7.社会的養護(R元年-後期)1/2

問1 次の文は、「児童福祉法」第2条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
全て国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野において、児童の年齢及び( A )の程度に応じて、その( B )が尊重され、その( C )の利益が優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない。
【語群】
ア 能力  イ 発達  ウ 自律  エ 意見  オ 最低限  カ 最善
(組み合わせ)
  A B C
1 ア ウ オ
2 ア エ カ
3 イ ウ オ
4 イ エ オ
5 イ エ カ
 
児童福祉法は、児童関係の骨格となる法律です。
第一条は、全て児童は、児童の権利に関する条約の精神にのつとり・・と規定されています。
以下、引用。赤字部分が答えです。

第二条 全て国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野において、児童の年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない。
児童の権利に関する条約は、はじめて児童の能動的権利を保証した条約と言われています。能動的権利の代表的なものに意見の表明があることを思い出しましょう。

【正解5】

問2 次の文のうち、平成 28 年6月に改正された「児童福祉法」を受けて厚生労働省から示された、家庭と同様の環境における養育の推進に関する記述として適切な記述を一つ選びなさい。
1 「家庭と同様の養育環境」には、里親がある。
2 「家庭と同様の養育環境」には、地域小規模児童養護施設(グループホーム)がある。
3 「家庭と同様の養育環境」には、小規模グループケアがある。
4 「できる限り良好な家庭的環境」には、特別養子縁組を含む養子縁組がある。
5 「できる限り良好な家庭的環境」には、小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)がある。
 
この問題は、消去法ではなく1択で解くのがベスト。
里親が「家庭と同様の養育環境」であるということに気付けるかです。
2:地域小規模児童養護施設(グループホーム)は、できる限り良好な家庭的環境」
3:小規模グループケアもできる限り良好な家庭的環境」
4:特別養子縁組を含む養子縁組は、家庭と同様の養育環境」
5:小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)も家庭と同様の養育環境」
詳細は、厚生労働省提供資料(18ページ)にを参照してください。⇒厚生労働省提供資料

【正解1】

問3 次の文のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)において示されている「権利擁護」に関する記述として最も不適切な記述を一つ選びなさい。
1 子ども自身の出生や生い立ち、家族の状況については、義務教育終了後に開示する。
2 入所時においては、子どものそれまでの生活とのつながりを重視し、そこから分離されることに伴う不安を理解し受けとめ、不安の解消を図る。
3 子どもが相談したり意見を述べたりしたい時に、相談方法や相談相手を選択できる環境を整備し、子どもに伝えるための取り組みを行う。
4 いかなる場合においても、体罰や子どもの人格を辱めるような行為を行わないよう徹底する。
5 様々な生活体験や多くの人たちとのふれあいを通して、他者への心づかいや他者の立場に配慮する心が育まれるよう支援する。
 
この問題は、解いて欲しい。
限定的、断定的表現の選択肢は間違いと考えて良いのですが、4のケースは例外です。虐待などは絶対に行ってはなりませんね。個人情報においては、秘密保持が原則です。開示するか否かは時期で判断するというより、誰が誰に誰の為に、どの様な理由で、どれだけの範囲で、ということが判断基準になると考えれば良いと思います。反対に、受容、共感、連携、環境整備、他者理解などは、ほとんど正しい選択肢となります。

【正解1】

問4 次の【Ⅰ群】の施設種別と【Ⅱ群】の各施設の目的と役割を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 児童心理治療施設
B 福祉型児童発達支援センター
C 児童家庭支援センター
D 児童自立支援施設
【Ⅱ群】
ア 地域の児童の福祉に関する各般の問題につき、児童に関する家庭その他からの相談のうち、専門的な知識および技術を必要とするものに応じ、必要な助言を行うとともに、市町村の求めに応じ、技術的助言その他必要な援助を行う。
イ 家庭環境、学校における交友関係その他の環境上の理由により社会生活への適応が困難となった児童を、短期間入所させ、または保護者の下から通わせて、社会生活に適応するために必要な心理に関する治療及び生活指導を主として行い、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う。
ウ 日常生活における基本的動作の指導、独立自活に必要な知識技能の付与または集団生活への適応のための訓練を行う。
エ 不良行為をなし、またはなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童を入所させ、または保護者の下から通わせて、個々の児童の状況に応じて必要な指導を行い、その自立を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う。
(組み合わせ)
  A B C D
1 ア イ ウ エ
2 ア ウ エ イ
3 ア エ イ ウ
4 イ ウ ア エ
5 イ エ ウ ア
 
本人自身の行動に問題がある場合の対象施設は一つだけです。他は、遺伝的なもの環境的な要素から必要性がある児童を対象とする施設などです。
児童自立支援施設は、本人自身の行動に問題がある児童を対象としています。とりあえず、これだけはしっかりと覚えましょう。福祉型と医療型に分れる施設は、障害児入所施設児童発達支援センターです。つまり、福祉型障害児入所施設・医療型障害児入所施設と福祉型児童発達支援センター・医療型児童発達支援センターの4種類です。

【正解4】

問5 次の文のうち、「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)における、児童養護施設入所児童の状況に関する記述として正しい記述の組み合わせを一つ選びなさい。
A 入所児童のうち、心身の状況について「障害等あり」とされた児童は、全体の約5割であった。
B 入所児童の「被虐待経験あり」は全体の約3割であった。
C 入所児童の、入所時の年齢で最も多いのは2歳であった。
D 入所児童の、入所時の保護者の状況について「両親又は一人親」とされた児童は、全体の約8割であった。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 A D
4 B C
5 C D
 
統計を見たことがなければ、自信のありそうなものから正誤を判断する。
多分、被虐待経験ありの3割は少なく感じた人が多いのではないでしょうか。被虐待経験は約6割です。逆に、障害等ありが約3割です。CとDは正しい。

【正解5】