16.保健医療サービス(出題数:7問)

<出題傾向と対策>

保健医療サービスは、医療サービスと社会サービスから構成されています。
出題範囲は広く、①医療保険制度、②診療報酬、③保健医療サービスの概要、④保健医療サービスにおける専門職の役割と実際、⑤保健医療サービス関係者との連携と実際に分かれます。出題の割合は、概ね、①医療保険制度、②診療報酬から 3 問、③保健医療サービスの概要から 2 問、④保健医療サービスにおける専門職の役割と実際、⑤保健医療サービス関係者との連携と実際から 2 問程度、となっています。この中で、医療保険制度医療費は必須です。医療保険制度については、国民医療費健康保険の適用者からの出題頻度は高く、全般的に理解しておく必要があります。特に療養の給付、自己負担、高額療養費、その他の保険給付について、より実践的な出題内容になっており、確かな知識が求められます。この時、理解を早めてくれるのが社会保険の知識です。医療保険も社会保険である以上、保険料、保険事故、保険給付という構造からなっていることは同じだからです。
 
保険事故の中心は「病気とけが」です。当然、治療、薬剤費が中心となりますが、それ以外にも、「傷病手当金や葬祭費の支給など」は、医療保険がカバーしています。 また保険料ですが、医療保険は保険者が分立しており、保険料を納める被保険者も異なっています。加入している保険によって、保険給付の内容が異なることもこの影響を受けています(健保の方が国保より手厚いとか)。そのため異なる 保険制度の大枠について理解する必要があります。保険給付の大部分は医療費として支出されます。高齢化が進み医療費支出の増大をいかに抑制するかは重要な課題となっています。過去問を解く中で、問題に対してどのような対応を取っているのかを押さえましょう。
 
医療ソーシャルワーカー(MSW)のための科目といってもよいかもしれません。医療ソーシャルワーカー(MSW)に独自の国家資格はありませんが、社会福祉士を基礎資格とする傾向にあります。また、医学教育を基礎とした職種の集団である病院の中で、唯一、社会福祉を教育基盤としています。
そのことを踏まえて、保健医療サービスの内容、提供機関、専門職とその連携について学べば、理解が早まるのではないかと思います。
 
令和元年度(第22回)の試験問題は、この科目に対する勉強の方法を教えてくれいていると感じました。一見難しそうに見える問題も、それに関連した問題は過去問に何回か登場しており、正解となる肢はさほど細かい知識を問うものではなかったです。普段の勉強で知らない用語に出会ったら、きちんと確認しておいたほうがよいでしょう。例えば、特定健康診査と特定保健指導はどんなものなのかについてイメージを掴み、その上で実際に何をしているかを理解しておけば、問71は簡単に解けたと思われます。同じことは、他の問題についてもあてはまります。5問は正解したい。
 

<学習の効果をあげるコツ>

①社会保険の原理に頼る。(下記参照)
②医療保険制度の特徴と給付内容、医療費の動向を押さえる。
③医療施設の種類と特徴、医療計画を覚える。

社会保険の原理とは・・・
医療保険も社会保険である以上、保険料、保険事故、保険給付という構造からなっていることは同じです。保険事故は「病気とけが」です。そうであるなら、保険給付はまずもって治療、薬剤費が中心になることが分かります。ただ、病気やけがを原因として労働能力に支障が生じることもありますし、病気やけがの延長線上には死亡もあります。医療保険の給付には、そうした部分までカバーしているものもあります。

ここは大事なポイントだよ