5.介護支援分野(H30年-第21回)5/5

問題 21
要介護認定について正しいものはどれか。3つ選べ。

1 認定調査票の基本調査項目には、口腔清潔に関する項目が含まれる。
2 認定調査票の基本調査項目には、主たる介護者に関する項目が含まれる。
3 認定調査票の基本調査項目には、集団への不適応に関する項目が含まれる。
4 要介護認定等基準時間の算定の合算対象には、疼痛の看護が含まれる。
5 要介護認定等基準時間の算定の合算対象には、認定調査票の特記事項の内容が含まれる。
 
★★★ 過去問を学習していれば、正解は出せる。
1は〇。2は×(何回か出題されている)。3は〇。4は〇。5の 認定調査票の特記事項の内容は二次判定で用いられるので、要介護認定等基準時間(一次判定)の算定の合算対象とはならない。消去法で解いてもよいし、肢の比較で選んでもよい。

【正解1,3,4】

問題 22
介護認定審査会について正しいものはどれか。2つ選べ。

1 認定調査を行うことができる。
2 認定の有効期限について意見を付すことができる。
3 要介護状態の軽減のために必要な療養について意見を付すことができる。
4 被保険者が受けることができるサービスの種類を指定することができる。
5 被保険者に主治の医師がいないときは、診断を行う医師を指定することができる。
 
★★ 介護認定審査会について知らない人はいないだろうが、各肢をみると迷った人は多いのではないだろうか。
介護認定審査会は、コンピューターによる一次判定のあと、市町村の求めに応じて二次判定を行う機関である。当然、中立公正な判断が求められる。
1のように介護認定審査会が認定調査を行うとすると中立公正さが保てなくなる危険がある。×ぽいと判断できる。2は△(意見を付しても問題はない)。3も△。意見を付すこと自体は特に問題はないであろう。4は、サービスの種類の指定を行うことができるのは市町村なので×である。5は、1と同様に、介護認定審査会が診断を行う医師を指定できるとすると中立公正さが保てなくなる危険がある。×ぽいと判断できる。4が×と分かった人は自信をもって答えられたのではないだろうか。ちなみに、 認定をするのは市町村である。

【正解2,3】

問題 23
介護保険と他制度との関係について正しいものはどれか。3つ選べ。

1 障害者総合支援法による行動援護を利用している障害者が、要介護認定を受けた場合には、行動援護は利用できなくなる。
2 労働者災害補償保険法の通勤災害に関する療養給付は、介護保険給付に優先する。
3 福祉用具購入費は高額医療合算介護サービス費の利用者負担額の算定対象に含まれる。
4 医療扶助の受給者であって医療保険に加入していない者は、介護保険の第2号被保険者とはならない。
5 介護老人保健施設は、老人福祉施設に含まれない。
 
★★★ 幅広い知識が必要だが、選択肢を丁寧に読めば正解できる。
1は、介護保険が障害者総合支援法に優先するものの介護保険にない障害者総合支援法のサービスは利用が可能であるから、×である。2は〇。労災が介護保険に優先することは知っていないといけない。3は×である。福祉用具購入費金額で決まっており、区分支給限度額の対象ではない。4は〇である。これも知っていないといけない。5は〇である。老人福祉施設は老人福祉法に規定されている分類であるが、そもそも老人保健施設は同法には規定されていない。5で迷ったとしても、1と3を消去できれば答えが出せる。

【正解2,4,5】

問題 24
Aさん(85歳、女性)は大腿骨頸部骨折の手術を受け、近々退院予定である。自力での排泄や移動にはやや困難が伴い、要介護2の認定を受けた。本人も同居している息子夫婦も、在宅生活を望んでいる。息子夫婦はお互いに協力して自宅で介護を行うつもりである。介護保険のサービス利用について相談があったが、介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。

1 トイレ介助の負担を減らすため、排泄についてはおむつを利用することを提案する。
2 歩行機能の向上を図るため、通所リハビリテーションの利用を提案する。
3 住宅改修の利用を検討するため、住環境のアセスメントを提案する。
4 家族介護者の負担を軽減するため、訪問介護による生活援助の利用を提案する。
5 将来に備えて、施設入所を提案する。
 
★★★ 正解して欲しい問題である。
1は×。2は〇ぽい。3も〇ぽい。4は「同居している息子夫婦」の部分がポイントである。同居しているのだから「生活援助の利用」を提案するのは×である。5も×である。本人、家族の意向を無視している。

【正解2,3】

問題 25
Aさん(80歳、女性、変形性膝関節症、要介護1)は、週2回介護保険の訪問介護で買い物と掃除を利用し、一人暮らしをしていたが、息子が来月から同居することになった。Aさんは「息子は精神的に弱い面があり、仕事をしながら私の世話をするのは無理だ」と言って、現在利用している訪問介護の継続を希望している。介護支援専門員の当面の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。

1 一人暮らしではなくなるため、訪問介護の対象外となることをAさんに伝える。
2 訪問介護が受けられなくなっても自分でできるように、住宅改修を提案する。
3 息子に対して、Aさんに必要な援助ができる状況かを確認する。
4 Aさんの希望どおり、同居後も今までのサービスを継続することを約束する。
5 改めてアセスメントを行う必要があることをAさんに伝える。
 
★★★ 問われているのは、「介護支援専門員の当面の対応」である。
1は△。2は訪問介護で「買い物」も利用しているので、住宅改修だけでは不十分であろう。×ぽい。3は適切な内容である。〇ぽい。4は息子の状況によって判断すべき内容であり、「同居後も今までのサービスを継続することを約束する」のは軽率である。5は息子が同居した後には改めてアセスメントを行うべきであり、適切な対応といえる。〇である。1,3,5で比較した場合、より適切なものは3,5だといえる。

【正解3,5】