5.教育原理(R元年-後期)1/2

問1 次の文は、「教育基本法」第 11 条の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
幼児期の教育は、生涯にわたる( A )の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の( B )に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない。
(組み合わせ)
  A     B
1 人格形成/のびやかな発達
2 人格形成/望ましい発育
3 人格形成/健やかな成長
4 資質・能力形成/のびやかな発達
5 資質・能力形成/健やかな成長
 
教育基本法からは、問題数は少ないが毎回のように出題されている。
所謂、文部科学省の管轄であり、福祉(厚生労働省)の言葉とは違いがありそう。以下、「教育基本法」第 11 条の一部から抜粋。マーカー部分が答。

第十一条 幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない。

【正解3】

問2 次の文は、「学校教育法」第 24 条の一部である。( A )・( B )にあてはまる数字及び語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
幼稚園においては、第( A )条に規定する目的を実現するための教育を行うほか、幼児期の教育に関する各般の問題につき、保護者及び地域住民その他の関係者からの相談に応じ、必要な( B )及び助言を行うなど、家庭及び地域における幼児期の教育の支援に努めるものとする。
(組み合わせ)
  A B
1 9/子育て支援
2 9/情報の提供
3 22/子育て支援
4 22/情報の提供
5 22/対応
 
教育基本法と同様に学校教育法からも毎回のように出題されている。
以下、「学校教育法」第 24 条の一部から抜粋。マーカー部分が答。

第二十四条 幼稚園においては、第二十二条に規定する目的を実現するための教育を行うほか、幼児期の教育に関する各般の問題につき、保護者及び地域住民その他の関係者からの相談に応じ、必要な情報の提供及び助言を行うなど、家庭及び地域における幼児期の教育の支援に努めるものとする。

【正解4】

問3 次のA~Dのうち、「学校教育法」第 23 条の一部として正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 生活を明るく豊かにする音楽、美術、文芸その他の芸術について基礎的な理解と技能を養うこと。
B 日常の会話や、絵本、童話等に親しむことを通じて、言葉の使い方を正しく導くとともに、相手の話を理解しようとする態度を養うこと。
C 身近な社会生活、生命及び自然に対する興味を養い、それらに対する正しい理解と態度及び思考力の芽生えを養うこと。
D 健康、安全で幸福な生活のために必要な習慣を養うとともに、運動を通じて体力を養い、心身の調和的発達を図ること。
(組み合わせ)
1 A B
2 A D
3 B C
4 B D
5 C D
 
学校教育法の第22条~第28条は幼稚園について規定されています。小学校等と勘違いしないようにしましょう。
ちなみに、学校教育法は、次のような構成となっています。
第一章
総則(第一条―第十五条)
第二章
義務教育(第十六条―第二十一条)
第三章
幼稚園(第二十二条―第二十八条)
第四章
小学校(第二十九条―第四十四条)
第五章
中学校(第四十五条―第四十九条)
第五章の二
義務教育学校(第四十九条の二―第四十九条の八)
第六章
高等学校(第五十条―第六十二条)
第七章
中等教育学校(第六十三条―第七十一条)
第八章
特別支援教育(第七十二条―第八十二条)
第九章
大学(第八十三条―第百十四条)
第十章
高等専門学校(第百十五条―第百二十三条)
第十一章
専修学校(第百二十四条―第百三十三条)
第十二章
雑則(第百三十四条―第百四十二条)
第十三章
罰則(第百四十三条―第百四十六条)
全体像を掴んだうえで細部に入る。基本的にはこの学習法が良いと思います。
以下、本問に関連する該当箇所。

第二十三条 幼稚園における教育は、前条に規定する目的を実現するため、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
一 健康、安全で幸福な生活のために必要な基本的な習慣を養い、身体諸機能の調和的発達を図ること。
二 集団生活を通じて、喜んでこれに参加する態度を養うとともに家族や身近な人への信頼感を深め、自主、自律及び協同の精神並びに規範意識の芽生えを養うこと。
三 身近な社会生活、生命及び自然に対する興味を養い、それらに対する正しい理解と態度及び思考力の芽生えを養うこと。
四 日常の会話や、絵本、童話等に親しむことを通じて、言葉の使い方を正しく導くとともに、相手の話を理解しようとする態度を養うこと。
五 音楽、身体による表現、造形等に親しむことを通じて、豊かな感性と表現力の芽生えを養うこと。 

【正解3】

問4 次の文の著者として、正しいものを一つ選びなさい。
政府はシュタンツにある尼僧達の使用している建物を私の住居に指定してくれた。しかし、この建物は私が到着した時には、まだ完成していなかったし、また、多数の子供達を収容する孤児院に適するようには作られていなかった。(中略)この子供達の大部分の入所当時の悲惨な有様というものは、人間の性情を全く無視したための当然の結果であった。(中略)怠惰な不活発さ、精神的素質や肉体的技能の訓練不足、これがどの子供にも見られる一般的な傾向であった。ABCを知っている子どもは十人に一人もいなかった。ましてや、その外の学校教育とか、教育的陶冶方法についてはいうだけ野暮であった。
1 フレーベル(Fröbel, F.W.)
2 トマス・モア(More, T.)
3 ピアジェ(Piaget, J.)
4 エレン・ケイ(Key, E.)
5 ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)
 
シュタンツが一番のヒントかもしれない。
一見難しそうに感じるかもしれないが、基本的な学習をしている人なら、恐らく正解が出せると思う。

【正解5】

問5 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人物を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 『脱学校の社会』(1977 年)で、学校制度を通じて「教えられ、学ばされる」ことにより、「自ら学ぶ」など、学習していく動機を持てなくなる様子を「学校化」として批判的に分析した。
B 『被抑圧者の教育学』(1979 年)で、学校を通じて子どもに知識が一方的に授けられる様子を「銀行型教育」と批判し、これに代わって教育では「対話」が重視されるべきだとした。
【Ⅱ群】
ア イリイチ(Illich, I.)
イ フレイレ(Freire, P.)
ウ フレネ(Freinet, C.)
(組み合わせ)
  A B
1 ア イ
2 ア ウ
3 イ ア
4 イ ウ
5 ウ イ
 
キーワードから考える。
ただ、知らない場合は推論できないのでマークだけして次の問題へ。
『脱学校の社会』「学校化」-イリイチ(Illich, I.)
『被抑圧者の教育学』「銀行型教育」-フレイレ(Freire, P.)
フレネ(Freinet, C.)は、フランスの教育者。権威主義的な教育方法ではなく、子供たちの手による校内新聞や学校間での通信などを実践。自発的なグループ活動を通して子供たちの人間性を養うことを目的とした積極方式と呼ばれるスタイルを生み出した。

【正解1】