23.子どもの保健(H31年-前期)3/4

問11
次のA~Eのうち、「発達障害者支援法」(平成 28 年一部改正)の支援の対象となるものを○、対象とならないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 選択性緘黙
B 注意欠如・多動症(注意欠陥・多動性障害)
C 限局性学習症(学習障害)
D トゥレット症(音声および多発性運動性の合併したチック障害)
E 反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)

(組み合わせ)
  A B C D E
1 ○  ○  ×  ×  ○
2 ○  ×  ○  ○  ×
3 ○  ×  ×  ○  ○
4 ×  ○  ○  ○  ×
5 ×  ○  ○  ×  ○
 
試験センターの訂正発表
「当初、組み合わせ4を正答としていましたが、組み合わせ4について、AとEは「発達障害者支援法の施行について」(平成17年4月1日 17文科初第16号・厚生労働省発障第0401008号 文部科学事務次官・厚生労働事務次官連名通知) において、発達障害者支援法の対象となるとされているため、「〇」になります。」
つまり、1~5の全てが対象になります。
全てを暗記するというよりは、確認する程度で良いと思います。覚えておくとしたら、かなり広範囲の症状が対象になるということでしょうか。

本問は正しい組み合わせを一つ選ぶことができないため「正答なし」とし、全員正解となりました。

問12
次のA~Dのうち、注意欠如・多動症の子どもへの対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 多くの子どもと楽しく過ごせるように、大テーブルを複数の子どもで使用するようにした。
B 注意が散漫にならないように、くりかえし大きな声で指示を出した。
C 目的とは違ったものに注意が奪われやすいので、必要な教材や道具は活動の前に準備した。
D やるべきこと、予定、規則を視覚的に示すようにした。

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○  ○  ○  ×
2 ○  ○  ×  ×
3 ×  ○  ○  ×
4 ×  ×  ○  ○
5 ×  ×  ×  ○
 
常識的な問題です。
A 注意力が散漫ですので、大テーブルは余計に落ち着かないと思います。
B 子どもに対して大声で指示を出すというのは、ほとんどの場合に適切ではないと言えます。危険回避の時ぐらいでしょうか。
C 学童クラブなどでもよくやりますね。
D 他の子どもよりも予定などに対する興味が薄く、話しかけだけでは記憶に残り難いと思います。その子どもの好きな色彩や絵などを用いると効果的ですね。

【正解4】

問13
次の文は、子どもの性別違和に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 男の子の場合、女の子の服を身につけることを強く好む。
B ごっこ遊びにおいて、反対のジェンダーの役割を強く好む。
C 自分の性器の構造を強く嫌悪する。

(組み合わせ)
  A B C
1 ○  ○  ○
2 ○  ○  ×
3 ×  ○  ○
4 ×  ×  ○
5 ×  ×  ×
 
個人差、程度の差はあるでしょうが、ABCの全てと考えましょう。
どの選択肢にも強くという修飾語が使われています。例えば、この修飾語が極端に、異常に、などであった場合、答えは微妙であったかもしれません。
個人的には、誤認を避けるため、この強くという修飾語はなかった方が良いのではないかと思います。

【正解1】

問14
次の文は、産後うつに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 産後うつの有病率は、25%程度である。
B 産後うつは、産後7か月以降の発症が多い。
C 産後うつは、ホルモンの変動などの生物学的要因が強く、心理学的および社会的要因は無視できるほど小さい。
D 産後うつは、母親と子どもの相互作用に影響を与えるが、子どもの認知と社会・情緒的発達にはほとんど影響を与えない。
(組み合わせ)
  A B C D
1 ○  ○  ○  ○
2 ○  ×  ○  ○
3 ○  ×  ×  ○
4 ×  ○  ×  ×
5 ×  ×  ×  ×
 
ABは統計的な問題。CDは常識的に判断できます。
CDは常識的に間違いと判断できますので、4か5を選ぶ問題です。結果、Aについての正誤の判断は必要ありません。Bは統計的な問題であると同時に常識的問題でもあります。産後うつの発症が7カ月以降というのは、遅すぎる感じがします。
A 統計やアンケート方法にもよりますが、10%前後と考えられているようです。
B 1~3週間後に症状が現れるのが一般的ですが、数ヵ月後や1年後に発症する場合もあるそうです。
C 心理学的、社会的要因が無視できるほど小さいとは言えないでしょう。
D 子どもの認知と社会・情緒的発達にはほとんど影響を与えないとは考えづらいと思います。

【正解5】

問15
次のA~Eのうち、過換気症候群について適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 身体的誘因と心理的誘因がある。
B ペーパーバッグ法は簡便で安全な方法である。
C 症状として、空気が吸えない感じ、胸痛、動悸、悪心、嘔吐、手足のしびれ、痙攣、意識消失などがある。
D 思春期から 20 歳台の女性に多くみられる。
E 呼吸が速くなることにより血液が酸性に傾くことによって、様々な症状が発現する。

(組み合わせ)
  A B C D E
1 ○  ○  ○  ○  ○
2 ○  ×  ○  ○  ×
3 ○  ×  ×  ×  ○
4 ×  ○  ×  ×  ○
5 ×  ×  ○  ○  ×
 
一般的には過呼吸という言葉が使われている気がします。
日本呼吸器学会によると、「精神的不安や極度の緊張などにより過呼吸の状態となり、血液が正常よりもアルカリ性となることで様々な症状を出す状態です。神経質な人、不安症な傾向のある人、緊張しやすい人などで起きやすいとされます。」
A この両方で悪循環に陥ります。不安→過喚気→身体状態悪化→更なる過換気
B ペーパーバッグ法はかつて行われた方法ですが、今では適当ではない、むしろ危険な方法・症状を悪化させる方法と考えられています。
C このような症状の悪循環が続くイメージです。
D 若い女性に多く見られるとの報告があります。
E アルカリ性となります。

【正解2】