルデザイン(universal design)の 7 原則に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 高齢者が優先的に使用できる。
2 使い方を統一する。
3 情報伝達の手段は一つにする。
4 使用するためには訓練が必要である。
5 誰にでも使える大きさと広さが確保されている。
 
ユニバーサルデザインとは、誰にとっても使いやすいデザインです。
ポイントは、身体的な特徴だけの使いやすさではなく、年齢・言語・国籍なども考慮されての「使いやすさ」という点です。

ソーシャルワンカーと一緒にワン🐾ステップUP‼
ユニバーサルデザインの 7 原則は以下のようになっています。
・どんな人でも公平に使える。
・使う上での柔軟性がある。
・使い方が簡単で自明である。
・必要な情報がすぐに分かる。
・簡単なミスが危険につながらない。
・身体への過度な負担を必要としない。
利用のための十分な大きさと空間が確保されている。

ソーシャルワンカーからのワン🐾ポイントアドバイス
ユニバーサルデザインに類似した用語にバリアフリーデザインがあります。
バリアフリーデザインが、使い難さ(バリア)を取り除くデザインなのに対し、ユニバーサルデザインは、最初から使いやすさを追求しているという違いがあります。

【正解5】

問題 38 次の記述のうち,高次脳機能障害(higher brain dysfunction)による着衣失行のある人に対する着衣の介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 着替えができない理由を本人に確認する。
2 左右がわかるように衣類に印をつける。
3 着衣の前に全ての手順を口頭で指示する。
4 衣服を畳んで渡す。
5 着衣の方法を毎回変えるように勧める。
 
やっても無理なこと、無駄なこと、逆効果になること、相手に対して失礼なこと等を消去していく。
1:無駄だし、失礼なやり方。
2:適切な記述。
3:無理な方法。
4:逆効果。
5:逆効果。

【正解2】

問題 39 更衣のための介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 手指の細かな動作が難しい利用者に,マグネット式のボタンを勧める。
2 認知症(dementia)のある利用者に,ボタンエイドの使用を勧める。
3 下肢の筋力低下のある利用者に,立位で更衣をするように勧める。
4 視覚障害のある利用者に,ソックスエイドの使用を勧める。
5 片麻痺のある利用者に,袖ぐりの小さい上衣を勧める。
 
消去法で解くしかありません。
1が適切となっていますが、金属が着いた洋服はどうなのかという感じがしなくもありません。
2:ボタンエイドとは、手指に障害がある人がボタンを留めるために、ボタン穴に差し込み、ボタンを引き出してボタンをかける道具のことです。認知症の人が使いにくいのは明らかです。
3:100%否定できるやり方ではありません。安全という面では駄目ですが、トレーニングとか下肢筋力のこれ以上の低下予防という観点からは、間違いとは言えない。
4:ソックスエイドとは、前かがみに腰を曲げることなく、椅子に座りながら靴下をはける自助具です。腰から下が悪い人に適しています。
5:袖ぐりの小さい上衣は着脱が難しくなります。片麻痺のある利用者は大変な思いをします。

【正解1】