2.保育原理(R元年-後期)2/4

問7 次の文のうち、モンテッソーリ(Montessori, M.)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A イタリアの思想家・実践家として、母親学校の創始者となり、そこで実践された環境を通して行う教育法はモンテッソーリ・メソッドと呼ばれている。
B 青年期を敏感期ととらえ、感覚運動能力の育成こそ人間のあらゆる能力の発達の基礎であるとして、こうした感覚訓練を目的とした教具を開発した。
C ローマのスラム化した地区において、アパートの一棟に昼間仕事をしている母親の児童を預かるための施設として「子どもの家」が設立され、そこでの実践を通して自らの理論を構築した。
D セガン(Seguin, E.)が知的障害の子どもの教育のために開発した教具に修正を加え、独自の教具を作り、それが後のモンテッソーリ教具と呼ばれるものとなった。
(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 × ○ ○ ○
4 × × ○ ○
5 × × × ○
 
重要人物です。さすがに、この人のことを知らないというわけにはいかない。
A:イタリアは合っていますが、母親学校というのが違います。母親学校はコメニウスです。モンテッソーリは子どもの家の創始者です。
B:幼児期の精神の発達には感覚訓練が大切だとし、感覚訓練を目的とした教具を開発しました。青年期が間違いです。
CとDはその通りです。

【正解4】

問8 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】

Kちゃん(生後7か月)は、家庭では保護者がおんぶ紐でおんぶをしたまま昼寝をする習慣がある。保育所に入所後は、担当保育士が保護者に家庭での昼寝の様子を聞き、家庭での入眠方法を踏襲し保育士がおんぶをして午睡をしていた。Kちゃんは入所後1か月が経過したが布団ではなかなか眠れず、ウトウトしてもすぐに目を覚ましては泣いてしまい、十分に睡眠がとれない日々が続いている。
【設問】
担当保育士の今後の対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」、第4章「子育て支援」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 担当保育士との信頼関係を築けるようにKちゃんが泣いたら応答し、担当保育士との関わりがKちゃんにとって安心で心地よいものとなることをまず心がける。
B いずれ保育所の睡眠環境に慣れて眠るようになるとの見通しから、今後もしばらく担当保育士がおんぶして寝かせるようにしていく。
C 保護者に保育所でのKちゃんの状況を伝え、家庭でも保育所の環境を想定して、睡眠導入時から布団で寝られるようにするためにおんぶ紐の使用をやめるように話す。
D なるべく早く保育所の睡眠環境に慣れて眠れるように、泣いても極力応答せずにKちゃん自身が入眠リズムをつくっていくことを心がける。
(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ×
 
事例で重要なことの一つに年齢がある。
この問題では7か月である。ただ、年齢が重要であることはその年齢における傾向という全体的な問題になる。これは個別性を考えないということではない。
A:安心感の醸成は非常に重要です。
B:Aと同様なニュアンス。保育士は大変だけど。
C:保護者の支援・指導は保育士の業務範囲ですが、無理なもの・難しいもの・適当ではないことを強制することは業務とは言えません。
D:応答的な触れ合いが大切です。そもそも7か月の幼児が泣いているのに何もしないというのは論外です。
試験問題の解き方としては、D→A→C→Bという順番で判断していく感じ。私としては一番微妙な感じはBでしたが、それまでに答えは出ている。

【正解1】

問9 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】

Yちゃん(4歳、女児)がS保育所からの帰り道、母親にその日のことを話している。その日、Yちゃんは袖に花の飾りがいくつかついたお気に入りの洋服を着ていた。花の飾りは糸で止められていて、手で引っ張ると簡単に取れてしまうものである。Yちゃんの洋服の花に興味を持った男の子たちが引っ張って、取れてしまった。Yちゃんは、花が取れてしまって本当は嫌だったのだけど、嫌と言えなかったと母親に話す。Yちゃんは、日頃からおとなしく、母親は保育所でも周りの友達に遠慮がちになっているのではないかと心配している。母親は、Yちゃんの話を聞いて、このことを連絡帳に書いて担当保育士に伝えることにした。
【設問】
担当保育士のYちゃんの母親への対応として、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」、第4章「子育て支援」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子ども同士のトラブルはあって当たり前なので、そんなに気にすることではないと母親に伝える。
B Yちゃんとクラスの子どもとの関係を気にかけて見ていくことを母親に伝える。
C Yちゃんに、嫌だと思ったときは相手に伝えて大丈夫だと話していくことを母親に伝える。
D クラス全体に対して、一人一人が大事にしている物は、周りのみんなも大事にするように伝え、そのことをYちゃんの母親に伝える。
(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 × ○ ○ ○
4 × × ○ ○
5 × × ○ ×
 
正誤の判断がしやすい選択肢から解いていく。
BとAが分かりやすいと思います。Bの気にかけて見ていくことが不適切だとは思えません。Aのトラブルを放っておくというのが適切だとは思えません。
これで正解に辿り着けています。
CとDについては、第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」(2)ねらい及び内容イ人間関係(イ)内容⑥ 自分の思ったことを相手に伝え、相手の思っていることに気付く。⑪ 友達と楽しく生活する中できまりの大切さに気付き、守ろうとする。⑫ 共同の遊具や用具を大切にし、皆で使う。
等が参考になる。

【正解3】

問 10 次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)第 35条の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育所における保育は、( A )及び( B )を( C )に行うことをその特性とし、その内容については、厚生労働( D )が定める( E )に従う。
【語群】
ア 教育  イ 要領   ウ 省   エ 養護  オ 総合的  カ 保護  キ 一体的  ク 指針  ケ 大臣  コ 養育
(組み合わせ)
A B C D E
1 エ ア キ ケ ク
2 エ コ オ ウ イ
3 カ ア オ ケ ク
4 カ コ オ ウ ク
5 カ コ キ ウ イ
 
頻出キーワード養護と教育を一体的にだけで正解に辿り着ける。
以下、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第 35条より抜粋。

「保育所における保育は、養護及び教育を一体的に行うことをその特性とし、その内容については、厚生労働大臣が定める指針に従う。」

【正解1】