4.保育原理(H31年-前期)4/4

問16
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の4「保育の実施に関して留意すべき事項」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

・ 子どもの( A )の保育に当たっては、できるだけ( B )に対応し、子どもが安定感を得て、次第に保育所の( C )になじんでいくようにするとともに、既に入所している子どもに不安や動揺を与えないようにすること。
・ 子どもの( D )の違いを認め、互いに尊重する心を育てるようにすること。
・ 子どもの( E )や個人差にも留意しつつ、性別などによる固定的な意識を植え付けることがないようにすること。
(組み合わせ)
A/B/C/D/E
1 入所時/応答的/生活/国籍や文化/性格
2 移行期/個別的/環境/伝統や習慣/性格
3 入所時/応答的/環境/国籍や文化/性差
4 入所時/個別的/生活/国籍や文化/性差
5 移行期/応答的/環境/伝統や習慣/性格

これも保育所保育指針を覚えるしかなさそうです。
第2章→4→(1)→エ、オ、カから。マーカーが答えです。
エ 子どもの入所時の保育に当たっては、できるだけ個別的に対応し、子どもが安定感を得て、次第に保育所の生活になじんでいくようにするとともに、既に入所している子どもに不安や動揺を与えないようにすること。
オ 子どもの国籍や文化の違いを認め、互いに尊重する心を育てるようにすること。
カ 子どもの性差や個人差にも留意しつつ、性別などによる固定的な意識を植え付けることがないようにすること。

【正解4】

問17
次の文は、「保育所保育指針」第5章「職員の資質向上」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

保育所においては、保育の内容等に関する( A )等を通じて把握した、保育の質の向上に向けた課題に( B )対応するため、( C )の改善や保育士等の役割分担の見直し等に取り組むとともに、それぞれの( D )や職務内容等に応じて、各職員が必要な知識及び( E )を身につけられるよう努めなければならない。
(組み合わせ)
A/B/C/D/E
1 自己評価/柔軟に/保育内容/能力/技能
2 研修/組織的に/保育方法/職位/技術
3 自己評価/組織的に/保育方法/職位/技術
4 研修/柔軟に/保育内容/能力/技術
5 自己評価/組織的に/保育内容/職位/技能

第5章「職員の資質向上」は、
1 職員の資質向上に関する基本的事項
2 施設長の責務
3 職員の研修等
4 研修の実施体制等
に大きく分かれます。

この問題は、第5章→1→(2)保育の質の向上に向けた組織的な取組からの出題。
やはり、覚えるしかなさそう。マーカーが答えです。
保育所においては、保育の内容等に関する自己評価等を通じて把握した、保育の質の向上に向けた課題に組織的に対応するため、保育内容の改善や保育士等の役割分担の見直し等に取り組むとともに、それぞれの職位や職務内容等に応じて、各職員が必要な知識及び技能を身につけられるよう努めなければならない。

【正解5】

問18
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
4月に入所してきた5歳児クラスのY児は、製作遊びや絵を描くことに戸惑いや自信のなさがみられる。Y児は入所当初から着替えなどが自分一人でできないので、保護者には生活習慣面の自立が課題であることを話していた。しかし、母親は「Yちゃん、こう言うのよ」「Yちゃん、次はこうするのよ」などY児の判断と行動を先回りする傾向があった。Y児は母親と離れた保育所の生活で、保育士や友だちの援助のもとに少しずつ自分で自分のことができるようになり、課題活動に取り組もうとする意欲も出てきた。
ある朝、空き箱製作のためにY児は家から空き箱をたくさん持ってきた。担当保育士は感謝し、Y児に大・中・小の大きさ別にして段ボール箱に入れるように伝えた。Y児は分類を始めたが、大きい箱か小さい箱か自分で決められず何度も保育士に聞きにくる。段ボール箱が一杯になりあふれそうになると、Y児はどうしてよいかわからず戸惑っていた。その様子を見ていた母親は、急いで保育室に入ってY児の代わりに自分で分類作業をし始めた。
【設問】
「保育所保育指針」第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」、第4章「子育て支援」に照らし、保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 入所するまで家庭でどのような生活を送ってきたのか、なぜ母親が先回りをするような接し方をするのかを理解しながら、子どもが自分で自分のことをしようとすることの大切さなど、保育所が育てようとしている内容について母親に伝える。
B 母親に「もう5歳なのだから、手伝ってはいけません。手伝っているといつまでも自立できません」と厳しく伝え、すぐに保育室から出るように促す。
C Y児に対して「もう5歳なのだから、手伝ってもらってはいけない」ことを知らせ、Y児自身が母親に対して「手伝わないでほしい」と言わなければならないと伝える。
D 箱を自ら分類しようとする母親にさりげなく話しかけてその場から離し、Y児が戸惑いながらも自分で分類しようとする姿に目を向け、一緒にそのことを待ち、喜びあうようにする。
E 保育士も母親の分類作業に参加しながら、Y児を誘い、Y児が自分で分類し始める姿に母親が気付くようにしていく。
(組み合わせ)
A  B C D E
1 ○  ○  ○  ×  ×
2 ○  ×  ○  ×  ○
3 ○  ×  ×  ○  ○
4 ×  ○  ○  ×  ×
5 ×  ×  ×  ○  ○

この問題は、ずばり当てはまる語句はありません。
全体の考え方を基に、正誤を判断していくことになります。
Aは、
第4章 子育て支援 2 保育所を利用している保護者に対する子育て支援
⑴ 保護者との相互理解
ア 日常の保育に関連した様々な機会を活用し子どもの日々の様子の伝達や収集、保育所保育の意図の説明などを通じて、保護者との相互理解を図るよう努めること。
⑴ 保育所の役割
エ 保育所における保育士は、児童福祉法第18条の4の規定を踏まえ、保育所の役割及び機能が適切に発揮されるように、倫理観に裏付けられた専門的知識、技術及び判断をもって、子どもを保育するとともに、子どもの保護者に対する保育に関する指導を行うものであり、その職責を遂行するための専門性の向上に絶えず努めなければならない。
これが関係ありそうです。特に赤字の部分。
問題文の「理解しながら」の理解には、専門的知識技術が必要です。「保育所が育てようとしている内容について母親に伝える」というのは、間接的な指導と言って良いと思います。
Bは、これは直感的に間違いと気付いてください。指導というレベルを超えた対応ですね。
Cも直感的に間違いと気付いて下さい。これは、児童に対する強制です。
Dは、⑶ 保育の方法
子どもが自発的・意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの主体的な活動や子ども相互の関わりを大切にすること。特に、乳幼児期にふさわしい体験が得られるように、生活や遊びを通して総合的に保育すること。これが関係ありそうです。特に赤字の部分。
Eは、第4章「子育て支援」2 保育所を利用している保護者に対する子育て支援
⑴保護者との相互理解
保育の活動に対する保護者の積極的な参加は、保護者の子育てを自ら実践する力の向上に寄与することから、これを促すこと。これが関係ありそうです。特に赤字の部分。

ソーシャルワンカーからのワン🐾ポイントアドバイス
第1章「総則」の1「保育所保育に関する基本原則」は、
⑴保育所の役割 / ⑵保育の目標 / ⑶保育の方法 / ⑷保育の環境 / ⑸保育所の社会的責任
に分れています。
第4章「子育て支援」は、
1 保育所における子育て支援に関する基本的事項 / 2 保育所を利用している保護者に対する子育て支援 / 3 地域の保護者等に対する子育て支援
に分れています。

【正解3】

問19
次のA~Dの条約や宣言を年代順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。ただし、いずれも国際連盟または国際連合による総会での採択の年代順とする。

A 児童の権利に関するジュネーブ宣言
B 児童の権利に関する条約
C 児童権利宣言
D 世界人権宣言
(組み合わせ)
1 A→C→D→B
2 A→D→C→B
3 B→D→A→C
4 D→A→B→C
5 D→C→A→B

年表の問題です。
どれも重要な出来事ですので、年だけでなく各々の概要も覚えるようにしましょう。
A 児童の権利に関するジュネーブ宣言 1924年国際連盟採択。
B 児童の権利に関する条約 1989年国際連合採択。
C 児童権利宣言 1959年国際連合採択。
D 世界人権宣言 1948年国際連合採択。
国際連盟は第二次世界大戦前、国際連合は第二次世界大戦後です。

【正解2】

問20
次の表は、認定こども園の数の推移を示したものである。この表の説明として不適切な記述 を一つ選びなさい。

表 認定こども園数の推移(各年4月1日時点)

年度 認定こども園数

(公私の内訳)

公立/私立

(類型別の内訳)

燿保連携型/幼稚園型/保育園型/地方裁量型

平成23年 762 149/613 406/225/100/31
平成24年 909 181/728 486/272/121/30
平成25年 1.099 220/879 595/316/155/30
平成26年 1.360 252/1.108 720/411/189/40
平成27年 2.836 554/2.282 1.930/525/328/53
平成28年 4.001 703/3.298 2.785/682/474/60
平成29年 5.081 852/4.229 3.618/807/592/64

出典:内閣府「認定こども園に関する状況について(平成 29 年 10 月 18 日)」
 
1 認定こども園の数は年々増加しており、平成 29 年4月の認定こども園の数は、平成 23 年4月の 数の6倍以上に増加している。
2 認定こども園の数が前年と比較して最も増加したのは、平成 28 年4月である。
3 認定こども園の数は、公立よりも私立が多く、平成 29 年4月では、私立が公立の5倍近くに なっている。
4 認定こども園の類型別の数では、幼保連携型が最も多く、幼稚園型、保育所型、地方裁量型と続く。
5 認定こども園の類型別の数では、幼保連携型が毎年の増加数が最も著しい。

この問題は、表をじっくり見ればできます。答えを覚えるだけでなく、全体の傾向も押さえておきましょう。

【正解2】