25.福祉サービス(R元年3月-第22回)1/3

問題46面接場面におけるコミュニケーションの技術について,より適切なものはどれか。3つ選べ。
1波長合わせとは,相談援助者が,自らの態度,言葉遣い,質問の形式等をクライエントの反応に合わせて修正していくことである。
2イラストや手話,ビデオ,写真,文字盤など多様な表現方法を利用することは, クライエントを混乱させるので,避けるべきである。
3予備的共感とは,事前情報をもとに,クライエントの立場に立った共感的な姿勢を準備しておくことである。
4クローズドクエスチョンは,相談援助者の意図を含むことによってクライエントの答えを誘導してしまうので,使用しない。
5 「励まし,明確化,要約」といった技術を活用して,クライエントと相談援助者がともにクライエントのかかえる課題を明確にしていく,必要がある。
 
より適切なものを選ぶ問題である。
1は適切か否か少し迷う部分もある。△にして次に進む。2は×である。イラストや手話等を用いた方がよい場合もあるので、「避けるべきである」とはいえない。3はなんとく〇ぽい内容である。4のクローズドクエスチョンは、相手によっては必要なときもある(例えば運動性失語症の場合)ので「使用しない」は行き過ぎである。5は特に問題のない記述であり〇ぽい。適切か迷う肢もあるが、2と4が不適切なのは明らかなので、消去法で答えを導く。
1と3は平24-問46、2は平27-問47、4は令元-問46、5は平30-問46で出題されている。

【正解1,3,5】

問題47インテーク面接について,より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 1回の面接で終わらせなければならない。
2 援助機関や援助者ができること及び提供できるサービスについて具体的に説明し,その説明に対するクライエントの反応を注意深く観察する。
3 クライエントに情報を提供したり,対人関係や環境整備についての助言や提案を行ったりすることも,必要である。
4 情報収集のため,アセスメント項目の順番に従ってすべて質問する。
5 援助機関に紹介された理由をクライエント自身が理解しているかどうかを確認することが,重要である。
 
インテークとは、 相談を希望する者にソーシャルワーカーなどが最初に行う面接を指す。受理面接とも訳される。
in・takeの元の意味は、中に・取り入れることであり、(水や空気の)取り入れ口→受け入れ、という意味から転じて、ソーシャルワークで上記のような場面で使われるようになった。
1は×である。無駄に回数を重ねるのは問題だが、だからといって1回の面接で終わらせる必要はない。2は〇ぽい。3も〇ぽい。4は×である。インテークの段階でもあるし、「すべて質問する」といった記述は×だと判断しやすい。5は〇ぽい記述である。
インテークの場面では、2,3,5のような関わり方が求められる。平30-問47、平29-問46を合わせるとほぼすべての選択肢が出そろう。

【正解2,3,5】

問題48 ソーシャルワークの視点から,支援困難事例への対応として,より適切なものはどれか。3つ選べ。
1複数の問題を抱えている支援困難事例については,各専門職がそれぞれ個別に対応することが望ましい。
2地域から孤立しているクライエントの場合には,アウトリーチは有効な方法である。
3アウトリーチの対象は,本人のみならず家族も含む。
4 利用者負担の大きさを理由にクライエントがサービスの利用を拒否した場合には,直ちに支援を中止する。
5社会資源の不足により支援が困難な場合には,社会資源の開発が求められる。 
 
適切な肢、不適切な肢ともに判断しやすく、確実に得点したい問題である。
1のような支援困難事例ではチームアプローチが望ましい。各専門職がそれぞれ個別に対応することは望ましくないので×。2は〇である。3も〇である。4は、「直ちに支援を中止する」が×である。普通に考えても×だとわかるであろう。5は〇である。

【正解2,3,5】

問題49ソーシャルワークにおける地域援助技術として,より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 地域包括支援センターの社会福祉士による高齢者を虐待する家族への面接
2 NPOによる地域住民とともに行う地域開発
3 特別養護老人ホームの生活相談員による入所者に対するグループ活動
4 地域包括支援センターによる地域住民のための認知症サポーター養成講座
5 震災被災者に対する支援のためのボランティアの組織化
 
地域援助技術に該当するものを選べばよい。
選択肢をみながら直接援助技術に該当する1と3を見つけ、消去法で答えを出してもよいし、地域援助技術に該当する2,4,5を積極法で答えにしてもよい。
平26-問48、平28-問49に関連する問題がある。例えば、平26-問48は、地域援助技術をコミュニティワークとして紹介しているが、伝統的なソーシャルワークの分類は直接援助技術と間接援助技術にわけた上で、直接援助技術にケースワークとグループワークを位置づけ、間接援助技術にコミュニティワークを位置づける。この知識を活かして選択肢を分類してもよい。また、平28-問49は地域援助技術をマクロソーシャルワークとして扱っている。この知識があれば、選択肢の中からマクロの場面に該当するものを選べばよい。

【正解2,4,5】

問題50介護保険における短期入所生活介護について正しいものはどれか。3つ選べ。
1 利用者20人未満の併設型の事業所の場合,介護職員は非常勤でもよい。
2 家族の結婚式への出席や趣味活動への参加などを理由とした利用はできない。
3 介護支援専門員が緊急やむを得ないと認めた場合には,専用の居室以外の静養室も利用できる。
4 短期入所生活介護計画は,おおむね4日以上連続して利用が予定される場合に作成しなければならない。
5 緊急短期入所受入加算と認知症行動・心理症状緊急対応加算は,同時に算定できる。
 
細かな知識が問われているが・・・
1は知らないと判断しづらい。細かめの知識であり、知らなければ△にして先に進む。2のような理由による短期入所生活介護の利用ももちろんできる。本肢は×である。3は常識的に考えてよさそうな内容であり、〇ぽい。本人の状態があまりよくない場合、感染症を防ぐ場合などが考えられる。4は過去問でも何回か問われており、〇である。ただ、知らないと判断に迷った人もいるだろう。5は、似たもの同士の加算は同時に算定できないという原則(※私が作った造語である)から×である。ここでは、2つの加算は緊急時の受入という点で共通しているので×となる。ただ、こうした発想がないと、名称の違いから迷った人もいるかもしれない。本問で3、4の他に、1と5のどちらを正しいものとして選ぶかで迷った人が多かったと思われる。
すべての選択肢について過去問で問われている。1は平29-問50、2は平26-問53、3は平27-問52、4は平29-問39(※ズバリの肢は平26-問53)、5は平30-問50で出題されている。

【正解1,3,4】