8.保健医療基礎(H30年-第21回)3/3

問題 36
次の記述のうち、より適切なものはどれか。2つ選べ。

1 高齢者の低栄養状態を改善するには、水分を多く摂取することが重要である。
2 介護保険施設では、入所者全員について栄養ケア計画の作成が義務付けられている。
3 栄養マネジメント加算の要件には、栄養に関するスクリーニング、アセスメント及びケア計画の作成が含まれる。
4 高齢になっても、味覚は低下しない。
5 認知症の高齢者への食事摂取の促しとしては、声かけ、見守りなども重要である。
 
★★★ 正解すべき、基本問題である。
1は×。低栄養状態は水分を多く摂っても回復しない。2は知らなければ△。3は〇ぽい。4は×である(知っていないといけない)。5は極めて無難な内容であり〇と判断できる。迷うとしたら2と3のいずれを選ぶかだろう。2が×である(入所者全員について栄養ケア計画の作成が義務付けられている訳ではない)

【正解3,5】

問題 37
在宅での医療管理について正しいものはどれか。3つ選べ。

1 インスリンの自己注射の効果は、利用者の体調によって変わることはない
2 人工透析を受けている者は、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高い。
3 疼痛に対して麻薬を使用する際は、副作用の便秘に注意する必要がある。
4 人工呼吸器を装着している場合には、パルスオキシメーターによって酸素飽和度を測定する。
5 在宅自己導尿は、膀胱内にカテーテルを留置するよりも感染のリスクが高い。
 
★★★ 少し判断しにくいものがあっても消去法で答えはでる問題である。
1は「ことはない」と言い切っているが、そこまでは言いきれないであろう。×である。2は人工透析から原因となる疾患として糖尿病(腎症)を思い浮かべられるとよい。〇ぽい。3は「麻薬→便秘」のつながりを知っていれば〇と判断できる。4も特に問題のない内容であり〇。5は落ち着いて考える。「自己導尿」と「膀胱内にカテーテルを留置している(カテーテルの入れっぱなし)」場合では、常に留置している場合の方が感染のリスクが高いと判断できるはず。5は×である。

【正解2,3,4】

問題 38
高齢者に起こりやすい急変や急変時の対応について正しいものはどれか。3つ選べ。

1 ジャパン・コーマ・スケール(Japan Coma Scale:JCS)では、数字が小さいほど意識障害が重度である。
2 心不全による呼吸困難は、座位をとらせることで軽減することある
3 心筋梗塞による痛みは、胸痛だけでなく、腹痛のことある
4 寝たきりの高齢者が嘔吐した場合には、側臥位をとらせた方が吐物で窒息するのを防ぎやすい。
5 発熱時には、直ちに解熱剤を用いて苦痛を緩和する。
 
★★★ 高齢者の急変や急変時の対応は、押さえておくべき事項である。 
1は数字が大きいほど意識障害は重度である(3-3-9でバタンキュー)から×。2は内容と文末から〇ぽい(体を起こしてやると心臓にかかる体内の水分の圧が下がるから楽になる)。3も内容と文末から〇ぽい。心窩部が痛むので腹痛と間違えることがある。4は仰臥位より側臥位の方が安全だと判断できる。〇である。5は一見よさそうだが、急激に熱を下げると危険な場合もあるのではないかと感じて欲しい。×ぽい。

【正解2,3,4】

問題 39
死亡診断書を交付することができる資格として正しいものはどれか。2つ選べ。

1 医師
2 看護師
3 介護支援専門員
4 歯科医師
5 介護福祉士
 
★★ 知らなければ直感で解く。
1が〇であることは絶対に気づいて欲しい。残りからどの資格を選ぶか。診断書は医師が書くことは多くの人が知っていると思うが、一番近いのは4の歯科医師である。口腔内の癌は歯科医師が治療をする場合もある。

【正解1,4】

問題 40
定期巡回・随時対応型訪問介護看護について適切なものはどれか。3つ選べ。

1 居宅で生活している要支援者も利用できる。
2 心身の機能の維持回復を目指す。
3 随時訪問サービスは、随時の通報からおおむね30分以内に居宅に駆けつけられる体制確保に努めなければならない。
4 介護・医療連携推進会議の会議記録は、守秘義務の観点から公表してはならない。
5 苦情処理では、苦情の内容を記録しなければならない。
 
★★★ 基本的知識と常識で解く。
1は×である(要支援者に定期巡回・随時対応型訪問看護はいらないだろうと感じて欲しい)。2は〇ぽい。3は知らなければ△。4は本問を解けるかのポイントになる肢であると考えて欲しい。介護・医療連携推進会議の会議記録は重要なものであり、情報を公表するメリットは大きい。一律に「公表してはならない」とするのは常識的に考えておかしい。4は×ではないかということである。5はなんら問題のないことが書かれており〇。

【正解2,3,5】