5.地域福祉の理論と方法(出題数:10問)

<出題傾向と対策>

出題基準は、①地域福祉の基本的考え方、②地域福祉の主体と対象、③地域福祉に係る組織、団体、及び専門職や地域住民、④地域福祉の推進方法の4項目で構成されています。科目名の通り、「地域」や「コミュニティ」をキーワードに、幅広い範囲で出題されます。
 
出題基準に設定されている4項目が、それぞれ独立しているというよりも、関連し合いつつ接点を共有しているという点も本科目の特徴です。
 
最も多く出題されているのは、③地域福祉に係る組織、団体、及び専門職や地域住民に関する問題です。加えて、①地域福祉の基本的考え方から、「今日の地域福祉に至るまでの発展過程」を問う問題は、毎年必ず出題されています。イギリス・アメリカ・日本でどのような変遷を辿ってきたかについて国別に比較して全体像をつかんでおくとよいでしょう。
 
出題範囲は広いですが、難問に類する出題はあまりなく、基本的には用語や関連法の基本事項を整理して把握しておけば、正解に辿り着く問題が多いです。
まずは、地域の中で福祉活動を展開する組織・団体・専門職・その他様々な活動員について整理しておくことが重要です。
 
社会福祉法人・特定非営利活動(NPO)法人、社会福祉協議会の整理は、他科目とも密接に関係しているので、科目の繋がりも意識しながら学習していくとよいでしょう。
また、地域の福祉サービスについて、体系的な視点から内容の整理をしておきましょう。例えば、高齢者や障害者の科目で出現する「介護保険制度」「障害者自立支援制度」においても、地域包括ケアやコミュニティケアの概念が使われています。各々、バラバラに存在しているわけではありませんので、社会福祉法を軸足にして、科目間のつながりを意識することが大切です。
 
令和2年度(第33回)の試験問題は、解説を読んでもらえばわかるように、問題を解くには、他の科目で学ぶ重要な用語の理解が必須である
新カリキュラムでも、名称は変わるものの地域福祉の理論と方法は科目として存続するが、今後益々、別の科目の重要概念を織り込んだ問題が増加するのではないかと推測できる。
筆者は受験生のときに地域福祉論が苦手な科目の一つだった(苦手科目ばかりではないかと突っ込まれそうだが、、、)。苦手意識が消えたのは、福祉勉強会の直前対策講座でM講師の話を聞いてからである。その話を簡潔にまとめれば、「他の関連科目を勉強することにより自然と地域福祉論の実力がつく」というものだった。この話を聞いてから、私の地域福祉論に対する漠然とした不安や苦手意識がなくなった。
 

<学習の効率を上げるコツ>

①地域福祉の歴史的変遷を整理し理解する。
②福祉活動を展開する組織・団体・専門職・その他様々な活動員について、核となる法人や事業を中心に整理し理解する。
③最初に「市町村社会福祉協議会職員の活動について」「民生委員・児童委員の役割」に関しての勉強をする。本試2ヶ月前あたりから(各種理論・人名・歴史・業績)を暗記する。